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社会事業史

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科目名
平成29年度以降入学者
社会事業史
教員名 鈴木 敏彦
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 集中 履修区分 選択
授業テーマ 現代社会において「社会福祉」は必要不可欠な社会制度となっている。この授業では、まず、現代社会福祉の原型となったイギリスの社会福祉のあゆみを辿る。次いで、わが国における近代以降の社会福祉の展開過程を検証する。以上を通して、社会福祉のルーツを知り、現代の社会福祉を読み解き、今後の社会福祉のあり方を展望するための視座を学ぶ。
授業のねらい・到達目標 ・欧米における社会福祉の展開過程を理解する
・わが国における社会福祉の展開過程を理解する
・社会福祉の歴史的展開を踏まえ、現代の社会福祉課題を把握する視点を醸成する
授業の方法 講義形式による
事前学修・事後学修,授業計画コメント (事前学習)予め提示される授業資料に目を通しておく
(事後学習)授業内容を整理する
授業計画
1 授業ガイダンス/社会福祉の歴史を学ぶ意義
2 イギリスにおける社会福祉のあゆみ①:初期の貧困者対策
貧困問題の発生と旧救貧法/旧救貧法下の社会思想/新救貧法の成立/初期の貧困者対策
3 イギリスにおける社会福祉のあゆみ②:福祉国家体制の背景と形成過程
社会主義の台頭/貧困調査の意義/救貧法の廃止と擁護を巡る対立/社会立法の動き
4 イギリスにおける社会福祉のあゆみ③:ベヴァリッジ体制の確立とその後の展開
ベヴァリッジ体制の確立/ベヴァリッジ体制の展開/パーソナル・ソーシャル・サービスの形成と展開
5 イギリスにおける社会福祉のあゆみ④:現代イギリスの社会福祉
近年のイギリスにおける福祉改革
6 欧米における社会福祉のあゆみ⑤:福祉国家
福祉国家の類型
7 わが国における社会福祉のあゆみ①:近代国家形成期の慈恵慈善事業
封建末期の貧困問題と慈善救済/近代国家成立と貧困問題の形成/近代国家における救済制度/慈善救済施設の誕生
8 わが国における社会福祉のあゆみ②:産業革命期の慈善事業
資本主義の発展と社会問題の発生/救貧法案と国家の対応/慈善事業の展開/慈善事業思想
9 わが国における社会福祉のあゆみ③:日露戦後期の感化救済事業
日露戦争後の社会と国民支配/救済制度の諸相と特質/感化救済事業施設の動向/感化救済事業思想
10 わが国における社会福祉のあゆみ④:第一次世界大戦後の社会と社会事業の成立
第一次世界大戦後の社会状況/社会事業の成立/社会事業の政策と実践/専門職・教育・研究と理論の形成
11 わが国における社会福祉のあゆみ⑤:昭和恐慌期の社会事業
恐慌下の経済と社会/社会事業政策の動向/農村社会事業の台頭と実態/私設社会事業の組織化と運動/社会事業教育・研究と社会事業思想の変質過程
12 わが国における社会福祉のあゆみ⑥:日中戦争・太平洋戦争と戦時厚生事業
国民生活の変貌/社会事業から厚生事業へ/救貧制度と軍事援護事業/社会事業実践における協力・困難・努力/戦時厚生事業の思想と理論
13 わが国における社会福祉のあゆみ⑦:戦後社会福祉の発展
社会福祉の出発(1945〜55年)/社会福祉の発展(1956〜73年)
14 わが国における社会福祉のあゆみ⑧:グローバル時代の社会福祉
社会福祉の転回(1974〜89年)/ポスト冷戦期の社会福祉(1990〜2000年)/21世紀の社会福祉(2001年〜)
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める
その他
教科書 ・教科書なし
・授業時にプリントを配布する
参考書 金子光一 『社会福祉のあゆみ』 有斐閣 2005年
古川孝順・金子光一 『社会福祉発達史キーワード』 有斐閣 2009年
菊池正治・室田保夫 『日本社会福祉の歴史 付・史料』 ミネルヴァ書房 2003年
成績評価の方法及び基準 レポート(100%)
オフィスアワー ・授業前後の時間
・メールによる質問等も受け付ける(アドレスは授業初回に伝達)

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