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宗教学特殊講義4

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令和2年度以降入学者 宗教学特殊講義4
教員名 小林紀由
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 WA0401042 2024宗教学特殊講義4(小林紀由・後・月2)
授業概要 『新約聖書』の諸福音書の比較研究を通して、それぞれの福音書のイエス像を明らかにし、またそういった作業を通していわゆる「史的イエス」にせまろうとする。本年度においては「マタイ福音書」を中心に、「共観福音書」の比較研究を行うものとする。
『新約聖書』には4種の福音書(イエス伝)が存在するが、そのうち「マルコによる福音書」「ルカによる福音書」「マタイによる福音書」の3者はそれらの類似性から「共観福音書」と呼ばれる。もっとも、各福音書のイエス像はそれぞれに異なり、それぞれマルコのイエス、ルカのイエス、マタイのイエスと呼ばれるほどである。この研究においては「共観福音書」の比較を通し、それぞれのイエス像を明らかにするとともに、背後に見える「史的イエス」の理解に迫ろうとするものである。
本年度後期においては「マタイ福音書」におけるイエスの宣教活動と死および復活に関する記述を比較の中心にすえる。
各回の授業においては諸福音書の読みを丁寧にすすめてゆく。ギリシア語の能力を求めるものではない。代わって逐語訳で知られる日本語訳、英語訳聖書を用意する。また、日本聖書協会の諸翻訳はWeb利用で読むことができるのでそれら翻訳聖書も用いる。
授業のねらい・到達目標 「史的イエス」から諸福音書のイエス、そしてのちのキリスト教におけるイエスへと、キリスト教の成立に関わる知見を得ることを目的とする。
またこれとならんで、歴史上の文献を丁寧に批判的に読む態度と能力、またその成果から歴史的事実に可能なかぎり迫ろうとする態度とを養うことをも目的とする。
既存の知識や伝統的読みから自由になり、可能な限り事実に迫ろうとする態度、さらにその限界をも自覚した態度から歴史的文献を読むことが可能となるようことが到達目標である。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式[講義]
各回とも事前に予告されたテキスト箇所をめぐり、参加学生からの疑問点および意見の表明からはじめる。その後、疑問点や意見に答えるかたちで担当教員が解説する。比較的単純な疑問点を解消するとともに、新たな問題意識へとつなげる、あるいは問題を深めるような解説がなされる。
授業後には次回授業にそなえ疑問点や意見を整理し、次回授業はじめに発表する準備を行う。
止むを得ず対面授業に参加出来ない授業については録音資料を提供し、参加学生と同様のリアクションを求め評価する。
授業計画
1 授業のねらい・到達目標およびテキストについて
「ルカ福音書」前半部分の読みについて
【事前学習】シラバスのこのページに目を通し、授業の目標などにつき理解し不明点をノートに整理しておくこと。 (1時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【担当教員】小林紀由
【授業形態】対面授業
2 「マタイ福音書」イエス説教集と諸福音書 1(Q資料のこと)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 「マタイ福音書」イエス説教集と諸福音書 2(ルカ説教集との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 「マタイ福音書」イエス説教集と諸福音書 3(マタイ説教集の特徴)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 「マタイ福音書」ルカによるガリラヤにおける活動に関する記述と諸福音書 1(ルカ5,6章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 「マタイ福音書」ルカによるガリラヤにおける活動に関する記述と諸福音書 2(ルカ7,8章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 「マタイ福音書」ルカによるガリラヤにおける活動に関する記述と諸福音書 3(ルカ9章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 「マタイ福音書」ルカによるサマリアにおける活動に関する記述と諸福音書 1(ルカ10-12章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 「マタイ福音書」ルカによるサマリアにおける活動に関する記述と諸福音書 2(ルカ13-15章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 「マタイ福音書」ルカによるサマリアにおける活動に関する記述と諸福音書 3(ルカ16ー18章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 「マタイ福音書」ルカによるエルサレムにおける活動に関する記述と諸福音書 1(ルカ19,20章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 「マタイ福音書」ルカによるエルサレムにおける活動に関する記述と諸福音書 2(ルカ21-22章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 「マタイ福音書」ルカによるエルサレムにおける活動に関する記述と諸福音書 3(ルカ23,24章との比較)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 「マタイ福音書」イエスの死と復活に関する記述と諸福音書 1(イエスの捕縛)
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 「マタイ福音書」イエスの死と復活に関する記述と諸福音書 2(イエスの復活)
これまでの復習およびまとめを行い、授業の理解を深める。
【事前学習】事前提示の予習課題にもとづき、不明点と質問とをノートに整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】ノートを整理し、疑問点や意見を整理し、次回授業のはじめに発表する用を行う。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 日本聖書協会各種『新約聖書』翻訳のうちのひとつ(ウエブ・アプリが利用できる)。
その他必要な資料を配布する。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(20%)、1~14回目のはじめに行う「疑問点や意見」の表明(80%)
1~14回目の「疑問点や意見の表明」(80%)は授業理解度を、レポート(20%)は授業理解度に加え、独創性を評価する。
オフィスアワー 月曜昼休み、その他メールにて対応する。メールアドレスは授業はじめに提示する。

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