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発達障害教育論

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令和5年度以降入学者 発達障害教育論
教員名 高橋智
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業概要 これまでに取り組んできた8000人以上の発達障害当事者調査研究、および長年にわたる小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、発達障害等を有する子どもの発達困難の実態および発達支援のあり方について考察する。具体的には、①睡発達障害の特性理解、②感覚過敏・低反応、③身体症状、④睡眠・生活リズムの困難、⑤「偏食・摂食障害」等の食の困難、⑥身体の動きにくさ・不器用さ、⑦体育・スポーツの困難、⑧話すことの発達困難(吃音・場面緘黙等)、⑨非行・触法と発達障害等について考察していく。
授業のねらい・到達目標 授業のねらい:これまでに取り組んできた8000人以上の発達障害当事者調査研究、および長年にわたる小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、、発達障害等を有する子どもの発達困難の実態および発達支援のあり方について考察する。
到達目標:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP5に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 (1)授業の形式:講義
(2)具体的な授業方法
①本講義は授業日に「Blackboard」にて講義資料と課題を配布する。
②各回の講義において課題をBlackboardにて指示するので期限までにに提出する。課題提出をもって出席扱いとする。課題等についてはBlackboardにてフィードバックする。
③成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
④対面授業に参加できない学生の代替方法・要件:急病・実習・インターンシップ等の諸事情により対面授業に参加できない場合、Blackboardに掲載している当該講義の動画資料を視聴し、配布資料を学習して、期日までに課題を提出する。
授業計画
1 オリエンテーション、発達障害総論について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
2 小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、「自閉スペクトラム症(ASD)」の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
3 小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、「ADHD(注意欠如多動症)」「トゥレット症候群」の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
4 小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、「LD(学習障害)」の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
5 小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「話すことの困難」(「吃音」「緘黙」「音声チック」等)の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
6 発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「アーレン症候群」「聴覚過敏」「触覚過敏」「聴覚情報処理障害(APD)」等の「感覚情報調整処理障害(感覚過敏・低反応)」の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
7 発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの自律神経失調・内分泌/免疫不全等の身体症状(身体の不調・不具合)の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
8 発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「身体の不器用・発達性協調運動障害(DCD)」の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「体育・スポーツの困難」の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
10 小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、現代の子どもが抱える睡眠・生活リズムの形成不全や不登校傾向の子どもに多く見られる「起立性調整障害」等の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
11 発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害等の発達困難を有する子どもの睡眠・生活リズムの困難の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
12 小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床を踏まえながら、現代の子どもが抱える「偏食・摂食障害」等の食の困難の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
13 発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害等の子どもが有する食の困難の基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
14 各種の少年院における発達障害等を有する非行少年の発達相談臨床を通して、「非行・触法と発達障害」についての基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
15 北欧諸国の非行少年教育施設における訪問調査研究を通して、「非行・触法と発達障害」についての基礎理解と発達支援について講義する。
【事前学習】Blackboardから講義資料をダウンロードして予習する (2時間)
【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示する。
参考書 田部絢子・髙橋智 『発達障害等の子どもの食の困難と発達支援』 風間書房 2019年
柴田真緒・髙橋智 『発達障害当事者の睡眠困難と発達支援の研究』 風間書房 2020年
あっくん作・髙橋智監修 『あっくんはたべられない―食の困難と感覚過敏―』 世音社 2019年
あっくん作・髙橋智監修 『あっくんはねむりたい―眠りの困難と発達障害―』 世音社 2020年
髙橋智・加瀬進監修/日本特別ニーズ教育学会編  『現代の特別ニーズ教育』 文理閣 2020年
加瀬進・髙橋智編著 『特別支援教育総論』 一般社団法人放送大学教育振興会(NHK出版発売) 2019年
参考となる文献・資料等については講義において随時紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:各回の講義の学びに関わる課題の提出による評価(単位取得おいて14回分全ての課題提出は不可欠)(70%)、授業内テスト:講義全体の学びをふまえて作成する試験に替るレポート提出による評価(単位取得おいて試験に替るレポート提出は不可欠)(30%)
成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。
オフィスアワー メール、Blackboardを用いて質疑応答を行う。
備考 講義担当者(文理学部教育学科教授・博士(教育学)・東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり、当該分野の理論と実践に取り組んできた。これまで法務省矯正局外部アドバイザー・日本特別ニーズ教育学会代表理事・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長・児童発達支援センター運営協議会会長等の社会的活動を行いながら、現在も小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床に取り組んでいる。またこれまでに20数回にわたり北欧福祉国家(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)への訪問調査・学術交流を行ってきたので、それらの研究成果や発達相談臨床ををふまえながら講義を進めていく。

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