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令和元年度以前入学者 | 書学2 | ||||
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教員名 | 徳泉さち | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 現在我々が使用している文字は、いかなる変遷を遂げてきたのか。日本の書にも強い影響を与えた王羲之や、唐の時代の書をケーススタディとしながら書、またはそれをとりまく文化について総合的に理解する。 なお、授業期間中に開催されている展覧会や、受講者の興味関心や進捗状況により、計画の一部を変更する可能性があります。 |
授業のねらい・到達目標 | 本授業では中国漢時代から唐時代までのいくつかの書作品や著名な書家をとりあげ、書とは何か、その時代ごとの特質を考えていきます。 また、書を生み出す各時代の文化、芸術、風俗などを合わせて理解しながら、ひろく書文化に関する基礎的な知識を身につけることを目指します。 授業で取り上げた作品、文物を実際に見に行くことを推奨します。紹介する都内近隣各所の博物館・美術館に足を運んでください。 この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP2,3,4,5,8及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,8に対応している。 ・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2) ・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) ・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2) ・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら,自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 講義形式になります。講義の最後に論点を提示し、受講者はそれに対応したリアクションペーパーを書きます。 そこに示された質問やコメントは、次週にとりあげてフィードバックしていきます。 対面授業に参加できない場合:対面授業終了後に授業動画を視聴し,授業内で指示した 課題をメールで提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
身の回りにあふれている文字を改めて見直す(A-2-2)
【事前学習】指定したテキストの96から101ページを読み、文字文化について考える (2時間) 【事後学習】授業で配布したプリントを復習し、身の回りの文字のデザインを検討する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
文字の起こりから篆書にいたるまで(A-3-2)
【事前学習】指定したテキストの「書の変遷」を熟読し、疑問点を整理する。 (2時間) 【事後学習】授業で配布したプリントを復習し、文字の変遷の概要を理解する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
死者を弔うための書1ー墓碑の起源
【事前学習】指定したテキストの16から19ページを熟読し、漢碑に至るまでの概要を理解する (2時間) 【事後学習】授業で配布したプリントを復習し、墓碑の意匠のシンボリズムを理解する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
死者を弔うための書2ー石碑の意匠・造形の変遷
【事前学習】指定したテキストの20から21ページを熟読し、疑問点を整理する。 (2時間) 【事後学習】授業で配布したプリントを復習し、墓碑の造形がもつ意味を理解する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
死者を弔うための文字3ー隷書について
【事前学習】指定したテキストの22から23ページを熟読し、隷書の特徴を知る (2時間) 【事後学習】授業で配布したプリントを復習し、身の回りに残る隷書を探す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
木簡と石刻ー海外に流出した中国の文物
【事前学習】指定したテキストの24から25ページを熟読し、疑問点を整理する。 (2時間) 【事後学習】海外に流出した東洋美術作品を海外の美術館、博物館のHPで検索する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
文化財の流転
【事前学習】指定したテキストの26から32ページを熟読し、疑問点を整理する (2時間) 【事後学習】海外に流出した日本美術作品を海外の美術館、博物館のHPで検索する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
王羲之の遺した書作品の概要
【事前学習】指定したテキストの41から43ページを熟読し、疑問点を整理する。 (2時間) 【事後学習】蘭亭序をトレースし、その書の特徴を捉える (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
王羲之は後世、どのように受容されてきたのか
【事前学習】指定したテキストの41から44ページを再読し、王羲之の書作品の概要を理解する。 (2時間) 【事後学習】配布したプリントを読み、中国の伝統的な書画のあり方を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
蘭亭序偽作説について
【事前学習】指定したテキストの43、44ページを読み、インターネットで王羲之の作品を調べる (2時間) 【事後学習】配布したプリントを読み、偽作論争の経緯を理解する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
唐時代の書 欧陽詢と虞世南
【事前学習】指定したテキストの33、34ページを熟読し、欧陽詢と虞世南の書作品を知る (2時間) 【事後学習】初唐の楷書作品をじっくり鑑賞し、トレースする (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
唐時代の書 褚遂良
【事前学習】指定したテキストの36ページを熟読し、褚遂良の書の特徴を理解する (2時間) 【事後学習】名前をめぐるタブーについて、身の回りの実例を探し検討する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
文字を扱う職人たちの肖像
【事前学習】指定したテキストの「書の変遷」の項目を熟読し、前半の学習内容を復習する。 (2時間) 【事後学習】授業で提示した参考文献を読み、文字を扱う仕事の概要について理解を深める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
文字に対するフェティシズム
【事前学習】指定したテキストの「古典編ー中国 その他」を熟読し疑問点を整理する。 (2時間) 【事後学習】授業内で配布したプリントの復習をし、身の回りの文字がどのように形成されているのか考える。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
全15回の内容についての総括(A-4-2)(A-5-2)(A-8-2) 試験(授業の内容の理解度をはかる教場試験を行います) 【事前学習】半期を通じて配布した資料の総ざらい (2時間) 【事後学習】半期を通じて配布した資料の総ざらい (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 全国大学書道学会編 『書の古典と理論』 光村図書出版 2020年 第1版 |
参考書 | 開講時、もしくは授業の内容に応じて参考資料などを配布する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(40%)、授業参画度:適宜、リアクションペーパーやミニレポートの提出を求めます。その提出状況や習熟度を評価の対象にします。(60%) 対面授業に参加できない学生は、教場と同じリアクションペーパーや試験を課し、評価の対象とする。 |
オフィスアワー | ブラックボードを通して、質問を受け付けています。 |