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令和2年度以降入学者 | 中国文学特論1 | ||||
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教員名 | 山口守 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 中国学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業に参加できない場合は、遠隔授業では対応しない。担当教員の許可を得た上で、指示に従って課題作成やオンデマンド教材での学習を行う。 |
Blackboard ID | 20231774 |
授業概要 | 国家文学の束縛や言語ナショナリズムを克服する研究方法として近年注目を浴びる華語語系文学について、王徳威や史書美の構想するその概念や理論を学習した上で、個別事例研究へと進む。具体的には中国・台湾・マレーシアの作家が漢語・華語で創作する文学作品に、文字言語と音声言語がどのように結びついて表現されているかを探ることが第一歩だが、それにはまず基礎理論の学習が欠かせない。最初はその共同学習に時間を割く予定である。 |
授業のねらい・到達目標 | 基礎理論学習に数か月を要するものと思われるが、その学習を経て必然的に国民国家的文学観を検証するすることになるだろう。その場合、言語ナショナリズムを政治ナショナリズムの関係性ばかりでなく、むしろ分離する機制があり得るかまで学習が進むことを期待したい。こうした言語の重層性を検証することで、国家文学を乗り越えて、今日の多元化した華語語系文学を理解することができる。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 講義と講読を組み合わせる。また発表や討論の時間も確保する。王徳威と史書美の華語語系文学に関する理論的研究書や論文をテクストとして読み、そこに浮上する様々な問題を検証する。時間的余裕があれば、取り上げられている文学・映像作品の解読も行う。 なお、対面授業に参加できない場合は、遠隔授業では対応しない。担当教員の許可を得た上で、指示に従って課題作成やオンデマンド教材での学習を行う。詳細な連絡や指示はBlackboardを通じて行うので、毎週当該授業前に必ず連絡事項や教材欄をチェックすること。 |
履修条件 | 学術文献(日本語・中国語・英語)の読解能力があること。 |
授業計画 | |
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1 |
文献講読・討論:王徳威「華語語系文学:辺界想像與越界建構」
【事前学習】p.1を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】華語語系文学概念をまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
文献講読・討論:王徳威「華語語系文学:辺界想像與越界建構」
【事前学習】p.2前半を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】華人史を概観する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
文献講読・討論:王徳威「華語語系文学:辺界想像與越界建構」
【事前学習】p.2後半を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】バフチンの文学理論を概観する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
文献講読・討論:王徳威「華語語系文学:辺界想像與越界建構」
【事前学習】p.3前半を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】「包括在外」の意味を整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
文献講読・討論:王徳威「華語語系文学:辺界想像與越界建構」
【事前学習】p.3後半を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】各種翻訳理論を概観する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
文献講読・討論:王徳威「華語語系文学:辺界想像與越界建構」
【事前学習】p.4を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】小説における記憶の問題を整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.14ー16
【事前学習】p.14ー16を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】1960ー70年代香港・台湾映画における武侠片を概観する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.17ー19
【事前学習】p.17ー19を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】「臥虎蔵龍」における音についてまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.20ー22
【事前学習】p.20ー22を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】pictorialization概念についてまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.23ー24
【事前学習】p.23ー25を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】occularcentrism概念についてまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.26ー28
【事前学習】p.26ー28を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】ロラン・バルトのpunctum概念についてまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.29ー31
【事前学習】p.29ー31を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】一つの中国イデオロギーについてまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.32ー34
【事前学習】p.32ー34を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】ネオコロニアリズムについてまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.35ー37
【事前学習】p.35ー37を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】視覚機械概念についてまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
文献講読・討論:史書美『視覚與認同』p.38ー40
【事前学習】p.38ー40を日本語訳する。 (2時間) 【事後学習】王徳威と史書美の華語語系文学理論を概括する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 教材はブラックボード(Blackboard)からダウンロードする。 |
参考書 | 講義中に指示する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:課題提出、レジュメ、発表、ディスカッションを総合して評価する。(100%) |
オフィスアワー | Blackboardで連絡すること。 |