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考古学演習4

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令和2年度以降入学者 考古学演習4
教員名 堀内秀樹
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 史学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Blackboard ID 20234677
授業概要 「日本中・近世考古学」
中・近世考古学の調査、研究、周知化への方法などをこれまでの研究成果と問題点を呈示しつつ、歴史考古学の視点や今後の可能性を共に考える。
授業のねらい・到達目標 授業では、中・近世考古学の研究視点、研究成果、周知化についての研究法、成果、問題点を講義や院生の発表などによって提示した後、取り上げたテーマについて学生と議論を行う。
中世考古学、近世考古学の研究法、成果とその発信方法、可能性などについて議論を深め、学ぶことにより、新しい考古学分野を理解することを目的とする。
授業の形式 演習
授業の方法 授業の形式:【講義・演習】
講義+学生参加によるフリーディスカッションの実習形式。講義部分では、いくつかのテーマについて学生が発表を⾏う。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
大学が定める対面授業に参加できない要件を満たした場合には、Zoomで参加、指示する課題を提出する。
授業計画
1 遺物研究法1 方法論、陶磁器研究の視点
【事前学習】シラバスを事前に確認する (2時間)
【事後学習】今後の授業に備え、近世遺跡の報告書などを確認しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
2 遺物研究法2 三上次男『陶磁の道』概要。小テストと解説
【事前学習】三上次男『陶磁の道』を読む (2時間)
【事後学習】中世のアジアの歴史を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
3 遺物研究法3 三上次男『陶磁の道』解題
【事前学習】小課題である東アジア陶磁器について調べる (2時間)
【事後学習】三上の研究視点の今日的評価について考える (2時間)
【授業形態】対面授業
4 遺物研究法4 -分布論、組成論-
【事前学習】関連文献を熟読する (2時間)
【事後学習】先史考古学の分布論との違いを確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
5 遺物研究法5 -型式・アセンブリッジ-
【事前学習】中世の陶磁器アセンブリッジの研究について調べる (2時間)
【事後学習】新しい時代の遺物研究法としてのメリット・デメリットについて考える (2時間)
【授業形態】対面授業
6 遺物研究法6 -生産・流通・消費-
【事前学習】生産・流通・消費の経済史的意味を確認しておく (2時間)
【事後学習】考古資料の評価を経済的に検証する (2時間)
【授業形態】対面授業
7 中・近世遺跡出土遺物の観察1-観察の視点-
【事前学習】中・近世陶磁器の特徴について調べておく (2時間)
【事後学習】系統や形式・型式との関係を整理しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
8 中・近世遺跡出土遺物の観察2-観察の実際-
【事前学習】中・近世の窯業生産地について調べておく (2時間)
【事後学習】中・近世考古学遺跡出土陶磁器について整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 流通遺跡
【事前学習】水中考古学と流通資料について調べておく (2時間)
【事後学習】「流通」を視点として陸上・水中の遺跡を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
10 遺物研究法7 -編年研究-(生産地・消費地)
【事前学習】中近世の時間軸の設定について調べておく (2時間)
【事後学習】生産地と消費地の編年研究の違いについて整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
11 遺物研究法8 -陶磁器の分類-
【事前学習】陶磁器の分類の実際について調べておく (2時間)
【事後学習】生産地的視点と消費地的視点について整理しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
12 生産遺跡1 -日本の生産地研究-(肥前、瀬戸・美濃、京都)
【事前学習】日本の陶磁器生産地について調べる (2時間)
【事後学習】日本の需要と国内窯の生産について整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
13 生産遺跡2 -海外生産地研究-(景徳鎮、龍泉、漳州、ヨーロッパ、ベトナム)
【事前学習】海外の陶磁器生産地について調べる (2時間)
【事後学習】日本の需要と海外窯の生産について整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
14 消費遺跡 -陶磁器と社会-(武家儀礼)
【事前学習】中近世に行われた武家儀礼と威信財について調べる (2時間)
【事後学習】需要の多様性を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
15 総括-日本と境界域-
【事前学習】琉球とアイヌについて調べておく (2時間)
【事後学習】中近世考古学の視点を境界域の状況から整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は特に指定しない。レジュメとPowerPointで行う。
参考書 『『陶磁の道 東西文明の接点をたずねて』 (三上次男)』 岩波新書 1969年
森本伊知郎 『『近世陶磁器の考古学』』 雄山閣 2009年
関根達人 『『中近世の蝦夷地と北方交易』』 吉川弘文館 2014年
成績評価の方法及び基準 レポート:研究発表・小課題(60%)、授業参画度:ディスカッションなど(40%)
オフィスアワー 授業後に⾏う。また、メールにて随時。

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