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宗教学演習2

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令和2年度以降入学者 宗教学演習2
教員名 興津香織
単位数    1 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 基本的に遠隔対応はしません
Blackboard ID 20234650
授業概要 インド思想の正統であるバラモン教系統の思想のうちの、二元論哲学であるサーンキヤ学派の根本テキストである『サーンキヤ・カーリカー』を講読する。いわゆる「インド哲学」とは、インドの諸思想の中でも、バラモン教系統の六学派の思想のことをさす。この六学派はインドにおいて正統と位置づけられており、そこに仏教思想は入らないのである。本講義では、この六学派の成立と特徴を概観し、今回は二元論に焦点を当てる。
授業のねらい・到達目標 インド思想について、インドにおける位置づけやインド仏教との関係性を把握出来る。インド思想の歴史的変遷や諸思想の影響関係などを含めた広範囲な知識および哲学用語を習得できる。インドを起点として様々な思想・文化への相互理解に役立たせる。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 講義と演習の併用。テキストを読むための準備としての解説(講義)を行ったのち、実際にテキストを読み進めていく。前期の続きから読む。テキストは翻訳を用いるが、漢文も使用する。受講者に分担してもらい講読する(演習)。担当者以外にもコメントを求める。課題については翌週に解説・全体講評を行う。
ただし受講者の関心に基づいて講読するテキストを変更する可能性もある。

対面授業に出られない場合の記述はコロナが2類の場合のみにつき、5類への移行により削除しました。
授業計画
1 序説:授業の進め方などの詳細と概要
前期の復習、参考文献の紹介
【事前学習】シラバスを読み、自分の関心がどこにあるのかを考えておく (1時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、前期学習した内容を復習する。不明な点があれば調べておく (2時間)
【授業形態】対面授業
2 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(4)原質から開展した諸原理① 理性とは
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、調べてみる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、理性について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
3 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(4)原質から開展した諸原理② 自我意識とは
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、調べてみる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、自我意識について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
4 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(4)原質から開展した諸原理③ 十一器官とは
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、調べてみる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、十一器官について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
5 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(4)原質から開展した諸原理④ 五素粒子とは
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、調べてみる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、五素粒子について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
6 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(4)原質から開展した諸原理⑤ 五元素とは
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、調べてみる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、五元素について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
7 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(5)輪廻の主体① インド思想の重要概念である輪廻について検討する
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、調べてみる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、輪廻について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
8 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(5)輪廻の主体② インド思想の重要概念である輪廻について検討する
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、不明な言葉などを調べる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、再度、輪廻について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
9 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(6)輪廻の様相① 微細な有機体とは
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、不明な言葉などを調べる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、微細な有機体について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
10 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(6)輪廻の様相② 解脱をめぐるサーンキヤ最大の問題点を検討する その1
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、不明な言葉などを調べる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、サーンキヤ最大の問題点について自分でまとめてみる (3時間)
【授業形態】対面授業
11 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(6)輪廻の様相③ 解脱をめぐるサーンキヤ最大の問題点を検討する その2
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、不明な言葉などを調べる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、再度、サーンキヤ最大の問題点について自分でまとめてみる (3時間)
【授業形態】対面授業
12 『古典サーンキヤ体系概説』 サーンキヤ・カーリカー(7)解脱 解脱について検討する
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、不明な言葉などを調べる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、解脱について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
13 漢訳テキスト『金七十論』をめぐる諸問題①
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、不明な言葉などを調べる (2時間)
【事後学習】配付資料、板書を熟読し、『金七十論』について自分でまとめてみる (2時間)
【授業形態】対面授業
14 漢訳テキスト『金七十論』をめぐる諸問題②
【事前学習】配付資料を読んで、疑問点や不明点を明らかにし、不明な言葉などを調べる (2時間)
【事後学習】これまでの配付資料とノートを読み返し、疑問点があれば改めて確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
15 総括:これまでの復習・解説と映像資料により授業の理解を深める
【事前学習】これまでの学修を踏まえて、自分の関心がどう変化したか、どこを深めていきたいか考えてみる (1時間)
【事後学習】第二回から第十四回の内容を復習し、学習した項目ごとに自分で説明できるようにまとめ、レポートを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 テキストおよび授業資料を配付する。
参考書 参考書は授業時に紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:学習した内容の理解度を測るテーマを設定(50%)、授業参画度:授業参画度は講読の担当(発表)により評価(50%)
オフィスアワー 授業終了時またはBlackboardやメールを通して質疑応答を行うが、必要に応じて研究室でも対応します。

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