検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 博物館教育論 | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | 博物館教育論 | ||||
教員名 | 岡部幹彦 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2・3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
---|---|
授業の形態 | 対面授業に出席できない学生は、Blackboardで配信する動画(講義資料も配信)を視聴し、指定期日までに課題を提出する。 |
Blackboard ID | 20234639 |
授業概要 | 博物館教育の目的とその特質を理解し、基本となる理論と実践に関する視点を学ぶ。これにより博物館教育に関する基礎能力を養い、《学びの契機の提供》《学びのサポート》《学びのサイクルの創出》に必要な知識・能力を身につける。また、博物館教育と生涯学習や学校教育との関係を理解し、連携事業を推進する基礎能力を養う。担当教員の学芸員としての実務経験を活かし、国内外の優れた事例を分析・紹介することにより博物館教育を多面的に理解するとともに、必要なコミュニケーション能力を養い、博物館教育事業の企画力・実践力を身につける。 |
授業のねらい・到達目標 | 1.博物館教育に携わる学芸員として多様で魅力的な教育事業を企画する視点を身につけるとともに、博物館活動全体を教育的視点から捉えることができる。2.市民の学びをサポートするために必要なコミュニケーション能力について理解し育むことができる。3.他の機関や組織、市民グループ等と連携して地域の学びをサポートすることを理解し、実践することができる。日本大学教育憲章のA-1-3,A-3-2,A-4-2、DP及びCPの1,3,4に対応する。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 各回とも事前に講義資料を配信し、講義形式で授業を実施する(講義資料を熟読して授業に出席のこと)。積極的な受講姿勢と理解を深めるため、テーマにもとづき意見を求める。またリアクションペーパーを求める。それぞれ授業内および次回授業時に解説・講評を行う。期末に試験を実施する。また、授業に参加できない学生には講義動画ならびに講義資料を配信し、授業ごとにリアクションペーパーを求める。なお、この授業の事前・事後学習は。各2時間を目安とする。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
《ガイダンス》授業の進め方と留意点 博物館の定義・機能と博物館教育、博物館法と教育基本法、統計にみる博物館と博物館教育(A-1) 【事前学習】博物館でどのような教育事業が実施されているか種類の異なる館のWEBサイトで調べノートにまとめておくこと (2時間) 【事後学習】博物館法・ICOM(国際博物館会議)の博物館定義を理解し、博物館教育の目的等についてノートに整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
博物館教育の特質:学芸業務と教育、教育事業の形態、日本の博物館教育の特質、博物館ならではの教育とは、学びの原動力(A-4)
【事前学習】博物館以外の社会教育施設における【教育】ついて調べノートに整理すること (2時間) 【事後学習】授業の視点から特色のある博物館教育の事業の事例を調べ、その概要をまとめておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
モノから学ぶとは:展示資料を観るとは、自らの眼で観ることと学ぶこと、気づきを得ること、事例「二つの地図」、(A-3)
【事前学習】観察という行為と認識について調べノートに整理しておくこと (2時間) 【事後学習】各自の専攻分野から資料2点を選び、対象を比較観察することを基本とする解説文(300字以上)を作成すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
学びの契機の提供と学びのサポート:契機の提供、コンテンツの提供と学びのサポート、学びの中断と継続、学びのサイクルの創出(A-4)
【事前学習】身近な博物館を拠点として学習活動を行う団体について調べておくこと (2時間) 【事後学習】事前学習で調べた学習団体がどのように成果を博物館・地域に還元しているか調べ整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
主体的な学び:学びの手法としてのワークショップ、ワークショップと《気づき》の共有(A-1)
【事前学習】博物館の特色あるワークショップについて調べておくこと (1時間) 【事後学習】授業の視点から「学びの手法としてのワークショップ」を企画立案し、企画書を作成すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
教育事業の企画と実践:事例に学ぶ、企画立案と準備、市民参加と市民参画、教育事業の評価(A-3)
【事前学習】市民参画の意味するところを調べ、ノートに整理しておくこと (1.5時間) 【事後学習】第5回の事前学習で調べたワークショップを講義をふまえて評価し、ノートに記録すること (2.5時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
多様な博物館教育:事例に学ぶ、学びのツール、ツール開発、ICTツール、プログラム開発(A-3)
【事前学習】博物館が作成・利用する学びのツールにどのようなものがあるか調べておくこと (2時間) 【事後学習】博物館のWEBサイト上の学習コンテンツを利用し、授業をふまえて評価し、ノートに記録すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
博物館を学ぶ:ミュージアムリテラシー、バックヤードツアー、人材育成、事例に学ぶ(A-1)
【事前学習】ミュージアムリテラシーの意味を調べ、ノートに整理しておくこと (1時間) 【事後学習】博物館を学ぶプログラムの事例を調べ、博物館機能との関係を整理し、理解すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
学びのサポートとコミュニケーション:コミュニケーション能力とは、コミュニケーションと《共有》(A-4,A-6)
【事前学習】コミュニケーション能力とは一般にどのようなものとされているか調べ、ノートにまとめておくこと (1時間) 【事後学習】授業中に指示する資料について市民とコミュニケーションをとることを想定し、そのポイントをノートに整理すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
博物館と学校教育(1):博学連携とは、事例に学ぶ、博学連携の現状、博学連携の背景・方向性、博学連携の課題(A-1,A-3)
【事前学習】博物館が学校の児童・生徒(集団)を対象に行う事業にどのようなものがあるか調べて整理しておくこと (1.5時間) 【事後学習】授業で扱った審議会の答申等の要点をノートに整理しておくこと (2.5時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
博物館と学校教育(2):単元学習と博物館の学び、事例に学ぶ、教員への働きかけ、博学連携の基本とすべき考え方(A-3,A-4)
【事前学習】総合的な学習の時間について各自の体験を整理し、ノートに評価をまとめておくこと (1時間) 【事後学習】授業をふまえ、学校教育と博物館における学び、生涯学習との関係をノートに整理し、理解すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
展示における学び:資料情報の提供、モノと情報を隔てる展示手法、絵画の鑑賞と観察(A-1)
【事前学習】博物館のWEBサイトで資料(作品)解説がどのように記述されているかを調べておくこと (2時間) 【事後学習】指示する資料(作品)について、情報を共有する視点からの解説文を作成すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
地域社会の課題と博物館教育:ユネスコの描いた博物館のあるべき姿、負のスパイラルを断ち切る博物館教育(海外の事例から)(A-1,A-4)
【事前学習】ユネスコの博物館に関する勧告について調べノートに整理しておくこと (2時間) 【事後学習】授業をふまえ、地域社会の課題に応える博物館教育についてノートに整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
高度情報化社会と博物館教育:WEB上の学習コンテンツと博物館、バーリャルとリアル、学びと日常生活、博物館の学びとは(A-1,A-3)
【事前学習】博物館が公式に提供するWeb上の学習コンテンツを数多く閲覧し、現状をノートに整理すること (2時間) 【事後学習】授業をふまえ、あらためて博物館における学びの意義をノートに整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
《まとめ》:要点の確認、学芸員の果たすべき役割(A-4)《試験》
【事前学習】全回の講義資料を再読し、主要項目のINDEXを作成すること (2時間) 【事後学習】この講義によって示された博物館教育に求められる学芸員像をノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
---|---|
教科書 | なし |
参考書 | 全国大学博物館学講座協議会西日本部会(編集) 『新時代の博物館学』 芙蓉書房出版 2012年 受講に必須ではなく任意 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(80%)、授業参画度:意見発表ならびにリアクションペーパー等(20%) 授業内試験を受けられない場合、対面授業に参加できない要件を満たしていれば、別途指示する授業内容に関するレポートの提出によって評価する。授業内試験を受けた場合の評価と差が出ることはない。 |
オフィスアワー | 授業後に対面またはメールにより質問・相談を受け、回答する。メールアドレスは第1回授業で公開する。 |