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文章表現法

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令和2年度以降入学者 文章表現法
令和元年度以前入学者 文章表現法
教員名 鹿野しのぶ
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
人数調整を行います。概ね20人程度の履修を許可とします。
Blackboard ID 20234602
授業概要 文章表現の基礎を身につけよう。教員として教科指導する際に想定されるさまざまな場面で用いる文章表現に関する力を身につけるための授業を演習形式で行います。中学校・高等学校において国語科の授業を担当した経験を持つ教員が、具体的に教育現場において必要とされる文章作成の心得を講義します。
論説文などの正確な理解のもと、自分の考え・意見を適切に表現できるスキルを身につけるとともに、文章表現に習熟していくための授業を行います。
授業のねらい・到達目標 社会において、また特に教員を志す学生の皆さんには、さまざまな教育現場において自己を適切に表現できることが求められます。そのために、正しい文章表現の方法を修得します。具体的には、円滑なコミュニケーションツールとして手紙の書き方、敬語表現などを身につけることを目標とします。さらに、自分の考えをわかりやすく伝えるための論理的な文章の書き方を学びます。特に文章作成という積極的な授業への参加と能動的な事前・事後学習により、幅広い知識と教養を身につけ、それをもとにし、思考力・判断力を高めることができる能力を修得します。

この科目は文理学部のDPおよびCPの1,3,5に対応しています。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,日本文学・日本語学研究,ひいては人文学の役割や,倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-2)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
授業の形式 講義、演習
授業の方法 テキストをよく読み文章表現の基礎を確認します。その上で、課題に取り組みましょう。課題に対する自分の意見をまとめ、論理的な文章構成を考え、小論文を作成します。提出後、添削・返却・解説(フィードバック)を行います。
講義内容により、提出された課題文を受講生全員で読み、合評することもあります。承知して受講してください。詳細は第1回目の講義で説明します。
演習が中心となるため基本的には対面授業が原則となります。
受講決定後、対面参加が困難な学生については、教員と相談の上、オンライン参加を認める場合があります。
履修条件 「国語」の免許状を取得する学生、および免許状取得を希望しないが履修を希望する学生はこの授業に出席すること。

《人数調整について》
(後期開講科目が第1希望の者)9月4日(月)~9月11日(月)17時50分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。受講許可は9月15日(金)COMITS2にて発表予定。
授業計画
1 授業のはじめに。
授業の進め方について説明します。
【事前学習】シラバスをよく読み、この講義を受講する理由を考え、自分のことばで表現できるようにしておいてください。 (2時間)
【事後学習】受講が決まったらすぐにテキストを購入し、一通り目を通し、課題を提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 電子メールの書き方を学ぼう。
効果的なメールの書き方とはどのようなものか、あわせて、デジタル機器を用いた文章作成について皆さんと一緒に考えます。
なお、本講義では、教員への課題提出をメールで行うことがあります。
【事前学習】テキスト第4章及び第8章をよく読んでおきましょう。 (2時間)
【事後学習】講義内で指示された課題についてメールを送信してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 自己紹介文1
効果的な自己紹介の方法を考え、自己紹介文を書きます。
また、原稿用紙の使い方など、基本的な書き方の知識の理解を深め、「書くこと」の指導に関する技能として実践できるようにしましょう。
【事前学習】テキスト第1章を読み、付録①aを用いて5ページの課題1をやっておきましょう。400字で自己紹介文を考えてきてください。テキスト第1章を復習し、付録①bを用いて、5ページの課題2をやっておきましょう。 (2時間)
【事後学習】指示された課題を提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 自己紹介文2
受講生全員の書いた自己紹介文を読み、効果的な表現などお互いの文章から学びます。
添削を受けた自己紹介文を修正しリライトします。
また、効果的なプレゼンテーションの方法を考え、意見を提示してみよう。
【事前学習】今回書いた自己紹介文をどのように発表すると効果的か、考えてみてください。 (2時間)
【事後学習】指示に従いリライトしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 文章の基本・効果的な文書作成
良い文章を書くための基本的な基礎知識を確認し、実践に活かします。
【事前学習】テキスト第2章をよく読んで、課題1・2をやっておきましょう。 (2時間)
【事後学習】指示された課題を提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 手紙を書く1
時候の挨拶など、手紙の書き方について学び、円滑なコミュニケーションができるようにしましょう。実際に手紙を書いてみましょう。
また、伝統的な言語文化に関する指導についても考えます。
【事前学習】テキスト第7章をよく読み、課題1・2をやっておきましょう。 (2時間)
【事後学習】手紙を実際に書いて提出してください。時候の挨拶など、実践で記したもの以外の表現も確認しておきましょう。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 手紙を書く2・公用文・敬語について
学校の現場で用いられるさまざまな手紙の種類について考えます。添削された手紙を確認し、清書します。敬語表現などにも注意をしながら書いてみましょう。
【事前学習】テキスト第6章をよく読み、33ページの課題および59ページの課題2をやっておきましょう。 (2時間)
【事後学習】適切な敬語表現で書かれているか、添削されたものを再度確認し、課題を提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 自分の読書体験を書いてみましょう。
今まで読んだ本の中で印象深かったものについて、感想や自分に与えた影響についてまとめます。
また、発達段階を考慮した読書指導について考えます。
提出した文章を、受講生同士の読書体験文を読み、合評します。
また、教育現場でビブリオバトルを行う効果的な方法を考えます。
【事前学習】自分が読んだ本の中からみんなに紹介したい作品を一冊、準備しておきましょう。その際に、可能な範囲で図書館を利用しましょう。また、どのように表現すると、自分が紹介する本をみんなが読みたくなるか、プレゼンテーションの方法を考えておいてください。 (2時間)
【事後学習】課題を提出してください。教室で実際に生徒に指導する際に、どのような方法が良いか、感想文の書き方の指導について考えておきましょう。受講生同士の課題を読み合い、合評します。指示に従って課題を提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 文章表現の基本1
論理的な表現とはどのようなものかということについて考えます。また新学習指導要領の論理国語の指導方法についても考えます。課題文1について自分の意見を文章に書きます。課題について先行研究に学び思考力を高め、判断力を身につけましょう。
【事前学習】テキスト第2章をよく読み、課題1・2をやっておきましょう。 (2時間)
【事後学習】指示された課題を提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 文章表現の基本2
前回書いた課題文1について、課題の内容について添削をもとにリライトします。
書くこと話すことについての表現力を身につけましょう。
【事前学習】テキスト第3章をよく読んで、前回の課題文について自己点検します。 (2時間)
【事後学習】課題文1について添削を参考にリライトし、提出してください。またテキスト第4章をよく読んでおきましょう。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 文章表現の基本3
論理的な文章の構成を意識して書いてみましょう。課題文2について、自分の意見を文章で表現します。テキスト15~18ページの参考文献の引用方法についても学びます。課題について思考力を深め・適切な判断力を身につけ、自身の考えを適切に表現する力を身につけましょう。
【事前学習】前回提示される課題文2について補足資料がないか、調べておきましょう。 (2時間)
【事後学習】課題文2を提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 文章表現の基本4
前回に引き続き論理的な文章のついて考えます。特に客観的な文章を書く方法を学修します。
【事前学習】課題文2について、補足する参考文献はないか、効果的な引用方法を考えておきましょう。 (2時間)
【事後学習】添削で示された部分を再考・リライトして提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 文章表現の基本5
最終レポートを計画的に執筆します。
オンデマンドでは「国語の授業で論理を指導する」とは、ということについて考えます。
【事前学習】テキスト第4章をよく読んでおきましょう。 (2時間)
【事後学習】授業で提示される課題について、レポートを作成し提出してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
14 冠婚葬祭に関する知識と表現を学びます。
祝儀/不祝儀袋の書き方、水引のもつ意味など日本の伝統文化について学び、その知識を用いて自分の気持ちを表現できるようにします。
【事前学習】テキスト第10章をよく読んでおきましょう。 (2時間)
【事後学習】テキスト付録6のbを用いて、復習しておきましょう。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業のまとめ
第13回で示される課題レポートを返却し、添削部分について解説した上で、内容について全員で討議します。
半期の授業を振り返り、文章で表現することの意義などを考えます。
【事前学習】テキスト全体を再度よく読んでおきましょう。 (2時間)
【事後学習】フィードバックされた課題をよく読み、復習しましょう。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 庄司達也・山岸郁子・小野美典・安達原達晴 『『日本語表現法 新訂版 21世紀を生きる社会人のたしなみ』』 翰林書房 2019年
テキストは2019年新訂版を準備してください。以前のものとは内容が相違しています。
本書は皆さんが社会人になってからも必ず役に立つものです。
テキスト末尾の付録も使用し提出してもらいますので、各自新しいものを購入してください。
事前事後学習、講義動画を視聴する際に用いてください。
参考書 鶴見俊輔 『『文章心得帖』』 ちくま学芸文庫 2013年
梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博 『『高校生のための文章読本』』 ちくま学芸文庫 2015年
その他、授業中に多く紹介します。
多くの文章に学び、豊かな人間性の形成について、ともに学び考えましょう。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題を正しく理解し、正しい日本語で文表現ができているか否かを評価する。(60%)、担当者から自己の文章に示されたコメントに次回以降適切に対応できるか否かの評価をする。(40%)
毎回の課題を提出することが前提です。
論述課題の提出、特に最終レポートの提出は必須です。レポートの提出がない場合は単位を認定することができません。
オフィスアワー 質問はアポイントを取った上で、講義時間の前後で受け付けます。
アポイントの取り方は、最初の講義内にてお知らせします。

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