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国語科教育法Ⅰ

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令和2年度以降入学者 国語科教育法Ⅰ
令和元年度以前入学者 国語科教育法Ⅰ
教員名 平藤幸
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(遠隔対応をしない)
Blackboard ID 20231560
授業概要 国語科の歴史、学習指導要領の改訂の趣旨と要点、教科書がどのような過程(編集・検定・採択)を経て作られているのかを知り、それが教育に果たす役割について学ぶ。また、中学校・高等学校の国語教科書に掲載されている代表的な教材を取り上げ、教材研究の方法、学習指導案の作成方法について学び、グループワークを通して簡略版の学習指導案を作成する。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
・国語科の歴史と現在の教科書制度についての知識を習得する。
・学習指導要領の改訂の要点と、学習指導要領に示された中学校・高等学校の国語科の目標及び内容を理解する。
・教科書の編纂過程とその役割を理解する。
・高等学校国語科の各科目の学習内容について、個々の特徴と指導上の留意点を理解する。
・国語科の内容が基づいている学問領域を理解し、それを教材研究に活用する力を身につける。
・国語科における「アクティブ・ラーニング」の視点やICT機器の活用の効果的方法を理解する。

〈到達目標〉
・国語科の歴史と現在の教科書制度について説明することができる。
・学習指導要領の改訂の要点と、学習指導要領に示された中学校・高等学校の国語科の目標及び内容について説明することができる。
・高等学校国語科の各科目の学習内容について、個々の特徴と指導上の留意点を説明することができる。
・国語科の学習評価の合理的な方法を、適切に理解することができる。
・国語科の内容が基づく学問領域を理解し、教材研究に有効に活用することができる。
・発展的な言語活動について探究し、それを学習指導の中に位置付けて活用する方途を考察することができる。
・学習指導要領に沿って、国語科の各科目の学習指導案を作成することができる。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 ・基本的に講義形式で行うが、随時、発言・議論・レポート提出を求める。
・第1・2回では、受講者が受けてきた中等教育における国語科の授業や教科書について、特徴や問題点を客観的に検討する。その過程で、現在の学習指導要領の要点と内容を理解するように努めたい。
・教材研究の回では、各教材の学習の手引きについても議論するので、各自、事前によく検討しておくことは当然である。簡単な模擬授業を行うこともある。各自、常に実際に授業を担当する者としての自覚を持って臨むことが重要である。
・第10・11回ではグループ学習を行う。各自、教員目線と生徒目線を併せ持って、客観的かつ俯瞰的な視点でものを考えるように努めたい。
・最終回では学習指導案(簡略版)を、〆切期日までには期末課題レポートを提出する。フィードバックの方法については授業中に説明する。
・対面授業に参加することが困難な学生については、教員の許可を受けて、指示に従うこと。原則として、演習の内容に相当するレポートを課すことになるので、承知しておくこと。
履修条件 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生とに分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。原則として指定以外の時間は、受講不可とする。
国文学科の学生はこの講義を履修できないので、もう一方の国語科教育法Ⅰを履修すること。
授業計画
1 ガイダンス 授業の進め方の確認。国語教科書についての講義。歴史的変遷、現在の教科書検定制度、採択等について。受講者が受けてきた中等教育における国語科の授業や教科書についての検討。
【事前学習】自身が中学・高等学校で使用した国語教科書を確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】自身が中等教育を受けてきた当時の学習指導要領を確認し(文部科学省HPで閲覧可能)、実際にはどのようなカリキュラムであったか、教科書教材を授業でどの程度扱うことができていたか、などをレポートにまとめ、翌週提出すること。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 学習指導要領の改訂の趣旨及び要点、国語科の目標及び内容についての講義。
【事前学習】中学校・高等学校の学習指導要領、学習指導要領解説を確認しておくこと。特に、『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』の「第1章 総説」を熟読しておくこと。 (2時間)
【事後学習】『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』の「第1章 総説」の論点を整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 高等学校国語科の各科目の特徴についての講義。
【事前学習】『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』の「第1章 総説」の、特に「第5節 国語科の科目編成」と「第2章 国語科の各科目」を熟読しておくこと。 (2時間)
【事後学習】『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』の「第1章 総説」の、特に「第5節 国語科の科目編成」と「第2章 国語科の各科目」の論点を整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 中学校国語の教材研究(古文入門教材)
【事前学習】配布された教材プリントを熟読することは当然である。併せて学習の手引きの解答を考えておくこと。また、教員として授業を行うつもりで下調べをし、メモを作っておくこと。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 高等学校 現代の国語の教材研究(評論文教材)
【事前学習】配布された教材プリントを熟読することは当然である。併せて学習の手引きの解答を考えておくこと。また、教員として授業を行うつもりで下調べをしメモを作っておくこと。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 高等学校 言語文化の教材研究(小説教材)
【事前学習】配布された教材プリントを熟読することは当然である。併せて学習の手引きの解答を考えておくこと。また、教員として授業を行うつもりで下調べをしメモを作っておくこと。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 高等学校 言語文化の教材研究(古文・散文教材)
【事前学習】配布された教材プリントを熟読することは当然である。併せて学習の手引きの解答を考えておくこと。また、教員として授業を行うつもりで下調べをしメモを作っておくこと。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 高等学校 言語文化の教材研究(古文・韻文教材)
【事前学習】配布された教材プリントを熟読することは当然である。併せて学習の手引きの解答を考えておくこと。また、教員として授業を行うつもりで下調べをしメモを作っておくこと。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 言語文化の教材研究(漢文教材)
【事前学習】配布された教材プリントを熟読することは当然である。併せて学習の手引きの解答を考えておくこと。また、教員として授業を行うつもりで下調べをしメモを作っておくこと。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 高等学校 現代の国語の教材研究(対話・討論)
グループワーク
【事前学習】アクティブ・ラーニングの有効な方法を学ぶ。生徒の立場に立ちながら、専門科目の演習の場合のように、与えられたテーマ(配布された教材プリント)について、何をどのように調べて課題に取り組むのがよいかを考えること。 (2時間)
【事後学習】討論の反省点や課題を、生徒目線、教員目線でそれぞれまとめ、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 高等学校 国語表現の教材研究(小論文)
グループワーク
【事前学習】アクティブ・ラーニングの有効な方法を学ぶ。生徒の立場に立ちながら、専門科目の演習の場合のように、与えられたテーマ(配布された教材プリント)について、何をどのように調べて課題に取り組むのがよいかを考えること。 (2時間)
【事後学習】授業では受講者全員に小論文を書いてもらい、受講者同士で交換する。各自、教員の目線で丁寧に添削し、次回提出すること。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 高等学校 言語文化の教材研究(発展的な学習内容についての探究)
『羅生門』と『今昔物語集』の読み比べ
【事前学習】アクティブ・ラーニングの有効な方法を学ぶ。生徒の立場に立ちながら、専門科目の演習の場合のように、与えられたテーマ(配布された教材プリント)について、何をどのように調べて課題に取り組むのがよいかを考えること。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 高等学校 言語文化・古典探究の教材研究(発展的な学習内容についての探究)
『百人一首』注釈の読み比べ
【事前学習】アクティブ・ラーニングの有効な方法を学ぶ。生徒の立場に立ちながら、専門科目の演習の場合のように、与えられたテーマ(配布された教材プリント)について、何をどのように調べて課題に取り組むのがよいかを考えること。 (2時間)
【事後学習】本授業で扱った教材に関する課題に解答し、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 学習指導案(簡略版)作成にむけての講義
【事前学習】教材例の中から指導案を作成する教材を決め、授業計画を立てておくこと。 (2時間)
【事後学習】学習指導案(簡略版)を作成して、次回提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめ 授業の総括と振り返り
学習指導案(簡略版)の提出
【事前学習】学習指導案(簡略版)の作成のために、授業全体を振り返り、十全な準備をすること (3時間)
【事後学習】期末課題レポートの作成のために、授業全体を振り返り、それを自分なりにまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 随時プリントを配布する。
参考書 文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)』 東山書房 2018年
文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編』 東洋館出版社 2018年
文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)』 東山書房 2019年
文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』 東洋館出版社 2019年
これらは文部科学省HPでも閲覧可能なので、適宜参照すること。
成績評価の方法及び基準 レポート:学習指導案(簡略版)および期末課題レポート(70%)、授業参画度:各時間の課題の提出や議論への参加等(30%)
オフィスアワー 授業終了後の教室、またはBlackboard経由のメールにて相談に応じます。

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