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微生物学

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令和2年度以降入学者 微生物学
令和元年度以前入学者 微生物学
教員名 岩本政明
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 後期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
Blackboard ID 20234428
授業概要 微生物とは肉眼で形を捉えることができないきわめて小さな生物の総称であり、そこには細菌、真菌、藻類、原生動物などさまざまな種類の生物が含まれる。本講義では、微生物の種類、特徴、自然界における役割、人間との関わりについて解説する。また、基礎生物学の研究材料として用いられる代表的な微生物について、それらを用いた研究例と、そこから得られた生物学上の大発見の数々を紹介する。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
微生物の定義、種類、生態系での役割、人間社会との関わりなどを正しく理解する。

〈到達目標〉
・地球上のあらゆる環境に様々な微生物が存在していることを理解する。
・ウイルス、原核生物、真核生物、原生生物などを正しく理解し、説明できる。
・微生物の自然界における役割と人間社会との関わりを理解し、説明できる。
・基礎生物学で用いられる微生物の研究材料としての特徴を理解する。

〈日本大学教育憲章との関係〉
・現代社会における科学技術の状況や役割を理解し、国際社会が直面している問題を説明することができる(A-2-2)。
・既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し、専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-2)。
・継続的に自分の学修経験を振り返り、分析することができる(A-8-2)。

〈ディプロマポリシーとの関係〉
この科目は文理学部生命科学科(学士(理学))のディプロマポリシーDP2, 3, 4, 8およびカリキュラムポリシーCP2, 3, 4, 8に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 液晶プロジェクターによるスライド映写を主体に、板書で情報を補完する形で授業を進める。教材はBlackboardで配布するので、プリントアウトして持参すること。各回の終わりに次回内容の概要を説明するので、それを参考に2時間程度の事前学習を行うこと。また、授業の最後に示す課題に取り組みながら授業内容を振り返り、2時間程度の事後学習を行うこと。
履修条件 「生命科学概論1・2」、「分子生物学1」、「細胞生物学1」、「進化系統学」を履修していることを前提とするが、絶対ではない。
授業計画
1 『微生物とは 微生物学とは』
微生物の定義と微生物学が扱う領域について学ぶ。
【事前学習】シラバスの授業概要を確認し、現在の自分の微生物に関する知識を整理しておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、微生物と微生物学について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 『原核生物と真核生物』
原核生物と真核生物の違いと、真核生物にも多くの微生物が含まれていることを学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、原核生物と真核生物の特徴を説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 『ウイルス』
ウイルスの種類、構造、増殖方法および病原性について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、ウイルスの形態と生態について説明できるようにする(A-2, A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 『生活の中の微生物』
私たちの周りに存在する常在微生物と人間の日常生活との関わりについて学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、微生物と人間生活との関わりについて説明できるようにする(A-2, A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 『利用される微生物』
特性を活かして産業利用されるさまざまな微生物について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、微生物と産業の関係について説明できるようにする(A-2, A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 『病原体としての微生物』
病気を引き起こすさまざまな微生物とその発病メカニズムについて学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、代表的な病原性微生物について説明できるようにする(A-2, A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 『共生体としての微生物』
他の生物に共生する微生物と共生関係の生物学的意味について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、共生体としての微生物の働きについて説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 『微生物の研究法』
微生物を用いた研究の進め方、注意点などについて学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、微生物の取り扱いと研究法について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 『科学の中の微生物1(大腸菌)』
基礎生物学の研究材料として用いられる大腸菌について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、基礎生物学における大腸菌を用いた研究例について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 『科学の中の微生物2(酵母)』
基礎生物学の研究材料として用いられる出芽酵母と分裂酵母について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、出芽酵母と分裂酵母の生物学的特徴とそれらを用いた研究例について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 『科学の中の微生物3(クラミドモナス、細胞性粘菌)』
基礎生物学の研究材料として用いられるクラミドモナス、細胞性粘菌について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、クラミドモナスおよび細胞性粘菌の生物学的特徴とそれらを用いた研究例について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 『科学の中の微生物4(繊毛虫の形態)』
基礎生物学の研究材料として用いられる繊毛虫の種類と形態について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、繊毛虫の形態における生物学的特徴とそれらを用いた研究例について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 『科学の中の微生物5(繊毛虫の行動)』
基礎生物学の研究材料として用いられる繊毛虫の行動について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、繊毛虫の行動における生物学的特徴とそれらを用いた研究例について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 『科学の中の微生物6(繊毛虫の生活環)』
基礎生物学の研究材料として用いられる繊毛虫の生活環について学ぶ。
【事前学習】前回授業の終わりに説明した本回概要に関する情報を集めて、疑問点や問題点をリストアップしておく(A-4)。 (2時間)
【事後学習】学習資料にある設問に答えながら授業内容を振り返り、繊毛虫の生活環における生物学的特徴とそれらを用いた研究例について説明できるようにする(A-3, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 『全授業内容の総括』
これまでの全授業内容についての総括を行う。
【事前学習】これまでに学んだ内容について十分に理解し、説明できることを確認しておく(A-8)。 (2時間)
【事後学習】全授業内容を振り返りながら、提出したレポート形式課題(「成績評価の方法及び基準」を参照)に対する自身の回答文章を検証する。正しく記述できなかった設問に対しては、該当項目を再度学習して理解を深める(A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 なし
参考書 大木 理 『微生物学』 東京化学同人 2016年
内藤 豊 『単細胞動物の行動 (UPバイオロジー)』 東京大学出版会 1990年
樋渡 宏一 『ゾウリムシの遺伝学』 東北大学出版会 1999年
沼田 治 『ノーベル賞に二度も輝いた不思議な生物テトラヒメナの魅力』 慶應義塾大学出版会 2018年
理解をより深めたい場合にこれらの書籍を薦めるが、受講するにあたって必ずしも必要ではない。
成績評価の方法及び基準 レポート(70%)、授業参画度(30%)
第7回終了後と第14回終了後にそれぞれレポート形式の課題を与え、微生物に関する世界の現状を理解し、説明する力(A-2)および論理的・批判的思考力(A-3)を評価する(各回35点満点)。
授業参画度は、授業時間内に配布する学習資料の課題に対する回答内容によって、問題発見・解決力(A-4)および省察力(A-8)を評価する(各回2点満点×15回)。
オフィスアワー 月、火、木 10:00~12:00(これ以外の曜日、時間帯を希望する場合は事前に連絡してください)

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