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数学教育実践論

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令和2年度以降入学者 数学教育実践論
令和元年度以前入学者 離散数学
教員名 長尾篤志
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 数学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
Blackboard ID 20234327
授業概要 中学校及び高等学校の数学の指導の現状と課題を知り、数学の学習の楽しさや大切さを伝えるための教材研究のあり方や指導あり方などについて考察することを目的とする。主として以下の2つのことを考察する。
①数学の学習内容を確実に理解するための教材研究のあり方について考察する。
②数学的活動を充実するための指導のあり方について考察する。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい・到達目標>
主として、以下の2つことを目標とする。
①算数・数学カリキュラムの変遷、生徒の学習状況などについて考察し、数学の指導の目的・目標・学習内容・方法・評価のあり方について理解し説明することができる。
②①をふまえ、数学の授業を観察・分析したり、具体的に授業を設計、試行したりすることを通して、望ましい数学の授業のあり方について考察し自分の考えを表現することができる。

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は, 文理学部(学士(理学))のディプロマポリシー DP1,3,6,7,8 及びカリキュラムポリシー CP1,3,6,7,8に対応しています。
なお,この科目は旧カリキュラム(令和元年度以前入学者が対象)においては,文理学部(学士(理学))のディプロマポリシー DP3,DP6 及びカリキュラムポリシー CP1,CP9に対応しています。

<日本大学教育憲章との関係>
・学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理感に基づいて、数理科学の役割を説明することができる(A-1-2)。
・数理科学に基づいて学んだ知識をもとに、物事の本質を論理的、客観的に捉えることができる(A-3-2)。
・親しい人々とコミュニケーションを取り、自分の考えを説明することができる(A-6-2)。
・学修活動において、自分の役割分担を理解し、他者と協働して作業をすることができる(A-7-2)。
・自分の学修経験の振り返りを継続的に行い、分析することができる(A-8-2)。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 原則的には講義形式であるが、必要に応じて実演・演習形式をとったり実際の学校現場での授業研究を進めたりすることもある。なお、実演・演習形式をとった場合には評価等してフィードバックを行う。

本授業は対面授業で行なうが、やむを得ぬ事由において Zoom での参加を希望する場合は【理由書】を提出し担当教員の許可を得ること。
ただし、コミュニケーションの必要性から,原則として,ビデオをオンにした状態で参加すること。
授業計画
1 全国学力学習状況調査の結果から中学生の学習状況について考察する。
【事前学習】学習指導要領を基に中学校数学の内容について確認するとともに,中学生が理解しにくいと思われる内容について整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容について振り返り,中学生の学習状況についての課題を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 学習指導要領実施状況調査の結果から高校生の学習状況について考察する。
【事前学習】学習指導要領を基に高等学校数学の内容について確認するとともに,高校生が理解しにくいと思われる内容について整理しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容について振り返り,高校生の学習状況についての課題を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 我が国の学習指導要領の変遷について理解する。
【事前学習】各自の履修した学習指導要領と平成29年・30年告示の学習指導要領の相違について整理しておく。 (2時間)
【事後学習】これまでの学習指導要領の特色について整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 我が国の学習指導要領を基に数学教育の目的・目標について考察する。
【事前学習】数学教育の目的について,各自で考えを整理しておく。 (2時間)
【事後学習】中学生や高校生の数学学習の現状を踏まえると,目標を実現するためにどのような指導が必要か検討する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 中学校・高等学校の数学の内容からいくつかの問題を取り上げ,「数学的に考える楽しさ」について考察する。(Ⅰ)
【事前学習】中学校・高等学校の内容で,「考える楽しさを感じる」と考える問題を選び出しておく。 (2時間)
【事後学習】選び出した問題の「どこに考える楽しさを感じるか」を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 中学校・高等学校の数学の内容からいくつかの問題を取り上げ,「数学的に考える楽しさ」について考察する。(Ⅱ)
【事前学習】中学校・高等学校の内容で,「考える楽しさを感じる」と考える問題を選び出しておく。 (2時間)
【事後学習】選び出した問題の「どこに考える楽しさを感じるか」を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 中学校・高等学校の数学の授業について振り返り,数学的に考える力を育成する授業について考察する。(Ⅰ)
【事前学習】中学校・高等学校の数学の授業について振り返り,どのような授業だったかを整理しておく。 (2時間)
【事後学習】中学校・高等学校の数学の授業について,見習いたい点や改善した方がよいと考える点を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 中学校・高等学校の数学の授業について振り返り,数学的に考える力を育成する授業について考察する。(Ⅱ)
【事前学習】学習指導要領解説で「数学的活動」とは何か、なぜ数学的活動が重視されるのかについて整理しておく。 (2時間)
【事後学習】数学的に考える力を育成するために,どのような点に留意して授業をすればよいかを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 学習指導案について理解し,実際に高等学校数学Ⅰの内容について学習指導案を作成する。
【事前学習】学習指導案を作成する高等学校数学Ⅰの内容について複数、検討しておく。 (2時間)
【事後学習】学習指導案を完成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 作成した学習指導案についてグループごとに検討し,よい点や改善点について発表する。
【事前学習】各自が作成した指導案について,工夫した点等について説明できるようにしておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を踏まえ,指導案を書き直す。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 学習指導案を作成する際の重要なポイントを確認する。
【事前学習】指導案を作成する際の重要なポイントにつて検討し整理しておく。 (2時間)
【事後学習】前に作成した高等学校数学Ⅰの内容とは異なる内容について指導案を作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 学習評価について理解する。
【事前学習】中学校・高等学校の数学の評価について,どのような評価だったかを整理しておく。 (2時間)
【事後学習】主な学習評価についてその特徴を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 学習評価を通して,実際に指導改善や学習改善を行う方策について検討する。(Ⅰ)
【事前学習】目標に準拠した評価(観点別学習状況評価)とはどのような評価かを整理しておく。 (2時間)
【事後学習】第9時,第11時に作成した指導案の評価規準及び評価問題等を作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 学習評価を通して,実際に指導改善や学習改善を行う方策について検討する。(Ⅱ)
【事前学習】「主体的に学習に取り組む態度」をどのようにして評価すればよいかを検討して整理しておく。 (2時間)
【事後学習】「主体的に学習に取り組む態度」を評価する意味や具体的な評価方法を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 指導力を高めるため,授業研究の重要性を理解する。
【事前学習】数学科教師として大切なことは何かを検討し整理しておく。 (2時間)
【事後学習】15回の授業についての感想及び数学科教師として大切だと考えることを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 指定なし
参考書 指定なし
成績評価の方法及び基準 レポート(50%)、授業参画度(50%)
【授業参画度】の評価基準 ・・・ 以下の2点について計50点 適宜リアクションペーパーも用いる
・授業に意欲的に参加し、授業内での課題に積極的に取り組もうとしている。
・授業内容が理解できている。
【レポートによる評価】 以下の点について計50点
・授業内容をもとに、自分の考えを論理的に表現することができる。

遠隔参加も対面参加と同様に評価する。
オフィスアワー 原則としてe-mailでご連絡ください。なお、来室の際には事前にご連絡いただけると助かります。

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