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令和2年度以降入学者 | 環境地質学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 環境地質学 | ||||
教員名 | 藁谷哲也 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 一部フィールドワークあり |
Blackboard ID | 20234228 |
授業概要 | 地球はおもに気圏,岩石圏,水圏などによって構成される。地質学は固体地球(岩石圏)を研究対象としているが,それは気圏や水圏との相互作用によって形成されてきた。この授業では,岩石圏の物性のみを対象にするのではなく,人間生活とも関連が深い地質時代,第四紀を中心に地形を構成する地質と地質の形成にかかわる様々な環境条件について学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 近年,人為起源の二酸化炭素濃度増加に伴う地球温暖化がクローズアップされるが,地球には自然の相互作用やリズムがある。この授業では現代の地球規模課題を理解するためにも,地球の環境システムに関する正しい認識を持ってもらいたいと考えている。到達目標として,1)地質学における基本的概念・知識が理解できる(A-3-2)。2)私たちの生活舞台としての土地の形成が理解できる(A-3-2)。3)地質学と自然災害との関わりが理解できる(A-1-2)。 この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,自己の倫理観をもって,倫理的な課題に向き合うことができる(A-1-2)。 ・提示された客観的な情報を基に,論理的・批判的な思考をすることができる(A-3-2)。 |
授業の形式 | 講義、実習 |
授業の方法 | スライドや配布教材をもとに説明し,レポート作成や小テスト等も適宜実施する。また,日帰りの野外巡検があります。授業に対する質疑応答,および小テスト・レポート等の課題に対するフィードバックは,いずれも教室あるいはBlackboardを通じて行う。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
授業ガイダンスと地球システム的見方・考え方:授業の到達目標・計画・評価方法,環境地質学の対象について説明
【事前学習】地形学の講義内容を復習するとともに,シラバスを確認して全体の流れをつかんでおくこと。 (2時間) 【事後学習】学習した内容をノートにまとめておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
地質年代区分と第四紀の定義:地球の歴史と第四紀の環境変化について説明する。(A-3-2)
【事前学習】地球の歴史について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】地球の変遷をまとめておくこと。地質年代区分を覚えておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
気候変動の仕組み:ミランコビッチサイクルと氷期サイクルとの関連性について解説する。(A-3-2)
【事前学習】気候変動について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し、まとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
第四紀の海水準変動と地形変化:氷河性海水準変動と地形変化との関連性を解説する。(A-3-2)
【事前学習】氷河の消長と気候との関係について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業内容の整理、まとめておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
岩石の物理的風化:風化プロセスの種類と風化形態の事例について解説する。(A-3-2)
【事前学習】岩石の風化プロセスについて調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,まとめておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
フィールドワーク:2023年10月28日実施;地形と地質の観察(A-3-2) 岩石海岸の地形と地質との関係,砂浜海岸の地形について説明する。 【事前学習】指定文献を読んで理解に努めること。 (2時間) 【事後学習】調査内容を整理し,まとめておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業、課題研究 |
7 |
フィールドワーク:2023年10月28日実施;地形と地質の観察(A-3-2) 堆積岩の生成、分類、特徴や地層の観察の仕方について説明する。 【事前学習】堆積岩の分類,特徴,および断層について理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】調査内容を整理し,調査報告書を作成すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業、課題研究 |
8 |
岩石の風化速度:カンボジア・アンコール遺跡の風化速度を事例に解説する。(A-3-2)
【事前学習】石材の種類や利用について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】風化速度の規定要素についてまとめること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
岩石の化学的風化:酸性硫酸塩土壌の形成―インドシナ半島の三角州を事例に解説する。(A-3-2)
【事前学習】三角州の特徴について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】酸性硫酸塩土壌の分布と問題点を整理すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
乾燥地域の地形と地質:オーストラリアの地形と地質を事例に解説する。(A-3-2)
【事前学習】乾燥地域の地形と地質環境について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】オーストラリア以外の乾燥地域における地形地質環境について調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
雪氷圏1:氷河の作用と氷河地形について解説する。(A-3-2)
【事前学習】氷河について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】氷河地形とその構成地質についてまとめること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
カラコラム山地の氷河,巨大崩壊による堰止湖の形成:パキスタン北部の山岳氷河や巨大崩壊の原因やその影響について説明する。(A-3-2)
【事前学習】巨大崩壊について調べておくこと。 (1時間) 【事後学習】崩壊の素因について整理すること。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
雪氷圏2:周氷河プロセスと周氷河地形,凍結破砕作用,フロストクリープおよび温暖化による永久凍土の融解などについて説明する。(A-3-2)
【事前学習】永久凍土について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】周氷河環境の今日的課題を理解しておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
講義内容の理解度の確認テストとその解説:これまでの学修内容の定着をテストで評価し,その内容を解説する。(A-1-2)
【事前学習】第1回から第13回までの講義内容を復習する。 (2時間) 【事後学習】試験内容を振り返り,学修課題を見つける。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
総括:これまでの学修内容に対する質問や意見に答え,授業内容の理解を深める。【オンデマンド型】
【事前学習】これまでの学習内容から,疑問点や不明な点をノートにまとめる。 (2時間) 【事後学習】これまでの学習内容をノートに整理する。 (2時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
その他 | |
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教科書 | 使⽤しない。講義中に適宜紹介します。 |
参考書 | 酒井治孝 『地球学入門』 東海大学出版 2003年 鞠子正 『環境地質学入門』 古今書院 2002年 土木学会 『地盤の科学』 講談社 1995年 藤原治、斎藤眞 『とことんやさしい地質の本』 日刊工業新聞社 2018年 第初版版 その他の文献は授業中に紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:授業内の指定課題,巡検レポートなど(30%)、授業内テスト:期末試験と小テストを合わせて評価(70%) 授業内の小テストや期末試験,および課題レポートなどをもとに総合評価します。 |
オフィスアワー | 8号館4階A406室 火曜4時限目(事前連絡すること) |