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令和2年度以降入学者 | 気候学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 気候学 | ||||
教員名 | 森島済 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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Blackboard ID | 20231237 |
授業概要 | グローバルな気候の特徴を概観すると共に,この様な特徴が生じる要因と地域性について,気候因子,大気循環などの観点から学修する.また,気候と人間生活との関係を,気候変動や気候変化による影響の観点から幾つか取り上げ,地域社会への影響と影響緩和について考察する. |
授業のねらい・到達目標 | (1)気候の地域性や特徴とそれらが生じる成因,地域における異常気象や気候変動の影響を理解し,気候環境の変化に対する地域社会の脆弱性と変化に対する適応と対策について具体的に説明できる. (2)この科目は文理学部の学士(地理学)におけるDP及びCPの1,2に対応しており,具体的には以下に示す項目それぞれを説明できることを目指す. ・気候帯や気候区の特徴を降水量と気温の特徴から説明できる.(A-2-2) ・気候区の分布や特徴を気候因子から説明できる.(A-2-2) ・大気循環,熱収支,水収支から気候の特徴と成因を説明できる.(A-2-2) ・自然変動に伴う異常気象や気候変動と地域社会に対する影響について具体的な事例を挙げ,その対策に関して説明できる.(A-1-2) ・人間活動により生じる気候変化と地域社会への影響について具体的な事例を挙げ,その影響緩和の方策を説明できる.(A-1-2) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | パワーポイントを利用した講義を行い,授業の数回に1度,小テスト(確認問題)を実施する。リアクションペーパーなどの提出を適宜求め,フィードバックを行う. |
授業計画 | |
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1 |
気候を捉える視点(時空間スケールと気候要素・気候因子)(A-2-2) 上記,授業の方法を確認すること. 【事前学習】シラバス及び教科書を事前に確認し,授業全体の流れを理解すること (1時間) 【事後学習】 「地理の研究」(P18〜23)を参照し,気候要素と気候因子に関する内容を講義内容も踏まえノートに整理すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
気候誌と気候区分 (A-2-2)
【事前学習】 「地理の研究」(P24〜25)を読み,ケッペンの気候区分について復習しておくこと (2時間) 【事後学習】講義で示した気候区分方法について整理を行い,長所と短所をノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
地球の放射収支と気温分布 (A-2-2)
【事前学習】教科書「気候」(P5〜13)を読み,放射と回転体上の運動の性質について予習しておくこと (2時間) 【事後学習】太陽放射と地球放射に関して用語の整理を行うと共に,これらの放射の違いをノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
降水現象と地表面の水収支(A-2-2)
【事前学習】「地理の研究」(P36〜39)を読み,地表面の水が気候形成に果たす役割と水資源の地域性について確認すること (2時間) 【事後学習】「地理の研究」(P38)と配付資料を基に水循環とその地域性に伴う水資源の特徴についてノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
様々な気候区分方法を知り,気候の特徴を捉える視点を磨く(A-2-2)
【事前学習】気候区分の方法に関する資料に目を通し,専門用語について調べておくこと (2時間) 【事後学習】提示した項目毎に気候区分方法をまとめ,提出すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
大気大循環と低緯度の気候(A-2-2)
【事前学習】「地理の研究」(P26〜29)を読み,熱帯・乾燥帯の自然環境について確認しておくこと (2時間) 【事後学習】教科書「気候」(P22〜29)と講義内容を基に,低緯度域における気象現象をノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
大気大循環と中緯度の気候(A-2-2)
【事前学習】「地理の研究」(P30〜31)を読み,温帯の自然環境について確認しておくこと (2時間) 【事後学習】教科書「気候」(P22〜29)と講義内容を基に,緯度に卓越する風の流れの特徴をノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
大気大循環と高緯度の気候 (A-2-2)
【事前学習】「地理の研究」(P32〜33)を読み,亜寒帯・寒帯の自然環境について確認しておくこと (2時間) 【事後学習】教科書「気候」(P22〜29)と講義内容を基に,高緯度に卓越する風の流れについてノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
気圧分布と風系の季節変化(総観気候学的とらえ方)(A-2-2)
【事前学習】気象庁や研究機関などが発信するインターネット上での情報を参考にして,中緯度帯に観られる気圧配置と大気循環の特徴について調べなさい (2時間) 【事後学習】日本の四季に結びつきが強い気圧配置と気団をノートに整理すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
降水分布と風系との関連を読み取り,説明する能力を磨く(A-2-2)
【事前学習】「地理の研究」(P34)と教科書第4章から,日本の気候と四季を季節風との関係から確認すること (1時間) 【事後学習】提示した降水量,風系分布図を基に,項目に挙げた地域における降水と風系の季節変化の特徴をまとめ,提出すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
海洋と気候(A-2-2)
【事前学習】教科書「気候」(P30〜39)を読み,海流と海洋に関する用語について確認すること (1時間) 【事後学習】低緯度の大陸東岸・西岸の気候区の違いと海流との関係についてノートに整理すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
エルニーニョ・ラニーニャ現象と異常気象・気象災害(A-1-2)
【事前学習】「地理の研究」(P42〜52)やインターネット等を活用して,大気現象と災害との関係をノートに整理すること (2時間) 【事後学習】講義内容と教科書「気候」3,4章などを参考にして,エルニーニョ・ラニーニャに伴って生じる異常気象と地域的な影響を整理し,影響緩和のための方策についてまとめなさい (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
人間活動と気候1(地球温暖化)(A-1-2)
【事前学習】気象庁HPからIPCC 第5次評価報告書政策決定者向け要約などを入手し,温暖化の現状について確認すること (2時間) 【事後学習】温暖化の影響に関する具体例を資料なども活用して整理し,影響の緩和策についてまとめること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
人間活動と気候2(都市気候とヒートアイランド現象)(A-1-2)
【事前学習】環境省や気象庁のHPなどの情報を参照し,ヒートアイランド現象について確認すること (1時間) 【事後学習】講義内容を踏まえ,ヒートアイランド現象が生じる原因と対策についてまとめること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
気候と人間社会の相互作用
【事前学習】第11回〜第14回の講義内容と事前・事後学修の内容を復習しておくこと (1時間) 【事後学習】気候と人間社会のつながりに関して提示した項目について解答し,提出すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | Mark Maslin著 森島済監訳 『気候 変動し続ける地球環境』 丸善 2016年 新井祥穂ほか 執筆 『新詳資料 地理の研究』 帝国書院 2020年 主に事前・事後学習に用いる.高校までに学んでいる内容の確認にも活用すること. |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(40%)、授業参画度:リアクションペーパー及び確認問題の回答状況(60%) |
オフィスアワー | 8号館5階A-504研究室 火曜16時半以降 |