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精神疾患とその治療

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令和2年度以降入学者 精神疾患とその治療
令和元年度以前入学者 精神疾患とその治療
教員名 服部卓
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 心理学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 遠隔授業(オンデマンド型)
授業の形態 オンデマンドの遠隔授業(PowerPoint等を利用した録画授業および資料配信をYoutube、Blackboard上より配信する)
課題の提出、質問とその回答、レポートの提出等はBlacbord上で行う。
Blackboard ID 20234135
授業概要 代表的な精神疾患について概説し、その症状、経過、治療法等に関する知識を得る。さらに、それぞれの疾患にたいする心理的支援の方法、家族、ご本人について心理士としてできるかかわりについて学ぶ。
臨床心理士・公認心理師として勤務する教官が、現在の最新知見に基づき精神疾患に関する知識、医療における視点、アセスメント、援助について概説し、それぞれの疾患についての知識を身に着けてもらう。また、また日常臨床の中で患者さんとのどのようなコミュニケーションが役立つかも含めてお話ししたい。
授業のねらい・到達目標 【公認心理師受験資格取得に必要な科目】
この講義はそれぞれの精神障害への知識を得るだけでは無く、各疾患の予防、精神的な健康の保持・増進を取り扱う。また、精神障害への世界的な取り組みとして、正しい知識を得ることによって、そのスティグマをなくし、社会的な受け入れを広げてゆこうとしている。
そのために、この講義では、各疾患への基礎的な知識を取得し、さらに心理的、社会的な支援の方法論を身に着けられるようにする。さらに、自分の精神的健康をどう推進してゆけるかということを身に着けられるようにする。さらに、メンタルヘルス上に課題をもつ人々がその課題を抱えながらもWell Beingに生きてゆくと言うことはどういうことなのかを考えられるようになることを目標とする。
この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシーDP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP3,CP4に対応しています。

既存の知識にとらわれることなく,物事を科学的根拠に基づいて,論理的・批判的に考察し,説明することができる。(A-3-3)
資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3)
授業の形式 講義
授業の方法 (1)授業の形式:【講義】
(2)Blackboard、Youtube を通して、オンデマンド教材を配信する(20分程度x3)。受講生はその教材を視聴し、学修してください。ある程度の単元ごとに、ワークシート等ミニ課題を用意しますので、期日まで(特に指定がない場合は翌週の講義まで)に所定の方法で提出してください。
(3)課題の解答例は翌週までに提供するので、内容の復習をしてください。また、Blackboardの掲示仮機能を利用して質問を受け付け、そこで議論・回答の機会を設ける予定です。
(4)最終評価のレポートはBlackboardを通して課題提示、各人の提出を行います。

本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。

課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。
授業計画
1 精神疾患について 狂気から障害へ 精神医学小史
精神疾患はどうとらえられてきたか、今後への視点も含めて学習する
A-3
【事前学習】シラバスに目を通し、自分の精神疾患に関するイメージをまとめておく (2時間)
【事後学習】講義を聞いた後で、精神障害に対するイメージを自分なりにワークシートにまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
2 精神障害とストレス ストレス脆弱性モデル
A-3
【事前学習】自分にとってどのような事柄がストレスなのかまとめておく (2時間)
【事後学習】自分のストレスにどう対処してゆけるか検討しワークシートにまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
3 精神障害概論1 こころの病のとらえ方 症状論
A-3
【事前学習】精神症候学に関する資料に目を通しておき、症状の分類を理解しておく (2時間)
【事後学習】精神疾患を理解するために必要な症状について、自分で整理し、まとめてみる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
4 精神障害概論2 こころの病への取り組み 治療論 
薬物療法とその効果、精神疾患に用いられる薬剤による心身の変化
A-3
【事前学習】精神疾患に用いられる薬物にはどのようあものがあるか調べておく (2時間)
【事後学習】精神疾患に用いられる薬物の効果と副作用のバランスについてまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
5 精神疾患各論1 うつ病
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】自分自身、自分の親しい人がうつ病になったらどんなことができるのか考え、まとめてみる (2時間)
【事後学習】うつ病に対する心理的支援についてワークシートを用いてまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
6 精神疾患各論2 自殺とその予防について考える
A-4
【事前学習】自分自身の持っている自殺に関するイメージをまとめておく (2時間)
【事後学習】同世代の問題として自殺とその予防についてワークシートを用いてまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
7 精神疾患各論3 双極性障害
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】双極性障害に関する概論に目を通し、その特徴をとらえておく (2時間)
【事後学習】双極性障害に関する心理的支援についてワークシートでまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
8 精神疾患各論4 不安障害 その特徴と対処
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】ケースシートを読み、その症状を抽出しておく (2時間)
【事後学習】ケースシートについて、自分が会社のカウンセラーとしてできる心理的支援について考える (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
9 精神疾患各論5 発達障害とその広がり それって発達障害?
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】発達障害的な一面が自分にもないか、ケースシートを見て考えてみる (2時間)
【事後学習】発達障害者が暮らしやすい社会の実現と、そこでできる心理的支援について、授業内でグループ討論を行い、その結果についてワークシートを用いてまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
10 精神疾患各論6 摂食障害
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】自分の1週間の食生活習慣を記録してこよう (2時間)
【事後学習】摂食障害の予防にはどんなことができるか検討しワークシートを使いまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
11 精神疾患各論7 嗜癖の問題 様々なものへの依存
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】どのような依存があって、自分は何かに依存しやすいか考えてみる (2時間)
【事後学習】もし身近に依存症の患者さんがいたらどんなかかわりができるか、自分なりに考えまとめてみる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
12 精神疾患各論8 統合失調症 精神障害とそのリカバリー
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】ケースシートを読んで患者さんのイメージをまとめておく (2時間)
【事後学習】統合失調症に対する新しい援助の仕方についてまとめてみる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
13 精神疾患の周辺1 メンタルヘルスに関わる社会的仕組み
A-3
【事前学習】自分の住んでいる場所の周りでメンタルヘルスに関連する機関をチェックしておこう (2時間)
【事後学習】精神疾患に関して病院を含めた社会資源との連携にはどのような形があるか、検討しワークシートにまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
14 精神疾患の周辺2 公認心理師の多職種とのつながり 医療機関等との連携
A-4
【事前学習】現在問題となっている社会の中でとりくむべきこころの健康について調べてみる (2時間)
【事後学習】様々な連携の中で公認心理師がどのような役割を果たせるかまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
15 精神疾患各論9 高次脳機能障害、認知症とは まず理解することから
成因、症状、診断、治療法、経過、患者さんやご家族への支援
A-4
【事前学習】脳の全体的な働きについて確認しておく (2時間)
【事後学習】認知症の患者さんや家族に対する心理的支援の方法をまとめる (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
その他
教科書 なし、適宜レジメを配布する
参考書 適宜、授業内で紹介してゆく
成績評価の方法及び基準 レポート:講義でとりあげた内容についていくつかの課題から選択する(70%)、ワークシート等を用いたミニレポート(30%)
レポートは、講義で取り上げた精神疾患について一つを選び、その症状の特徴、病因、薬物療法等について、用意したワークシートを利用してまとめる。とくに心理的支援法について考えて記してもらう。
ミニレポートはその日の講義内容に関して、それぞれのテーマに基づいたワークシートをまとめる形で行い、その内容、提出状況を考慮して評価する。課題の提示、提出はBlackbord上で行う。
オフィスアワー 基本的に講義終了後。
Blackboard 等に質問(感想)を書き込む掲示板などを用意する。
適宜メールでの質問等も受け付ける。その際のメールアドレスはhattori.suguru☆nihon-u.ac.jpです。

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