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令和2年度以降入学者 | 社会・集団・家族心理学B(家族心理学) | ||||
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令和元年度以前入学者 | 社会・集団・家族心理学B(家族心理学) | ||||
教員名 | 堀込俊郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Blackboard ID | 20231175 |
授業概要 | 授業概要:本講義は公認心理師受験資格取得に必要な科目である。そのため公認心理師として必要な家族心理学の基本概念を学習する。その上で発達的、構造的、機能的な観点から家族をシステムとして理解し、支援する方法論について講義する。また社会を家族システムの上位システム、個人を下位システムと捉えることで、Bio-Psycho-Socialモデルについて理解を深め、家族、集団及び文化が個人に及ぼす影響についても学んで行く。なお本講義は現役の精神科専門医である教員がその臨床経験を活かして、システム論的なものの見方で行う家族支援や他職種連携について説明する。 Keyword: 一般システム論、円環的因果律、ダブルバインドセオリー、感情表出(Expressed Emotion: EE)、三角関係化、ジェノグラム、家族ライフサイクル、ジョイニング、リフレーミング、語用論的コミュニケーションの公理 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらい・到達目標> 授業概要のkeywordに挙げたような家族心理学の基本概念や用語を説明できる。 複数の視点から問題とされている事象を維持するシステムの仮説を立てることができる。 自身の日常生活の中の事象をシステム論的に考えることができる。 家族を取り巻く日本の社会・文化的背景について説明できる。 簡単なジェノグラムを作成することができる。 家族ライフサイクルについて説明できる。 <日本大学教育憲章との関係> 現代社会が直面している様々な問題の多様性を理解した上で,心理学を活かしながら説明することができる。(A-2-3) 資料や事象を注意深く観察し,問題点を発見し,解決策を検討することができる。(A-4-3) 心理学に解決が託された課題に取り組むために,必要な情報を収集し,それを分析して,その課題を明確にすることができる。(A-5-3) 集団の中で,他者と連携できる。(A-7-1) 自己を振り返り,自らの資質について検討することができる。(A-8-2) <ディプロマポリシーとの関係> この科目は文理学部の学士(心理学)のDP及びCPの2,4,5,7,8に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業はパワーポイントを使った講義を中心に進めるが、事例の検討等により実践的、体験的な理解を深めるような学習も行う予定である。 ハンドアウトを用意するのでノートを取る必要はないが、ハンドアウトに要点をメモするなどして、口頭で説明した内容を復習の時に思い出せるように各自工夫すること。 小テスト及びリアクションペーパー等のフィードバックは授業内で行う。また原則として遠隔授業での参加は認めない。 |
授業計画 | |
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1 |
家族と家族を取り巻く社会、集団及び文化が個人に及ぼす影響(A-2)(A-4)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを把握しておく (2時間) 【事後学習】教科書p3-7を読んで、家族という概念の理解を深める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
一般システム論と家族療法(A-2)
【事前学習】教科書p7-20およびp145-157を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】一般システム論や円環的因果論について説明できるように復習する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
発達的視点、家族ライフサイクル1:恋愛と結婚
【事前学習】教科書p37-70を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】恋愛や結婚によって生じる家族ライフサイクルの変化を説明できるように復習する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
発達的視点、家族ライフサイクル2:子供の誕生と子育て
【事前学習】教科書p71-118を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】子供の誕生によって生じる家族ライフサイクルの変化を説明できるように復習する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
発達的視点、家族ライフサイクル3:子供の独立と老後
【事前学習】教科書119-142を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】子供の独立と老化によって生じる家族ライフサイクルの変化を説明できるように復習する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
発達的視点、多世代伝達とジェノグラム(A-8)
【事前学習】教科書p25-34を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】三角関係、世代間連鎖について説明できるように復習する。自身の家族のジェノグラムを作成する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
構造的視点
【事前学習】教科書p21−24を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】境界、パワー、ポジション、ジョイニングなどの概念を説明できるようにする (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
コミュニケーション
【事前学習】教科書p229-245を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】語用論的コミュニケーションの公理について説明できるように復習する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
機能的視点
【事前学習】第8回の講義内容をふまえ、身近な場面でコミュニケーションを観察・分析する練習をする (2時間) 【事後学習】円環的因果律に基づいてコミュニケーションを評価する練習をする (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
夫婦関係の危機と離婚
【事前学習】教科書p159-176を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】夫婦関係に生じる問題について、講義の内容をまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
子育てをめぐる問題と援助
【事前学習】教科書p177-197を読んで、分からないことをまとめる (2時間) 【事後学習】子育てをめぐる問題について、講義の内容をまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
事例の検討:家族が抱える問題とその支援(A-5)
【事前学習】これまでの授業内容を振り返り、分からないことを調べる (2時間) 【事後学習】授業であつかった事例について、発達的、構造的、機能的視点から考察し理解を深める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
事例の検討:精神障害と家族(A-5)
【事前学習】これまでの授業内容を振り返り、分からないことを調べる (2時間) 【事後学習】授業であつかった事例について、発達的、構造的、機能的視点から考察し理解を深める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
事例の検討:他職種連携(A-5)(A-7)
【事前学習】これまでの授業内容を振り返り、分からないことを調べる (2時間) 【事後学習】授業であつかった事例について、発達的、構造的、機能的視点から考察し理解を深める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
授業内テストと解説
【事前学習】これまでの授業内容を復習し、重要な概念を自分の言葉で説明できるようにする (2時間) 【事後学習】授業内テストの解説をもとに、自分の理解を確認する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 中釜洋子、野末武義、布施靖枝、無藤清子 『家族心理学 家族システムの発達と臨床的援助』 有斐閣ブックス 2019年 第2版 |
参考書 | 都度授業内で紹介する |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%) 授業内テスト:授業内テストを第15回で行う(60%) 授業参画度:授業参画度は第1回~第14回で提出された小テスト及びリアクションペーパー等で評価する(40%) |
オフィスアワー | 授業終了後に口頭にて受け付けます。またリアクションペーパーに書かれた質問については授業内で扱うようにします。ただし、誰かが感じた疑問点は他の誰かも感じていることが多いですので、授業内での積極的な質問をより歓迎します。 |