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令和2年度以降入学者 | スポーツ心理学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | スポーツ心理学 | ||||
教員名 | 水落文夫 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 体育学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面による講義授業であるが,授業内容によりグループワークや心理テストなどを活用した演習の形式を含む。 |
Blackboard ID | 金曜日1限:20231083 金曜日2限:20231084 |
授業概要 | スポーツ心理学はスポーツをする人の心理的課題に対する具体的解決方法を提案している。運動・スポーツにおける認知・情報処理,運動学習などの観点から代表的な理論やモデルを紹介しながら事例をあげて解説する。 スポーツ心理学は応用科学であり広範な領域をカバーする。本講義では,そのすべてを網羅しない。主に身体と運動の発達,運動制御,運動学習,動機づけについて学修する。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらい> スポーツで起こっていることやスポーツを行なっている人の行動を漠然と眺めるだけでなく,スポーツ心理学で解き明かされた運動発達や運動学習の知見をもとに,その本質を特定し,理解した運動技能学習のメカニズムをもとに運動制御・学習の指導方略を適正に企画できるようになる。 <到達目標> スポーツや運動行動にともなう心理的なことがらを,様々な角度から科学的・客観的に分析・評価するための基礎的知識と態度を身につける。 <ディプロマポリシーとの関係> この科目は,文理学部(学士(体育学))のディプロマポリシーDP1,4,6,7,およびカリキュラムポリシーCP1,4,6,7に対応している。 <日本大学教育憲章との関係> ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,倫理的な課題に向き合うことができる(A-1-2)。 ・問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる(A-4-2)。 ・さまざまな人々とのコミニュケーションを通じて相互に意思を伝達することができる(A-6-2)。 ・集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者のもとで他者と協働し,作業を行うことができる(A-7-2)。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 資料冊子(テキスト)「スポーツ心理学・メンタルマネジメント資料集」に記載の内容,およびプレゼン資料から基本事項を理解し,適宜に資料集に記入する。また,各授業で出題される課題について学修し,提示された期日までにBlackboardを通して提出する。中間試験と期末試験を授業内で対面にて行う.毎授業の小テスト(クイズ)はBlackboardを通して問題を配信する。課題の提出方法,フィードバック方法等については,授業時に提示する。 本授業は対面授業のため,授業の出席に対して相談が必要な場合には,担当教員と体育学研究室に必ず事前に申し出ること。 |
授業計画 | |
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1 |
授業の進め方,授業のテーマや到達目標および授業の方法,スポーツ心理学の学問領域 運動の情報処理(1)知覚・運動システム 【事前学習】シラバスを事前に確認する。資料冊子pp.1-6を読んで,運動学習に関わる大まかな心理的課題を理解しておく,また,知覚-運動システムについて概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.1-6の記述と講義を振り返り,空間認知を説明できるようにしておく。 (1時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
2 |
運動の情報処理(2)外部情報の収集,視覚機能の発達,運動発達 機能発達に関する知識を基礎に,ジュニア指導の早期性と適時性の問題を理解する(A-4,A-6) 【事前学習】資料冊子pp.7-17を読んで,運動発達および見る機能の特徴について概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.7-17の記述と講義を振り返り,視覚世界や基本的な視覚機能を説明できるようにしておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
3 |
運動の情報処理(3)見る機能,視覚世界 人間の基本的な視覚による外的環境認知の方略を理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.19-29を読んで,動くものを見る機能について概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.19-29の記述と講義を振り返り,知覚世界,動体視力,選択的注意を説明できるようにしておく。 (3時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
4 |
運動の情報処理(4)運動反応,予測行動 優秀なスポーツ選手の知覚・認知機能について,その特徴を正しく理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.31-39を読んで,スポーツ選手の目の良し悪しを決める予測について理解しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.31-39の記述と講義を振り返り,スポーツ選手の目の良し悪しを決める予測について説明できるようにしておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
5 |
運動の情報処理(5)内部情報の収集,運動感覚 視覚障害の有無による運動機能の違いと運動制御の方法を正しく理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.40-45を読んで,運動感覚系および感性情報処理達についての概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.40-45の記述と講義を振り返り,スポーツ選手の運動感覚系および感性情報処理の特徴を説明できるようにしておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
6 |
学習と指導(1)スポーツスキルの構造と運動学習の概念 巧みな運動・スポーツ行動の構造とスポーツスキルの概念を理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.48-45を読んで,運動学習による機能変化について概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.48-52の記述と講義を振り返り,練習によって変化するスキルとその構成要素について説明できるようにしておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
7 |
学習と指導(2)閉回路モデルによる運動制御の理論 適正なフィードバック情報の提供に関連する運動システムの代表的運動学習理論を学ぶ(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.55-59を読んで,運動制御を説明する代表的な理論について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.55-59の記述と講義を振り返り,情報処理モデルによる運動制御の概要について説明できるようにしておく。 (3時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
8 |
学習と指導(3)閉回路モデルとスキーマモデルによる運動学習の理論 適正な練習環境の提供に関連する運動システムの代表的運動学習理論を学ぶ(A-1,A-4,A-6) 第1回~第7回の授業内容について,期末試験として習熟度テストを行う 【事前学習】資料冊子pp.59-61を読んで,運動学習を説明する代表的な理論について確認しておく。資料冊子を通読して,第1回~第7回の授業内容を見直しておく。 (3時間) 【事後学習】資料冊子pp.59-61の記述と講義を振り返り,スキーマモデルで説明される運動学習の仕組みについて説明できるようにしておく。 (1時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
9 |
学習と指導(4)生態学的モデルによる運動学習の理論 適正な練習環境の提供について,行為システムに基づく新たな運動学習理論を理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.62-69を読んで,運動学習を説明する新たな理論について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.62-69の記述と講義を振り返り,生態学的モデルで説明される新たな運動学習の考え方について説明できるようにしておく。 (3時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
10 |
学習と指導(5)運動・スポーツ活動の意欲,動機づけ理論 スポーツ行動のエネルギーとなる動機づけの概念を理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.71-77を読んで,スポーツ活動の動機づけを説明する代表的な理論について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.71-77の記述と講義を振り返り,動機づけを規定する有能感や自己効力感の役割を説明できるようにしておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
11 |
学習と指導(6)運動・スポーツ活動の動機づけの方法と効果 ネガティブな手段に頼ることなく,適正な動機づけによりスポーツ活動を指導できることを学ぶ(Aー1,Aー7) 【事前学習】資料冊子pp.78-87を読んで,スポーツ活動の動機づけを規定する要因について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.78-87の記述と講義を振り返り,動機づけの最適水準や目標志向性などについて説明できるようにしておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
12 |
コーチングの心理(1)運動・スポーツスキル向上のためのガイダンス 効果的な運動イメージの伝達について理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.88-91を読んで,運動指導における指導者が行うガイダンスについて概要を確認しておく。 (1時間) 【事後学習】資料冊子pp.88-91の記述と講義を振り返り,指導者が行う言語教示や視覚的指導の特徴と良し悪しについて説明できるようにしておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
13 |
コーチングの心理(2)運動・スポーツスキル向上のための練習方略とフィードバック 運動学習を促進させる時間の配分,課題の分割と配分,学修曲線,フィードバックといった練習方略について理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.98-104を読んで,運動学習に欠かせないフィードバックについて概要を確認しておく。 (1時間) 【事後学習】資料冊子pp.98-104の記述と講義を振り返り,フィードバックの機能と配慮について説明できるようにしておく。 (1時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
14 |
コーチングの心理(3)スポーツ集団とその育成 スポーツ集団の構造と機能,および強力なチームの条件について,チームワークとの関係から理解する(A-1,A-4) 【事前学習】資料冊子pp.223-233を読んで,チーム・ビルディングに欠かせないスポーツ集団の特徴と変化について概要を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】資料冊子pp.223-233の記述と講義を振り返り,チーム育成の要因とチームワークの要点を説明できるようにしておく。 (3時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
15 |
これまでの授業内容のまとめと習熟状況の確認 第8回~第14回の授業内容について,期末試験として習熟度テストを行う(A-1,A-4,A-6) 【事前学習】資料冊子を通読して,第8回~第14回の授業内容を見直しておく。 (3時間) 【事後学習】確認された習熟状況をもとに,運動とスポーツのスキル向上における課題を検討しておく。 (1時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | テキストとして用いる資料冊子「スポーツ心理学・メンタルマネジメント資料集」を配布する。配布は第1回の授業にて行う。この冊子は,後期の「スポーツメンタルマネジメント」でも活用する。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:授業後に小テスト(クイズ)を行う(30%)、授業内テスト:中間試験と期末試験の点数で評価する(60%)、授業参画度:Blackboardで配信されるクイズの解答状況やレポート課題の提出状況で評価する(10%) A-1,A-4の達成度は中間・期末試験,A-4,A-6の達成度はレポート,A-7の達成度は授業参画度にて判定する。 事前の申し出によって対面での受験ができないと認められた学生(不測の事態の場合でも可能な限り早期に連絡すること)には,別に中間試験と期末試験の方法を伝える。 |
オフィスアワー | Blackboardを通しての質問は直接回答するか,次の授業の資料として解説を載せる。 |