文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教育学科 > 教育法規論
日本大学ロゴ

教育法規論

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 教育法規論
令和元年度以前入学者 教育法規論
教員名 佐久間邦友
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(ハイフレックス型)
Blackboard ID 20234008
授業概要 教育現場を教育法規の視点から科学する。
授業のねらい・到達目標 授業は、学校をはじめとする教育現場の具体的な事象を教育法規の視点より考察していくことで、教育活動における教育法規(ルール)の重要性を考えることが授業のねらいとし、教育現場において必要な教育法規(ルール)の運用法を身に付けることを到達目標とする。

①日本において施行されている教育法規及び法体系について自分の言葉で説明することができる(A-3-3)。 
②現代の教育法規の問題点を指摘し、その解決策を自分の言葉で説明することができる(A-8-3)。 

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP8及びカリキュラムポリシーCP3,CP8に対応している。
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,8及びカリキュラムポリシーCP3,8に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 授業は、基本講義形式で行ない、教育行政、教育制度や教育経営に関する具体的な事例をもとに教育法規に関する基本事項について授業を実施する。また、教員採用選考試験問題も取り上げて、採用試験対策にも備える。
加えて、①授業外の学習として小レポートの作成、②VTRの視聴、③毎回の授業内での活動・意見交換等のグループワークを取り入れることで、学生が能動的な学習に励むよう促す。


授業及び受講方法は、
○対面授業
事前にGoogleclassroomにアップロードした講義資料をダウンロードなどして持参すること。
授業では、Googleclassroomを使用してディスカッションを実施するので、PCやタブレット、スマホを持参すること。
「対面授業に出席できない学生」は、Zoomを用いて授業に参加することとする。
授業計画
1 オリエンテーション
授業に関するガイダンスを実施する。次に学生自身が経験したであろう教育法規に関する事項(校則など)を振り返って、教育法規が教育活動に及ぼす影響力を考える。
【事前学習】出身学校の校則を調べておくこと。 (1時間)
【事後学習】教育法規が教育活動に及ぼす影響を考え、ノートにまとめておくこと。 (3時間)
【授業形態】同時双方向型授業
2 学習を保障するためには~日本国憲法~
憲法における学校教育に関する主要な条文に示されている基本理念について説明する。
【事前学習】テキストp.20-42を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ日本国憲法における教育に関するすべての条文をノートに書き写しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「旭川学力テスト事件」について参考文献(新聞検索など)を使って自分なりにまとめること。 (3時間)
【授業形態】同時双方向型授業
3 教育の最高法規とは?~教育基本法~
教育基本法の定める教育の基本理念や基礎となる法的枠組みを学ぶとともに、旧教育基本法と現行法を比較することで法改正の意図を考える。
【事前学習】テキストp.43-70を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ教育基本法のすべての条文をノートに書き写しておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「教育基本法改正」の概要を参考文献(新聞検索など)を使って自分なりにまとめること。 (3時間)
【授業形態】同時双方向型授業
4 学校教育を形作るルール~学校と教育法規~
学校に基本的な制度設計、制度原理について学ぶために、学校組織や学校運営の仕組み取り上げ、特に教育課程行政(学習指導要領や教科書)について検討していく。
【事前学習】テキストp.71-95を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ「社会に開かれた教育課程」について文部科学省のホームページを参照し、その概要をまとめてくること。 (1時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「家永教科書裁判」について参考文献使って自分なりにまとめること。 (3時間)
【授業形態】同時双方向型授業
5 学校で児童と生徒が安全に過ごすためのルール~子供と教育法規~
学校教育における児童生徒の身分の取扱いについて学習し、加えて特別支援教育や健康教育に関する法規にも触れる。
【事前学習】テキストp.96-114を読んで興味を持った単語の意味を調べ、新聞検索を使って「子供の学習権」について調べノートにまとめてくること。 (1時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、特別支援教育における「合理的な配慮」とは何かを参考文献使って自分なりにまとめること。 (3時間)
【授業形態】同時双方向型授業
6 教師の身分を考えてみる~教師と教育法規~
教職員の任命、服務、懲戒、免許に関する事項など、教師として勤務するうえで必須な知識について考えていく。
【事前学習】テキストp.115-132を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ教師の不祥事について新聞記事を使って調べノートにまとめてくること。 (1時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、教師の職務上の義務と身分上の義務の違いを参考文献使って自分なりにまとめること。 (3時間)
【授業形態】同時双方向型授業
7 教育長と首長の関係を考える~教育行政と教育法規~
2014年の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正を通して、首長と教育行政の関係を再考していく。
【事前学習】テキストp.133-138を読んで興味を持った単語の意味を調べ、法改正前後の新教育長と旧教育長の職務の違いを調べノートにまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「教育の中立性」とは何かを参考文献使って自分なりにまとめること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
8 現代に必要な教育法規を考える(A-3-3)
学校及び学校教育が抱えている様々な法的課題について、調べ受講者間でその解決策を検討する。
【事前学習】テキストp.152-173を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ教育における法的課題について新聞記事を使って調べてくること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「教育における法的課題の論点」を参考文献使って自分なりにまとめること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
9 いじめとハラスメントを考える~いじめと教育法規~
2013年に制定された「いじめ防止対策推進法」を中心に、大津市のいじめ事件などをもとに法制定のプロセスを検討していく。
【事前学習】テキストp.176-186を読んで興味を持った単語の意味を調べ、新聞記事を使って「大津市立中学校いじめ事件」の概要をノートに書き写しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「いじめ対策における学校と教育委員会の役割」とは何かを参考文献使って自分なりにまとめること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
10 体罰と暴力の違いを考える~体罰と教育法規~
大阪市立桜宮高校の体罰自殺事件をもとに、体罰と懲戒、部活動との関係を検討していく。
【事前学習】テキストp.187-195を読んで興味を持った単語の意味を調べ、「体罰事件」について新聞記事検索を使ってノートにまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「部活動における体罰が発生する起因」について参考文献使って自分なりにまとめること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
11 学校以外の教育機関を制限するルール~学習塾~
学習塾をはじめとする学校外の教育機関は、学校に関連する法規に縛られず、サービス産業に関連する法律(独占禁止法や景品表示法など)に縛れているのかどうかを再考する。
【事前学習】テキストp.205を読んで興味を持った単語の意味を調べ、かつ独占禁止法や景品表示法を確認し「学習塾」に関係する条文をノートに書き写しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「学習塾と関連する教育法規」とは何かを参考文献使って自分なりにまとめること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
12 学習塾と学校の連携の法的解釈~学習塾と公営塾~
杉並区立和田中学校の「夜スペ」や全国各地の「公営塾」の事例をもとに、学校と学習塾の連携などが現行法上どのような位置づけかを考えていく。
【事前学習】テキストp.206-212を読んで興味を持った単語の意味を調べ、「夜スペ」について新聞記事検索を使って概要などをノートにまとめてくること。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、「夜スペ裁判の帰結」とは何かを参考文献使って自分なりにまとめること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
13 教師とは専門職なのか~労働と教育法規~
医師や弁護士など専門職と呼ばれる職業があるが、法的にどのような違いがあるのかを考えていく。
【事前学習】テキストp.214-235を読んで興味を持った単語の意味を調べ、インターネットなどで「専門職」にはどのような職業があるのかノートに書き写しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料をDLしてノートまとめをするとともに、自治体ごとにどのような教員研修があるのかインターネットなどを使って自分なりにまとめること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
14 授業の確認テストと解説
第1回から第13回の授業の総まとめの確認としてテストを行い、その解説を行うことで、教育法規に関する理解を促す。
【事前学習】第1回から第13回までの講義内容を復習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】解答できなかった問題について、テキストの該当箇所を確認し、再度問題を解きなおすこと。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
15 授業のまとめ(A-8-3)
これまでの授業を受講したまとめを事前に小レポート課題として課したうえで、そのレポートを持ち寄り学生間で「我が国における教育法規」について検討することとし、授業のまとめとする。
【事前学習】教育現場に必要な教育法規とはなにかを考えること。 (2時間)
【事後学習】考えた教育法規の矛盾点を考えること。 (2時間)
【授業形態】同時双方向型授業
その他
教科書 佐々木幸寿 『学校法』 学文社 2019年 第2版
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(40%)、授業内テスト(50%)、授業参画度:授業内に回収するリアクションペーパー(10%)
オフィスアワー 月曜4限または木曜3限、研究室で応じます(事前にアポイントをとること推奨)。
なおメールでも受け付けも可能です。kunitomo.sakuma@gmail.comまで。

このページのトップ