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令和2年度以降入学者 | 実証・応用特殊研究Ⅰ | ||||
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令和元年度以前入学者 | 実証・応用特殊研究Ⅰ | ||||
教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 対面授業をメイン、一部授業回においてa.対面または遠隔(オンデマンド型)の選択、b.遠隔(オンデマンド型)のみ、の回を組み入れる。 |
Blackboard ID | 20230944 |
授業概要 | 本講義では、都市再開発等を経由する形で急速に姿を変えていく広義の「東京」を対象に、人々や企業等が集積する場所としての都市を取り巻く構造転換(職住分離→職住近接の進展、そしてリモートワーク等を含める形でのその流動化)、その中で、他ならぬ都市という場において働き・住まい・暮らしていく中で成立する「社会」の形、そして私たちの都市とのかかわり方の内実について、a.モビリティ(ヒト・モノ・コト・お金・情報等の越境性と移動性)、b.それを支えるインフラとしての「場所」、c.関与する主体、という三点の関係性とその変化から検討していく。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらいと到達目標> 上述のような授業の進行を通じ、以下の<知識・能力・態度>を修得することが目標となる。 ・多様な働き方や住まい方を許容する場所としての「東京」がいかなる形で成立しているかについて、ヒト・モノ・コト・お金・情報等の連鎖をつくりだすメカニズムに着目する形で説明することができる。 ・近年における多様な働き方と住まい方の交差の進展を前提に、現在・未来における自身と都市とのかかわり方を言語化できる。 ・就職活動等を挟む中で、自身が働くことと暮らすことをどのように架橋しながら生活を組み立てていくか、構想することができる。 <日本大学教育憲章との関係> 上記の<知識・技能・態度>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。 ・具体的な社会現象や社会問題を入り口に,「あたりまえ」の理解からは読み取れない現代社会の多層性と多様性を,社会学の専門領域の知見を踏まえ論理的・批判的に理解することができる。(A-3-3: 論理的・批判的思考力) ・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力) <各種ポリシーとの関係性> この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP3、DP5およびカリキュラムポリシーCP3、CP5に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | <授業の方法> パワーポイント&資料配布による講義形式をメインとする。 各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、授業内で設定した課題とそれに対する疑問点の整理・提示(対面式:課題用ワークシート、オンデマンド:Blackboard「テスト」機能)への取り組みと、それに対する授業内(授業冒頭のワーク設定)ないし次回授業冒頭で実施する解説(授業終了時に設定・提出する課題、解説については次回授業で配布する「講義メモ」でフィードバック、一部オンデマンド教材配信を併用)を通じて可能な限り双方向的な遣り取りを心がける。 また対面授業回の一部では、授業冒頭ないし中盤にワークに関連した意見共有、グループワーク等の機会を設定することで、上記のフィードバックの一助とする予定である。 なおレポートについては、提出期限後にポイントといい例・そうでない例をまとめ、Blackboard経由にて全体に向けたフィードバックを行うことを見込んでいる。 <その他補足事項> ①学生は出校&教室での参加を基本とする。なお、「令和5年度授業の基本方針について」に記載された「個別の配慮事由」により、対面での受講が難しい場合は、受講開始前にBlackboard経由等で相談、教員からの許可を受けたうえで、事後的にアップされる資料(オンデマンド含む)を確認しながら、指定された期日までに課題(Microsoft formsを利用予定)に取り組むこと。 ②授業内容、ならびに受講者の状況に応じ、a.対面式とオンデマンド式の併用、b.オンデマンド式のみ、で授業実施の回も一部設定する。なお対面授業回において、遠隔授業利用の個別対応は原則行わないため注意。 ③授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。 ④授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。 |
履修条件 | 特になし。ただし「都市と地域の社会学」「東京と東京人の社会学」を受講していると、より理解を助けると思います。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:多様な働き方と暮らし方の交差から見える「東京」
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく (1時間) 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
「東京」の現況と課題(1):「東京都心/周縁」の前提条件変化(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】「世界都市」「グローバル都市」に関するメディア報道に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
「東京」の現況と課題(2):「都市間競争」神話と「格差拡大」神話のあいだ(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】「都市間競争」「国際金融都市」に関する東京都の政策文書に目を通しておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
4 |
「東京」の現況と課題(3):「東京都区部」の経済世界を分解する(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】就職活動において、あるいはアルバイトにおいて、どういった業界で大規模募集が行われているかを調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
5 |
「東京」の現況と課題(4):「都心回帰」現象と「集合住宅」増加が意味するもの(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】超高層マンションの立地とそのライフスタイルについてざっと調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
「職住近接」進展が意味するもの(1):海外富裕層&グローバル・エリート×ブランド住宅街(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】不動産情報誌や情報サイト等で、海外投資家等の東京での居住場所やライフスタイルがどのように紹介されているか、調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
「職住近接」進展が意味するもの(2):クリエイティブ産業における「職住近接」という選択(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】 IT 系企業における「2 駅ルール」「2kmルール」等の家賃補助等 にみられる、「職住近接」促進に対する自身の考えをまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業内の解説をもとに、終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。再度これまでの話の流れを確認しておく (1時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
8 |
「職住近接」進展が意味するもの(3):「働き方」の多様化と「働く」場所の柔軟化①(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】IT系企業でよく見られる多様なワーク・プレイスの形態が意味するものを自分なりに考える。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (2時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
9 |
「職住近接」進展が意味するもの(4):「働き方」の多様化と「働く」場所の柔軟化②(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】「多様な働き方」に適合したワーク・プレイスにどのような形態があるか、調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
「職住分離」と「職住近接」のせめぎあい(1):「郊外」編①鉄道の郊外と自動車の郊外の交差(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】千葉県木更津市の近年の変化について調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
「職住分離」と「職住近接」のせめぎあい(2):「郊外」編②データセンター集積が意味するもの(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】千葉県印西市&千葉ニュータウンの近年の変化について調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しておく再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
12 |
「職住分離」と「職住近接」のせめぎあい(3):「郊外」編③大規模商業空間と住空間の再編(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】多摩の二つの「郊外」(a.多摩ニュータウン、b.二子玉川)、の共通点と違いについて自分なりに調べ考えてみる。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
13 |
「職住分離」と「職住近接」のせめぎあい(4):「都心/周縁」編①「雑居ビル」という多機能化の原型(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】自身の近場にある「雑居ビル」に目を向け、どのようなテナントや利用層がビル内に混在しているか、そこに偏りはあるか、について調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
「職住分離」と「職住近接」のせめぎあい(5):「都心/周縁」編①「雑居ビル」と「再開発ビル」のあいだ(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】a.「新宿雑居ビル火災」、b.秋葉原の変化、の二点について予め調べておく。 (2時間) 【事後学習】終了後にアップされる講義スライドを確認し、再度話の流れを確認しつつ、授業内課題への回答を再度検討しておく。 (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
15 |
まとめにかえて&グループワーク:多様な働き方と暮らし方が交差する場所へのまなざし(A-3-3,A-5-3)
【事前学習】第2-14回の内容に基づき、レポートを書き進めておく。 (8時間) 【事後学習】グループワークの内容を踏まえ、レポートを完成させる。 (12時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 使用しません。 |
参考書 | 町村敬志 『都市に聴け』 有斐閣 2020年 松下慶太 『モバイルメディア時代の働き方』 勁草書房 2019年 それ以外は、授業中に適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:今日の「東京」をはじめとする「都市」を「都市」たらしめている多様な主体とそこに働く「力」の存在を、データに基づき論理的に考察・説明できているかどうか(A-3-3: 論理的・批判的思考力、A-5-3: 挑戦力)(35%)、毎授業回で配布するワークシート(対面授業時)、またはBlackboard「テスト」機能を活用しての平常点課題の記載内容(授業内容に関する質問+授業テーマに関わる自らの考えや授業内で取り扱った内容について説明できているか否か:A-3-3: 論理的・批判的思考力、A-5-3: 挑戦力)、から総合的に評価します。(65%) |
オフィスアワー | 基本的には授業終了後10分程度を目安に教室または研究室にて受け付け、それ以外はメール等で対応します。 |
備考 | 【初回講義開始までに、当該授業のBlackboardのコース登録を行うこと】 〔その他〕 ・授業計画は進行の度合いや内容の多寡によって前後することがあります。 ・本講義で採り上げる予定の、東京駅・渋谷・六本木・大崎・裏原宿等(ワークプレイス等)、新宿や秋葉原、千葉/多摩ニュータウン、木更津、二子玉川等(商業空間等)の地域情報、あるいはコロナ渦におけるリモートワーク関連情報、は目を通しておくと理解を助けます。 ・自身の趣味や関心、あるいは就職希望先等の立地や地域分布等を確認しておくと理解を助けます。 |