文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 社会学科 > 社会学特殊講義Ⅴ
日本大学ロゴ

社会学特殊講義Ⅴ

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 社会学特殊講義Ⅴ
令和元年度以前入学者 社会学応用講義Ⅰ
教員名 中村英代
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 ・少人数での報告、ディスカッションを中心とした演習形式。
・遠隔対応はしません。
・抽選について:履修希望者が多い場合は、初回授業の際に授業内でレポートを書いてもらい、レポート提出者のなかからの抽選とします(レポート課題:本クラスの履修を希望する理由)。そのため、履修希望者は必ず初回授業に出席して下さい。
Blackboard ID 20230940
授業概要 ・「虐待」という現象について文献を通じて理解する
・家族関係、親子関係について学ぶ
・さまざまな生きづらさを理解しそれらが生じる背景と対処法について学ぶ
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
・「虐待」という現象に着目しながら、ニュース報道等でなされている「虐待」と実際の「虐待」現象との乖離を理解する。
・「虐待」という現象の最先端の学問的知識を学ぶ
・「虐待」という現象を軸にしながら、摂食障害、依存症、社会のなかでの孤立感など、さまざまな生きづらさについて考える
・ひとりの著者の複数の著作を読むことで、本の読み方をマスターする。

<到達目標>
・「虐待」という現象について、学問的にとらえることができる
・家族関係について社会学的に考え、読み解き、説明することができる
・他の受講生の話を聞きつつ、建設的な方向でディスカッションができる
・ひとつの現象に対して、多様な見方・考え方があることを理解する

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。

<日本大学教育憲章との関係>
・人々が自明に思うことを疑う「脱常識」の観点から社会を考察する社会学の特性を踏まえ,現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。(A-3-2: 論理的・批判的思考力)

自身の認識の外側に存在する社会に対する関心を持ち,理解するために必要な情報や知識をみずから収集することができる。(A-5-2: 挑戦力)
授業の形式 演習
授業の方法 少人数で、文献報告とディスカッションを繰り返します。

質問への解答方法:質問は講義中に回答します。
履修条件 ・履修を認められた者
・「虐待」という現象をとりあげますが、担当教員はカウンセラーではないためメンタルケア等は一切できません。その点を踏まえた上で、学問的に「虐待」現象を考えた方のみ、履修をして下さい。
授業計画
1 ガイダンス&イントロダクション:授業の進め方について説明、人数が多い場合は抽選をかけるため授業内でレポート(レポート課題:本クラスの履修を希望する理由)を執筆
【事前学習】シラバスを確認し、授業の全体像を把握する。 (1時間)
【事後学習】本クラスで使用する文献を入手し、概要を読んでおく。 (3時間)
2 ディスカッション(1):家族について議論する
【事前学習】本クラスで使用する文献を入手し、概要を読んでおく。 (3時間)
【事後学習】自分の生活と関連づけながら、学んだ内容を復習し、本クラスで議論したいことについて要点をまとめる。 (1時間)
3 文献購読①:『消えたい』第1章・第2章
【事前学習】『消えたい』第1章・第2章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】自分の生活と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
4 文献購読②:『消えたい』第2章・第3章
【事前学習】『消えたい』第2章・第3章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】自分の生活と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
5 文献購読③:『消えたい』第5章
【事前学習】『消えたい』第5章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】自分の生活と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
6 ディスカッション(2):これまで読んだ文献の振り返り
【事前学習】『消えたい』全体を再度読み直し。要点をまとめる。 (2時間)
【事後学習】授業内で紹介された関連文献で学びを深める。 (2時間)
7 文献購読④:『「母と子」という病』第1章・第2章
【事前学習】『「母と子」という病』第1章・第2章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】現代の家族と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
8 文献購読⑤:『「母と子」という病』第3章・第4章
【事前学習】『「母と子」という病』第3章・第4章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】現代の家族と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
9 文献購読⑥:『「母と子」という病』第5章
【事前学習】『「母と子」という病』第5章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】現代の家族と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
10 ディスカッション(3):これまで読んだ文献の振り返り
【事前学習】『「母と子」という病』全体を再度読み直し、要点をまとめる。 (2時間)
【事後学習】授業内で紹介された関連文献で学びを深める。 (2時間)
11 文献購読①:『親は選べないが人生は選べる』第1章・第2章
【事前学習】『親は選べないが人生は選べる』第1章・第2章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】社会と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
12 文献購読②:『親は選べないが人生は選べる』第3章・第4章
【事前学習】『親は選べないが人生は選べる』第3章・第4章を読み込み、要点をまとめる。 (3時間)
【事後学習】社会と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
13 文献購読③:『親は選べないが人生は選べる』第5章・第6章
【事前学習】『親は選べないが人生は選べる』第5章・第6章を読み込み、要点をまとめる。。 (3時間)
【事後学習】社会と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
14 文献購読④:『親は選べないが人生は選べる』第7章
【事前学習】『親は選べないが人生は選べる』第7章を読み込み、要点をまとめる (3時間)
【事後学習】社会と関連づけながら、学んだ内容を復習する。授業内で紹介された関連資料で学びを深める。 (1時間)
15 ディスカッション(4):本授業を受けて学んだことを社会学的に理解し直す
【事前学習】これまで学んだテキスト3冊を復習する。 (2時間)
【事後学習】授業内で紹介された関連文献で学びを深める。 (2時間)
その他
教科書 高橋和巳 『消えたい―虐待された人の生き方から知る心の幸せ』 ちくま文庫 2017年
高橋和巳 『「母と子」という病』 ちくま新書 2016年
高橋和巳 『親は選べないが人生は選べる』 ちくま新書 2022年
テキストは毎回必ず使用します。第3回目から使用(授業に持参してもらいます)しますので必ず用意して下さい。テキストは上記の授業計画の通りで進める予定です。
その他の補足資料は、授業内に紹介したり、配布したりします。
参考書 中村英代 『依存症と回復、そして資本主義』 光文社 2022年
中村英代 『摂食障害の語り』 新曜社 2011年
参考書の購入は必須ではありません。担当教員の書籍ですので、関心がある人は読んでおいて下さい。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末レポート(提出は1回)(50%)、授業参画度:毎週の授業終了後に提出するレスポンス・カード、個人報告(50%)
レポート、個人報告の内容から、 挑戦力(A-5-2)の修得状況を評価します。
オフィスアワー 時間:金曜日のお昼休み。場所:中村研究室。方法:事前にメールなどで連絡を下さい。
備考 ・履修に際して、教員の個人ウェヴサイトも参照して下さい。http://www.hideyonakamura.com
・授業では精神医療の領域のテーマを取り上げますが、本クラスは心理学・精神医学の授業ではなく「社会学」の授業であり、社会と関連づけながら当該テーマを学んでいきます。この点、理解をした上で履修をして下さい。

このページのトップ