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令和2年度以降入学者 | 芸術社会学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 芸術社会学 | ||||
教員名 | 後藤範章 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業を行います。ただし、遠隔授業に全面的に切り替わる場合はZoomを使っての同時双方向型(ライブ)授業とします。いずれにしても、授業時間割通り、毎週月曜日の5限「限定」です。毎回授業に参加できる人のみ受講を許可します。 本授業は教材の著作権その他の関係で、遠隔授業で履修することができません。 |
Blackboard ID | 20230933 |
授業概要 | 授業のテーマは、「『アート・ワールド』の社会学的探求」です。アーティストやアート作品を取り巻く人々で成り立つ「アート・ワールド」(H.ベッカー)で繰り広げられる多種多様で幅広いアートシーン及びアクター間の相互行為のプロセスを丹念に跡づけながら、アートと社会との関係を探求します。また、近年注目を集めるようになっているArts-Based Research(ABR)/Arts-Based Sociology(ABS)の可能性についても検討します。 |
授業のねらい・到達目標 | アート作品、アートの実践と発表に関わる人々(聴衆を含む)、アート関連の組織や施設・制度などを可視化するために、ありとあらゆる素材を映し出し、学生-教員間及び学生間の双方向・多方向のやり取りを重ねながら展開します。その際には、少人数で議論した上で、教室全体での議論に移るようにします。 本授業では、「自ら考える力」(A-4-3問題発見・解決力)を育むことを目標とし、とりわけ現代社会の抱える諸課題を見い出して、芸術社会学の観点から説明しかつその解決策を提示することができるようにしていきます。 この科目は、文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP4及びカリキュラムポリシーCP4に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 映像資料を映し出しながら授業を展開する(教材はBlackboardに上げます)と共に、学生-教員間及び学生間の双方向・多方向のやり取り(意見表明・交換)にもたっぷりと時間を配分します。この授業では、⾃分の考えを⾔語化して他者と対話する⼒を高めることを目指して、毎回、少人数のグループを編成して議論すること(グループセッション)やクラス全体での意⾒交換を⾏います。加えて、⽂章を構成・表現する⼒を向上させることをも目指して、毎回、授業の最後にリアクション・ペーパーを書いてもらい、次の回の最初に数枚紹介しコメントします。回を重ねるに従って、「発言力」「対話⼒」「文章表現力」が⾼まっていくことを実感できるでしょう。なお、この授業では、自分の考えを言語化し人前で堂々と論理的で説得力のある発言(口頭発表)しかつ文章でも表現できることに特に力を注ぐので、履修者があまり多くならないことを期待します。 授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行います。 |
履修条件 | 上記した通り、毎週月5限に開講する対面または同時双方向型の授業に参加できる人だけに受講を認めます。なお、後期に開講する「ビジュアル社会学」(月5限;対面または同時双方向型)と「東京と東京人の社会学」(火4限;対面または同時双方向型)は、本講と相互に関連性を有するので、シラバスを参照して興味関心を抱いた人はこちらの科目もぜひどうぞ。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:アートとは何か、授業の構成と進め方、課題レポート、成績評価の仕方などについての詳しい説明 (第1回~15回:A-4-3) 【文献】1)ハワード・S・ベッカー(後藤将之訳)『アート・ワールド』慶應義塾大学出版会(2016年)、2)北田暁大ほか編『社会の芸術/芸術という社会:社会とアートの関係、その再創造に向けて』フィルムアート(2016年)、3)岡原正幸ほか「アートベース・リサーチ:社会学としての位置づけ」『三田社会学』第21号、三田社会学会(2016年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
前近代絵画の社会学:「読む」絵画から社会を読み解く(1) 【文献】1)若桑みどり『絵画を読む:イコノロジー入門』NHKブックス(1993年)、2)エルヴィン・パノフスキー(浅野徹ほか訳)『イコノロジー研究(上)(下)』ちくま学芸文庫(2002年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
前近代絵画の社会学:「読む」絵画から社会を読み解く(2) 【文献】1)若桑みどり『絵画を読む:イコノロジー入門』NHKブックス(1993年)、2)エルヴィン・パノフスキー(浅野徹ほか訳)『イコノロジー研究(上)(下)』ちくま学芸文庫(2002年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
浮世絵の社会学:浮世絵から社会と文化を読む 【文献】1)大久保純一『カラー版 浮世絵』岩波新書(2008年)、2)浅野秀剛『浮世絵細見』講談社選書メチエ(2017年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
浮世絵春画の社会学:アートとしての春画の再評価 【文献】1)田中優子『張形 江戸をんなの性』河出書房新社(1991年)、2)田中優子『春画のからくり』ちくま文庫(2009年)、3)大英博物館(矢野明子ほか訳)『春画』小学館(2015年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
近代絵画の社会学:印象派と浮世絵(1) 【文献】1)『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展:印象派を魅了した日本の美』NHK(2014年)、2)『ゴッホ展:巡りゆく日本の夢』青幻社(2017年)、3)『北斎とジャポニスム:HOKUSAIが西洋に与えた衝撃』国立西洋美術館(2017年)、ほか 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
近代絵画の社会学:印象派と浮世絵(2) 【文献】1)『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展:印象派を魅了した日本の美』NHK(2014年)、2)『ゴッホ展:巡りゆく日本の夢』青幻社(2017年)、3)『北斎とジャポニスム:HOKUSAIが西洋に与えた衝撃』国立西洋美術館(2017年)、ほか 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
現代絵画の社会学:印象から抽象へ 【文献】大岡信『抽象絵画への招待』岩波新書(2006年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
クラシック音楽の社会学:コンサートとホールと交響楽団 【文献】1)渡辺裕『聴衆の誕生:ポスト・モダン時代の音楽文化』中公文庫(2012年)、2)『東京人』2017年10月号(特集:クラシック音楽都市? 東京) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
ストリート・アートの社会学:キャンバスとしての大都市と政治的メッセージ 【教材】1)バンクシーのアート作品、2)YouTube動画「反原発をアートで訴える『281 Anti nuke』- Political Artist 281_Anti nuke」 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
ボディ・アートの社会学:タトゥの世界 【教材】YouTube「和彫師 三代目彫よし - LIFE with SHISEI」 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
アート・イベントの社会学:大地の芸術祭と地域の活性化 【文献】1)北川フラム『美術は地域をひらく:大地の芸術祭10の思想』現代企画室(2014年)、2)北川フラム『ひらく美術:地域と人間のつながりを取り戻す』ちくま新書(2015年)、3)熊倉純子監修『アートプロジェクト芸術と共創する社会』水曜社(2014年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
文学の社会学:小説と社会学理論 【文献】1)作田啓一『個人主義の運命:近代小説と社会学』岩波新書(1981年)、2)上野千鶴子『上野千鶴子が文学を社会学する』朝日文庫(2003年) 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
写真の社会学:写真は社会を映し出す 【文献】1)ヴォルター・ベンヤミン(久保哲司編訳)『図説 写真小史』ちくま学芸文庫(1998年)、2)伊藤俊治『20世紀写真史』ちくま学芸文庫(1992年)、3)『東京 都市の視線』東京都写真美術館(1990年)、4)飯沢耕太郎監修『カラー版 世界写真史』美術出版社(2004年)、ほか 【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
前半:授業内試験と課題レポートの回収、後半:試験・レポートに対する解説、授業の振り返りと総まとめ
【事前学習】掲げられているテーマに関して幅広く情報収集して検討を加え、自分なりに考えをまとめておくこと (2時間) 【事後学習】授業を振り返り、理解が及んでいないことを補うこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 適宜紹介する。 |
参考書 | 適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(30%) 第15回の授業内で実施する確認テスト40%、レポート(1回)30%、授業参画度(授業での発⾔やコメントシートなど)30%として、成績評価を行います。これらの得点(100点満点の素点)に加算する「特別加算レポート」を課すことがあります。なお、確認テストを受けられない場合は、事前にメールで理由を後藤に伝えて下さい。考慮すべき「特別な事情」に該当する場合のみ、代替のレポート課題を出します。 以上を踏まえ、A-4-3(問題発見・解決力)の修得状況を評価します。 |
オフィスアワー | 質問や個別の相談などに関しては、月4・6限に社会学科後藤研究室で対応します。まず、メールをgoto.noriaki☆nihon-u.ac.jp宛に(☆を@に置き換えて)送って下さい。 |
備考 | 後藤研究室に所属する学部生(ゼミ生)で本授業の未履修者は、研究を行う上での理論的・方法論的な土台を固めるために、早い段階で必ず履修するようにして下さい。 |