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令和2年度以降入学者 | 社会変動論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 社会変動論 | ||||
教員名 | 松橋達矢 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 対面授業をメインに、一部遠隔授業(オンデマンド形式)の併用とする。 |
Blackboard ID | 20230922 |
授業概要 | グローバル化する現代社会は、様々な社会集団・組織の機能を変質させ、リスクの個人化をもたらしていますが、社会学は表出する諸課題に対してどのような貢献ができるでしょうか。 この講義では、複雑さを増す現代をめぐる社会変動を説明するための視点・方法を学ぶことを通じて、ローカルなもの、ナショナルなもの、グローバルなものの相互依存が拡大する現代社会の特質に接近するとともに、グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨く事を目的としています。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらいと到達目標> 本講義の受講を通じ、以下の<知識・技能・態度>を修得することが目標となる。 ・ローカルなもの、ナショナルなもの、グローバルなものの相互依存が拡大する現代社会の特質に接近するために必要となる視点・方法が修得できる 。 ・輸送・通信技術の急速な進展を背景とするグローバリゼーションがもたらす均一性と多様性について、身近なヒト・モノ・コト・場所の連なりから説明できる。 <日本大学教育憲章との関係> 上記の<知識・技能・態度>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・グローバル化する現代社会における社会学の役割を理解し、そのことを踏まえ国際社会が直面する問題について,行為を中心に,構造や変動,自我や関係,などの観点から説明することができる。(A-2-2 世界の現状を理解し説明する力)。 <各種ポリシーとの関係性> この科目は、文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2、およびカリキュラムポリシーCP2に対応しています 。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | <授業の方法> パワーポイント&資料配布による講義形式をメインとする。 各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、授業内で設定した課題とそれに対する疑問点の整理・提示(対面授業時は配布するシート、オンデマンド形式時にはBlackboard「テスト」機能)への取り組みと、それに対する授業内ないし次回授業冒頭で実施する解説(平常点課題の解説については次回授業時に配布する「講義メモ」内でフィードバック、講義内容についてはオンデマンド配信教材も一部併用)を通じて可能な限り双方向的な遣り取りを心がける。 なおレポートについては、提出期限後にポイントといい例・そうでない例をまとめ、Blackboard経由にて全体に向けたフィードバックを行う予定である。 <その他補足事項> ①学生は出校&教室での参加を基本とする。なお、「令和5年度授業の基本方針について」に記載された「個別の配慮事由」により、対面での受講が難しい場合は、受講開始前にBlackboard経由等で相談、教員からの許可を受けたうえで、事後的にアップされる資料(オンデマンド含む)を確認しながら、指定された期日までに課題(Microsoft formsを利用予定)に取り組むこと。 ②授業内容、ならびに受講者の状況に応じ、a.対面式とオンデマンド式の併用、b.オンデマンド式のみ、で授業実施の回も一部設定する。なお、対面授業回において遠隔授業利用の個別対応は原則行わないため注意。 ③授業終了前に教員が行うコメント&解説をもとに、十分な時間をかけ振り返りを行う。 ④なお、授業計画は講義進行の多寡に応じて変更されることがある。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション:社会変動としての「グローバル化」と「社会」の複雑さ
【事前学習】シラバスを確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】スケジュールとオフィスアワー、紹介された文献情報等を押さえておく。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
「国際社会」はいかに自覚されたか(1): 中・長期間の社会変動の一形態としての「グローバル化」の起源(ワインや地図を例に)(A-2-2) 【事前学習】高校の「政治経済」「世界史」の近代史部分を復習しておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、ワインや地図、ニュース等で「新世界」がいかなる形で分類されているか、調べてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
「国際社会」はいかに自覚されたか(2): 国際化の起源と諸側面(日本における「国際化」)(A-2-2) 【事前学習】今日の国際化を取り巻く諸制度(入管法や技能実習生制度など)を調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、事前学習で調べた出入国管理制度にどのような矛盾が生じているか、整理・検討する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
「国際化」から「グローバル化」へ(1): 焦点としての「移動」と「生」(A-2-2) 【事前学習】「グローバル化」時代において人間の「生」がどのように語られているかを調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、事前学習で調べた人間の「生」の語られ方が階層によってどのような違いがあるか、整理・検討する。 (2時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
5 |
「国際化」から「グローバル化」へ(2): 文化の「グローバル化」という「鈍さ」と「グローバル化」の多元性(A-2-2) 【事前学習】それぞれの国の「食」の在りかたがどのように変質しているか、日本を例に調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、「日本」に新たに入ってきた「食」がどのように「現地化」していったか、事例を一つ採り上げ説明してみる。 (3時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
6 |
「国際化」から「グローバル化」へ(3): グローバル化は国民国家を衰退させるか?①(A-2-2) 【事前学習】「ショック・ドクトリン」という言葉の意味とその歴史的経緯について調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、今日の日本において「ショック・ドクトリン」が適用された例を一つ採り上げ説明してみる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
「国際化」から「グローバル化」へ(4): ・グローバル化は国民国家を衰退させるか?②(A-2-2) ・超国籍企業と不均等発展:高付加価値の特化と生産のリロケーション進展(A-2-2) 【事前学習】「超国籍企業」ということばの意味とその歴史的経緯について調べておく。 (2時間) 【事後学習】フード・ビジネスにおけるグローバルな活動展開について、「高付加価値の特化」と「リロケーションの進展」から整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
「ブランド」から「グローバル化」を考える〔ファッション編①〕: (ラグジュアリー)ファッション・ブランド前史――「贅沢」の大衆化・民主化・産業化(A-2-2) 【事前学習】「シャネル・エルメス・ヴィトン」のHPにおいて、それぞれのブランドの歴史がどのように紹介されているか調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義内容ならびに事前学習の内容を踏まえ、ラグジュアリー・ブランドがもつ「神話」の起源がどのように表象されているか、を調べまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
9 |
「ブランド」から「グローバル化」を考える〔ファッション編②〕: 「ブランド」化の焦点としての「信頼」(A-2-2) 【事前学習】自身の持ち物を確認し、自身が持つブランド品にどのようなものがあるか、確認してみる。 (1時間) 【事後学習】講義内容ならびに事前学習の内容を踏まえ、自身が選んだブランドの持つ機能や力がどのように成立しているか、を調べまとめる。 (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
10 |
「ブランド」から「グローバル化」を考える〔スポーツ編〕: 売り手側によるブランド化の焦点としての「多様性」(A-2-2) 【事前学習】近年のスポーツにおける「人種差別」の問題とそれへの「スポーツ・ブランド」の対応について調べておく。 (1時間) 【事後学習】「ナイキ」のyoutube公式チャンネルにアクセスし、CMに映し出されている人々の特徴をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
「ブランド」から「グローバル化」を考える〔アンチ・ブランド編①〕: 生産のリロケーション進展の負の側面としての「搾取工場」(A-2-2) 【事前学習】「マックジョブ」という言葉の意味とその歴史的経緯について調べておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、自身の身の回りのもののうち、急速に「生産のリロケーション」が進展しているものがないか、その弊害はどういう形でメディアによって報じられているかを調べておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
「ブランド」から「グローバル化」を考える〔アンチ・ブランド編②〕: 「搾取工場」批判から「ブランド」批判へ(A-2-2)〔対面授業〕 【事前学習】今日における「ブランドバッシング」の典型例を調べてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、「ブランドバッシング」の対象となった「ブランド」が、その後どのような対応をとり「社会的責任」の推敲を図ろうとしたかを調べておく。 (3時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
13 |
「ブランド」から「グローバル化」を考える〔食とライフスタイル編①〕: 新たな商品としての「倫理」(A-2-2) 【事前学習】「エシカル」をテーマにした新聞記事等を調べ、どのような領域・業界でそのような動きが進んでいるか、調べておく。 (1時間) 【事後学習】「倫理的消費/エシカルな消費」と旧来の「不買運動」がどのように連続する/しないのか、自身の考えをまとめておく。 (2時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
14 |
「ブランド」から「グローバル化」を考える〔食とライフスタイル編②〕: :スターバックス・コーヒーという事例(A-2-2) 【事前学習】「コーヒー」生産の歴史とその課題を調べてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえ、「スターバックス」のHPにおいて、社会貢献の取り組みがどのような「物語」として紹介されているか調べておく (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
「ブランド」からグローバル化を考える〔フェア・トレード編〕: 「新自由主義」と「倫理的消費」の交差は何を意味するか(A-2-2) 【事前学習】「フェア・トレード」の現状と課題について調べておく。 (5時間) 【事後学習】新自由主義下における「社会的公正」を実現する際の困難についてまとめる。 (10時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は指定しません。 |
参考書 | ロビン・コーエン、ポール・ケネディ 『グローバル・ソシオロジーⅠ格差と亀裂』 平凡社 2003年 ナオミ・クライン 『ブランドなんか、いらない[新版]』 大月書店 2009年 その他、授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:「身近なモノ」を入り口に「グローバル化」する現代社会の特質について説明してもらうことで、社会学の視点から自身の日常と国際社会の変化を結びつけながら、国際社会の現状を理解できているか否かを(A-2-2 世界の現状を理解し説明する力)(50%)、毎授業回配布する課題シートの記載内容(授業内容に関する質問+授業テーマに関わる自らの考えや授業内で取り扱った内容について説明できているか否か)から総合的に評価します。(50%) |
オフィスアワー | 基本的には授業終了後10分程度をめどに教室または研究室にて対応、それが難しい場合はメール等で対応します。 |