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令和2年度以降入学者 | 現代家族論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 現代家族論 | ||||
教員名 | 久保田裕之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 対面授業(オンデマンド教材と対面授業の併用による反転授業) 具体的には、オンデマンド動画を事前に視聴しておき、対面授業では動画をもとにグループワークやワークショップなどを行う |
Blackboard ID | 20230917 |
授業概要 | キーワードで学ぶ現代家族:現代の家族をめぐる社会問題を毎回取り上げながら、家族について社会学的に考えるための基礎を身につける |
授業のねらい・到達目標 | 現代の家族をめぐる男女関係や親子関係の変化は、私たちにとって最も身近なテーマのひとつでありながら、考えたり議論したりすることが最も難しいテーマでもある。 この授業では、広く「婚活」「ひきこもり」「赤ちゃんポスト」といった現代社会と家族をめぐるキーワードについて学びながら、とりわけ家族研究とは切っても切り離せない「ジェンダー」と「ケア」という二つの観点から、現代の家族をめぐる状況の変化を批判的に検討していく。こうした作業を通じて、現代の家族をめぐる諸問題についての基本的な理解を身につけ、議論の全体像と争点を把握できるようになる(A-2-2)。 同時にまた、「家族」という論争的な題材を扱うことを通じて、常識を疑う批判的思考や、論証・議論のための論理的思考、具体的なレポート作成技術なども併せて身につける。 この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP2及びカリキュラムポリシーCP2に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 原則として、毎回ひとつのトピックについて、スライドを用いた講義形式で授業を実施するが、必要に応じて映像資料を用いることもある。最終的に、現代の家族にかかわる社会問題・社会現象の中から自分の関心のあるトピックをひとつ選択して論じる期末レポート(A4で2-4頁程度)を執筆する。 授業内で課題(試験やレポート等)に対するフィードバックを行う。 |
履修条件 | 特になし。ただし、本講義は同教員が担当する「福祉社会学」および「家族社会学」の履修条件になっているので注意すること。また、必須ではないが、「ジェンダー論」「家族関係論」「家族福祉論」「社会政策論」といった関連授業と併せて受講することが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
授業ガイダンス:授業の進め方と事前・事後学修のやり方
【事前学習】動画FS00「現代家族論ガイダンス」2本を視聴し、授業までに履修動機や授業についての質問をまとめた授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】15回の授業の事前・事後学習のスケジュールを作成しておく (1時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
準備講義(1):社会史と近代家族
【事前学習】動画FS01「近代家族論の基礎」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(野沢コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
準備講義(2):ジェンダーと性分業
【事前学習】動画FS02「ジェンダー論の基礎」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(序章)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
「就活」と「婚活」:女性のライフコースの変容と家族
【事前学習】動画FS03「婚活」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(山田コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
5 |
「非正規雇用」と「ブラック企業」:職場と家庭の性分業
【事前学習】動画FS04「ワーク・ライフ・バランス」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(西村コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
「育メン」と「ワークライフバランス」:家庭における性役割とその変化
【事前学習】動画FS05「イクメン」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(1章:上野論文)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
7 |
「同性婚」と「クイア家族」:社会的承認としての婚姻・家族
【事前学習】動画FS06「同性婚」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(5章:釜野論文)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
ワークショップ:学期末レポートの中間提出と相互検討会
【事前学習】学期末レポートの草稿を執筆し、事前に提出したうえで、印刷して持参する (3時間) 【事後学習】ワークショップでの議論を踏まえて、学期末レポートを改稿する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
「DV」と「虐待」:公領域と私領域における女性への暴力
【事前学習】動画FS07「虐待」と「DV」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(春日コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
「赤ちゃんポスト」と「子ども手当」:子どもは誰のものか
【事前学習】動画FS08「赤ちゃんポスト」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(白岩コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
「シングルマザー」と「父親の権利」:生殖にかかわると義務と権利
【事前学習】動画FS09「シングルマザー」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(社納コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
12 |
「消えた年金」と「消えた高齢者」:誰が老人を介護するのか
【事前学習】動画FS11「超高齢社会」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(春日コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
「おひとりさま」と「ひきこもり」:居住と家族をめぐる問題の諸相
【事前学習】動画FS13「おひとりさまとひきこもり」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(井出コラム)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
「シェアハウス」から考える:親密性と共同生活の切断
【事前学習】動画FS12「シェアハウス」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(4章:久保田論文)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
15 |
まとめ:世代間互酬の再編成に向けて/フィードバッック
【事前学習】動画FS13「現代家族論まとめ講義」3本を視聴し、授業までに授業コメントを提出しておく (3時間) 【事後学習】授業内容を踏まえて教科書の該当箇所(3章:牟田論文)を読み、グループワークで学んだことを含めて授業リアクションを提出する (1時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 牟田和恵編 『家族を超える社会学――新たな生の基盤を求めて』 新曜社 2009年 教科書は授業で毎回用いるわけではないが、遅くとも3回目の授業までには入手し、毎回割り当てられた箇所を読んで予習してくること。 ネットなどで古本を購入してもかまわないが、その場合は版の新しさに注意すること。 |
参考書 | 神原文子・杉井潤子・竹田美知編 『よくわかる現代家族』 ミネルヴァ書房 2009年 落合恵美子 『21世紀家族へ―家族の戦後体制の見かた・超えかた』 有斐閣 2004年 第3版 久保田裕之 『他人と暮らす若者たち』 集英社新書 2009年 戸田山和久 『新版 論文の教室』 NHK出版会 2012年 家族社会学に関心を持った受講生のために3冊を挙げておく。購入しておく必要はないが、期末レポート作成のために役立てて欲しい。 また、論文・レポートの書き方についての優れたテキストも挙げておくので、持っていない受講生はこの機会に購入しておくこと。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末レポート(複数回提出する)(45%)、授業参画度:毎回の授業コメントと授業リアクション(45%)、グループ相互評価(10%) 学期末レポート(45%)、毎回の授業コメントと授業リアクション(45%)、およびグループ相互評価(10%)をもとに総合的に評価する。 詳細は初回の授業ガイダンス、および授業中盤に配布する学期末レポート提出要綱で確認すること。 やむを得ない事情で対面授業に参加できない場合は、個別に指示をする。 |
オフィスアワー | 授業期間中の火曜昼休み 本館4階の久保田研究室 ※大学に来られない場合は、教員のメールアドレスに直接問い合わせること |