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ドイツ語学講義3

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令和2年度以降入学者 ドイツ語学講義3
令和元年度以前入学者 ドイツ語学講義3
教員名 宮澤義臣
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 ドイツ文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Blackboard ID 20230848
授業概要 1年次に習得したドイツ語の知識をドイツ語学の観点から再構築・再確認しながら,演習問題を通して実践的にドイツ語力を高めていきます。
講義3では音声学の見地から言語音の仕組み,音声学記号の習得を重点的に講義・演習します。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
1.言語音の仕組み(調音点と聴音の仕方による発話)について理解でき,IPA(国際音声学字母)を正確に使用できる。

<到達目標>
1.言語音が音声器官のどこで,どのように発話されているのかを説明できる (A-3-3, A-4-3)
2.IPA(国際音声学字母)が読める (A-3-3)
3.ドイツ語の綴りを見て正確に発音ができる (A-3-3)
4.発音に不可欠な語構成のメカニズムが理解できる z.B. Abendessen を正確に発音できる(A-4-3)
5.aktiv-aktiveのような屈折変化により変化する発音のメカニズムが理解できる (A-4-3)

この科目は文理学部の学士(文学)のDPおよびCPの3に対応しています。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 各回の語学的トピックについて今までの知識を使って復習し,その上で演習問題に取り組んで知識理解を高めていきます。
各回で取り組んだ演習問題の添削は原則次回の授業でフィードバックします。

何らかの事情で対面授業に参加出来ない学生には,予めの申し出により対面授業時間以降にBlackboard に配信する動画を視聴し決められた期日までにメールで課題提出する。
授業計画
1 ガイダンス,言語音とは何か,音声学の領域,IPA(国際音声学字母)について (A-3-3)
【事前学習】あなたは言葉を話す為の音,そうでない音の違いはどう聞き分けていますか,考えて説明しましょう。 (2時間)
【事後学習】配布されたIPAの表をもとに,これらの記号がどのような方法で分類されているのか考えてみましょう。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 音声学から見たドイツ語の発音(1) 母音の定義,様々な母音の紹介(A-3-3)
【事前学習】ドイツ語で使う母音にはどんなものがるのか,1年次の教科書から具体的な音と単語を書き出してみましょう。 (3時間)
【事後学習】本日紹介されたドイツ語で使う母音はIPAのどの記号に当たるのか整理しておきましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
3 音声学から見たドイツ語の発音(2) 前舌母音のバリエーション (非円唇・円唇母音) (A-3-3)
【事前学習】1年次の教科書や辞書の記述からTierとTür, SehneとSöhneの母音は口をどのようにして出しているのか観察して,その区別を説明してみましょう。 (1時間)
【事後学習】前舌母音 [iː] [yː] [ɪ] [ʏ] [eː] [øː] [ɛ] [œ] [ɛː] [a] のIPAを自身で再現できるように練習しましょう。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 音声学から見たドイツ語の発音(3) 奥舌母音のバリエーション (円唇母音)と中舌母音の [ə] [ɐ] (A-3-3)
【事前学習】Uhr, und, Kohl, Kopfのそれぞれをできるだけ正確に発音できるように練習してください。 (1時間)
【事後学習】奥舌母音 [uː] [ʊ] [oː] [ɔ] [ɑː] 及び中舌母音 [ə] [ɐ] のIPAを自身で再現できるように練習しましょう。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 音声学から見たドイツ語の発音(4) 母音の特徴(これまでのまとめと複母音)(A-3-3)
【事前学習】Stein, heute, Bäume, Auto のそれぞれをできるだけ正確に発音できるように練習しておきましょう。 (1時間)
【事後学習】本日の課題を家庭学習としてもう一度一語一語発音して解き直してみましょう。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 音声学から見たドイツ語の発音(5) 子音の定義,様々な子音の紹介 (A-3-3)
【事前学習】ドイツ語で使う子音にはどんなものがるのか,1年次の教科書から具体的な音と単語を書き出してみましょう。 (2.5時間)
【事後学習】本日授業で発音した単語を家庭学習として再度独りで全て発音してください。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
7 音声学から見たドイツ語の発音(6) 両唇音と唇歯音 (A-3-3)
【事前学習】lieb, Liebe, aktiv, aktive はどのように発音しますか,そして綴りの b, v がどのように音が変化するのかを説明してください。 (2時間)
【事後学習】IPAの中で,ドイツ語で必要な両唇音と唇歯音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 音声学から見たドイツ語の発音(7) 歯音,歯茎音および後部歯茎音 (A-3-3)
【事前学習】Lied, Lieder, Ross, Rose, Busch, Orange, Reich はどのように発音しますか正確に発音できるよう練習してください。 (2時間)
【事後学習】IPAの中で,ドイツ語で必要な歯音,歯茎音と後部歯茎音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 音声学から見たドイツ語の発音(8)硬口蓋音と軟口蓋音(A-3-3)
【事前学習】Tag, Tage, dich, Jugend, doch はどのように発音しますか,正確に発音できるよう練習してください。 (2時間)
【事後学習】IPAの中で,ドイツ語で必要な硬口蓋音と軟口蓋音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 音声学から見たドイツ語の発音(9)口蓋垂音と声門音(A-3-3)
【事前学習】rotの発音の仕方を二通り練習してください。beantworten とbekommen はbeの後に異なる発音動作があります。それは何か自分で何度も発音して発見してください。 (2時間)
【事後学習】-IPAの中で,ドイツ語で必要な口蓋垂音と声門音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 音声学から見たドイツ語の発音(10)破裂音(A-3-3)
【事前学習】geben, gibt, laden, lädt, sagen, sagst, Abendessen, erinnern, Verein, beobachten を正確に発音できるように練習してください。 (2時間)
【事後学習】IPAの中で,ドイツ語で必要な破裂音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 音声学から見たドイツ語の発音(11)摩擦音(A-3-3)
【事前学習】fein, Wein, Ross, Rose, Dusche, Orange, China, Jiddisch,Dach, rot, Handを正確に発音できるように練習してください。 (2時間)
【事後学習】IPAの中で,ドイツ語で必要な摩擦音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 音声学から見たドイツ語の発音(12)破擦音と震え音(A-3-3)
【事前学習】Kopf, Zahn,Deutsch, Dschungel, rundをできるだけ正確に発音できるように練習してください。 (2時間)
【事後学習】IPAの中で,ドイツ語で必要な震え音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 音声学から見たドイツ語の発音(13)鼻音と側音(A--3-3)
【事前学習】murmeln, Nonne, Chance, Restaurant, lange, kalt を正確に発音できるように練習してください。 (2時間)
【事後学習】IPAの中で,ドイツ語で必要な鼻音と側音の記号はどれか挙げてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 これまでのまとめ,学修内容の補習(A-4-3)
【事前学習】これまでの学修内容で自分が理解出来ていないと思われる部分を書き出しておきましょう。 (2時間)
【事後学習】教員から指示された補習・復習項目を家庭学習してください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 特定の教科書は使いません。Blackboardに事前に配布資料を添付しますので,必ず各自ダウンロードしてください。
参考書 M.シュービゲル 著,小泉保 訳 『新版 音声学入門』 大修館書店 1985年 第2版
服部四郎 『音声学』 岩波書店 1984年 第1版
J.C. Catford, A Practical introduction to Phonetics, Oxford University Press, 1988, 1 edition
G. K. プラム/W.A.ラデュサー著,土田滋・福井玲・中川裕訳 『世界音声記号辞典』 三省堂 2003年 第1版
国際音声学会編,竹林滋・神山孝夫訳 『国際音声記号ガイドブック』 大修館書店 2003年 第1版
M.シュービゲル『音声学入門』は元版がGöschen文庫であり,ドイツ語で書かれた音声学入門書ではポピュラーなものである。(日本語で書かれる音声学の書籍は大抵が英語を念頭にしており,ドイツ語の例が少ない。)ドイツ語の例が豊富にあるので大変便利。
服部四郎『音声学』はカセットテープが付属し,著者が例を吹き込んでいる。非常に使いやすい。
『世界音声記号辞典』と『国際音声記号ガイドブック』はIPAを習得するのに役立つ解説書である。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内で毎回課題を出題します。その出来が成績になります。(100%)
授業内テストの成績に応じて第15回目に補習をします。それが参考点として補完される場合があります。
オフィスアワー 毎週火曜日(13:00-14:00) 要事前アポイントメント。本館2階講師室
それ以外はメールにて受け付けます。miyazawa☆lit.tamagawa.ac.jp (☆をアットマークに変えてください)

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