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応用研究5

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令和2年度以降入学者 応用研究5
教員名 武内佳代
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
授業の形態 対面授業。ただし状況に応じてZoomによる同時双方向型授業や課題学習型授業を採り入れる。
Blackboard ID 20233661
授業概要 物語研究の方法を学ぶ
授業のねらい・到達目標 物語論(ナラトロジー)の基礎や問題点を理解するとともに、実際のテクスト分析に応用する際の注意点を熟知することができる。

この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP3,4,5,8及びカリキュラムポリシーCP3,4,5,8に対応している。

・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題を分析し,複数の解決策を提示した上で,問題を解決することができる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを活用しながら,責任と役割を担い,新しいことに挑戦することができる。(A-5-2)
・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら,学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる。(A-8-2)
授業の形式 講義、演習
授業の方法 橋本陽介『物語論 基礎と応用』(講談社選書メチエ)を教科書として、「物語」研究の方法を概説し、意見交換によって理解を深める。教員が教科書にそって基礎的なことを概説し、受講生たちが教員の発問などに回答したり、意見を述べたりすることによって応用の方法を個々人が模索できるようにするつもりである。また、途中、受講生の要望に応じて授業内容を更新・変更する。
フィードバックの仕方は授業中に説明する。

なお、対面授業に参加できない学生は、事前に担当教員の許可を得ること。
授業計画
1 オリエンテーション―「物語」とは何か(授業の目的と概要、進め方について説明する)
村上春樹「七番目の男」を配布。(A-3-2)
【事前学習】シラバスを読んでくる。 (3時間)
【事後学習】授業内容を整理する。 (3時間)
【授業形態】同時双方向型授業
2 村上春樹「七番目の男」を読む(1)―どのような「物語」か?(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】村上春樹「七番目の男」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業中に出た意見などを自分なりに再考する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 村上春樹「七番目の男」を読む(2)―物語研究の手法を使ってみる(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】村上春樹「七番目の男」を再読する。 (3時間)
【事後学習】授業で示された読解内容を整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 「第一章 「物語」の形態学」を読む(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第一章 「物語」の形態学」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 「第二章 物語に流れる「時間」」を読む(1)―基本概念について(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第二章 物語に流れる「時間」」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 「第二章 物語に流れる「時間」」を読む(2)―分析の応用【対面授業】(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第二章 物語に流れる「時間」」を再読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 「第三章 視点と語り手」を読む(1)―基本概念について(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第三章 視点と語り手」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 「第三章 視点と語り手」を読む(2)―人称と話法(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第三章 視点と語り手」を再読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 「第四章 日本語の言語習慣」を読む(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第四章 日本語の言語習慣」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 「第五章 ノンフィクションは「物語」か」を読む(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第五章 ノンフィクションは「物語」か」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 「第六章 物語論への批判」を読む(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
※レポートについての説明
【事前学習】教科書「第六章 物語論への批判」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 「第七章 「おもしろい展開」の法則」を読む(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第七章 「おもしろい展開」の法則」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 「第八章 叙述のスピードと文体」を読む(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第八章 叙述のスピードと文体」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 「第九章 登場人物の内と外」「第十章 さまざまな語りの構造」を読む(A-3-2, A-4-2, A-5-2)
【事前学習】教科書「第九章 登場人物の内と外」「第十章 さまざまな語りの構造」を熟読する。 (3時間)
【事後学習】授業での解説について整理する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 これまでの内容を総括する。レポート提出。(A-8-2)
【事前学習】これまで読み進めた教科書の要点部分を再読する。 (3時間)
【事後学習】物語研究について十分に理解しているか整理し、まとめる。 (3時間)
【授業形態】課題研究
その他
教科書 橋本陽介 『物語論 基礎と応用 (講談社選書メチエ)』 講談社 2017年
教科書は必ず準備し、毎回該当箇所を熟読して授業に参加してください。
参考書 廣野由美子  『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』 中公新書 2005年
ジェラール・ジュネット 『物語のディスクール―方法論の試み (叢書記号学的実践 2)』 水声社 1985年
上記以外の参考書については授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:体裁の正確さと内容の善し悪しで評価する。細かい体裁や採点基準は授業内で説明する。(50%)、授業参画度:授業中のコメントの内容と積極性などを加味して評価する。(50%)
本授業は、物語研究の理論をより実践的に応用できるようにするため、単純な座学ではなく、受講生が自らの考え(分析的な思考)を述べる機会を多く設けるつもりである。必ず教科書を熟読の上、積極的に参加して意見を述べてほしい。

なお、本授業では、対面による参加と、要件を満たした上での遠隔オンラインによる参加とにおいて成績評価に差を設けない。
オフィスアワー 木曜3限、武内研究室にて。面談が必要な場合は事前にアポイントメントを取ること。それ以外は基本的にメールで問い合わせを受け付ける。

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