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令和2年度以降入学者 | 応用研究4 | ||||
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教員名 | 武内佳代 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 対面授業(ただし一部遠隔授業あり。遠隔はおもにZoomとする)。 第1回目の授業までにBlackboardのコース登録を済ませること。 *資料配付はBlackboardで行う。また、ZoomのリンクもBlackboardに記載するので、各自確認のこと。 |
Blackboard ID | 20230705 |
授業概要 | 三島由紀夫文学と戦後の女性誌メディアとの関わりについて学ぶ |
授業のねらい・到達目標 | 三島由紀夫の文学の新側面に関する知識を得る。 戦後の女性誌メディアの状況を理解する。 ジェンダー・セクシュアリティ批評の分析方法を習得する。 雑誌メディアの調査・分析の方法を習得する。 この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,4,5,6,7,8に対応している。 ・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-3) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題を分析し,複数の解決策を提示した上で,問題を解決することができる。(A-4-3) ・日本文学・日本語学研究のスキルを活用しながら,責任と役割を担い,新しいことに挑戦することができる。(A-5-3) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互の意思伝達を自由かつ確実に行い,他者との良好な関係を確立することができる。(A-6-3) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-3) ・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら,学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる。(A-8-3) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 講義形式で進めるが、受講者と議論の時間も設ける。 必ず事前に授業で扱う文学作品を熟読し、自分なりの読解を行ってくる。(中編小説・長編小説を読んでくることになるので、心してほしい。) フィードバック方法等については、授業内で指示する。 なお、対面授業に参加できない学生は、事前に担当教員の許可を得ること。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する。三島由紀夫という作家と問題設定について解説する。 三島由紀夫「白鳥」テキストを配布する。(A-4-3) 【事前学習】シラバスを読み、授業方式と内容を理解した上で参加する。 (2時間) 【事後学習】授業計画に沿って読書スケジュールを立て、作品を読み始める。 (2時間) 【授業形態】同時双方向型授業 |
2 |
「白鳥」と女性誌――戦後女性誌と三島由紀夫(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】三島由紀夫の「白鳥」を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】戦後の三島由紀夫と女性誌メディアの関係のあらましについて理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
『純白の夜』と「婦人公論」――第一次姦通小説ブームのなかで(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『純白の夜』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
『恋の都』と『潮騒』――〈アメリカ〉と〈純愛〉の表象(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『恋の都』(『潮騒』)を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
『女神』――ファッションと純潔をめぐって(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『女神』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
戯曲『黒蜥蜴』1――「婦人画報」のなかの黒蜥蜴(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『黒蜥蜴』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
戯曲『黒蜥蜴』2――探偵小説論と家族社会学からのアプローチ(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『黒蜥蜴』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】「探偵」の表象や1960年代はじめの時代状況についての理解を確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
『永すぎた春』――女性誌での初の成功(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『永すぎた春』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
『お嬢さん』へ――〈結婚〉のゆくえ(A-5-3, A-6-3, A-7-3) 「雨の中の噴水」テキストを配布 【事前学習】『お嬢さん』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
「雨の中の噴水」――婚前性交渉は是か非か?(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】「雨の中の噴水」を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
『三島由紀夫レター教室』と「女性自身」(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『三島由紀夫レター教室』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
『三島由紀夫レター教室』と手紙のマナー(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】『三島由紀夫レター教室』を熟読してくる。 (2時間) 【事後学習】作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
『複雑な彼』と「女性セブン」(A-5-3, A-6-3, A-7-3)
【事前学習】未読の課題書を熟読しておく。ここまでに学んだ方法が自らの研究対象でも応用できるかを考えておく。 (2時間) 【事後学習】戦後の文学作品と女性誌との関係を理解できたかを確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める これまでの授業内容で学んだ方法を自らの研究対象にも応用し、レポートを書く。(A-6-3, A-7-3, A-8-3) 【事前学習】前回の授業での議論を自らの研究課題と結びつけて考えを深める。 (2時間) 【事後学習】レポートを書き進める。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
これまでの授業内容の総括(A-8-3)
【事前学習】前々回の授業での議論を自らの研究課題と結びつけて考えを深める。 (2時間) 【事後学習】レポートを提出する。 (2時間) 【授業形態】課題研究 |
その他 | |
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教科書 | 三島由紀夫 『純白の夜』 角川文庫 2009年 三島由紀夫 『恋の都』 ちくま文庫 2008年 三島由紀夫 『女神』 新潮文庫 2002年 第改版 三島由紀夫 『永すぎた春』 新潮文庫 1960年 第改版 三島由紀夫 『お嬢さん』 角川文庫 2010年 三島由紀夫 『三島由紀夫レター教室』 ちくま文庫 1991年 三島由紀夫 『若人よ蘇れ・黒蜥蜴 他一篇』 岩波文庫 2018年 三島由紀夫 『複雑な彼』 角川文庫 2009年 「白鳥」「雨の中の噴水」についてはプリントを教員が用意する。 それ以外の長編・中編小説および戯曲(『純白の夜』『恋の都』『女神』『永すぎた春』『お嬢さん』『黒蜥蜴』『三島由紀夫レター教室』『複雑な彼』)については文庫本を各自購入して読んでおくこと。 授業ではプリント教材を配布する。 |
参考書 | 三島由紀夫 『潮騒』 新潮文庫 2005年 第改版 上記の参考書以外は授業の中で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:評価には、体裁の正確さや内容自体の善し悪しとともに授業内容をどれだけ理解しているかも加味する。(60%)、授業参画度:コメントや積極性によって評価する。(40%) 本授業では、対面による参加と遠隔オンラインによる参加とにおいて成績評価に差を設けない。 |
オフィスアワー | 木曜3限、武内研究室。その他、授業時間外にメールで受け付ける。メールの場合、すぐに回答できないこともあるので、なるべく早い回答がほしい質問は早めにメール送信すること。 |