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令和2年度以降入学者 | 応用研究3 | ||||
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教員名 | 久米依子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業。欠席者に対する遠隔授業の対応は行わないが、欠席に関してはBbで詳細な指示を出す(感染症の場合の届けの必要性や課題など)ので参照すること。 |
Blackboard ID | 20233660 |
授業概要 | 近代文学作品に関し、文学研究の理論を応用して読解を試みる。教科書の解説に基づき、掲載作品を分析したのち、提示された課題に取り組む。授業の理解度の確認のための試験を行い、授業内容をふまえた最終レポートの作成を求める予定。 |
授業のねらい・到達目標 | 〈授業のねらい〉 近現代文学を読解するための方法論を学び、実際に作品を読み解くことを通して、代表的な方法論の使い方を身に付ける。 〈到達目標〉 近現代文学を読み解くために必要な視点を学び、作品の特性を理解し考察できるようになる。 読解のための課題を多数解くことにより、新たな視点と思考の形式を獲得することができる。 近現代文学のテーマ、メッセージを抽出するための手法を知り、自ら作品に応用できるようになる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,4,5,6,7,8に対応している。 ・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-3) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題を分析し,複数の解決策を提示した上で,問題を解決することができる。(A-4-3) ・日本文学・日本語学研究のスキルを活用しながら,責任と役割を担い,新しいことに挑戦することができる。(A-5-3) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互の意思伝達を自由かつ確実に行い,他者との良好な関係を確立することができる。(A-6-3) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら,集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-3) ・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら,学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる。(A-8-3) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 教科書に掲載された作品読解の方法を講義し、受講者の理解を確認した上で、課題に取り組む。それぞれの読解の特質を知り、他作品に応用できる方法を修得する。課題の回答は、リアクションペーパーかBbの課題に書き込む予定。フィードバック方法等については、授業内で指示する。欠席についてはBbに指示を出す。 |
授業計画 | |
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1 |
全体ガイダンス――授業の方法の確認。 虚構としての小説、志賀直哉を考える。(A-3-3) 【事前学習】教科書の内容を概観しておく (2時間) 【事後学習】虚構と事実の関係を考えておく (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
文学のレトリック 宮沢賢治の詩 【事前学習】レトリックという概念を理解しておく (2時間) 【事後学習】レトリックの効果を考える (3時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
〈作家〉という問題(1) 志賀直哉、徳田秋声の作品(A-3-3) 【事前学習】作家論という考え方を知っておく (2時間) 【事後学習】作家論の応用範囲を考える (3時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
〈作家〉という問題(2) 志賀直哉、徳田秋声の作品(A-3-3) 【事前学習】「私小説」の指す範囲を知る (2時間) 【事後学習】「私小説」表現の特色をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
批評の役割 中村光夫、柄谷行人(A-4-3) 【事前学習】近代批評の歴史を知っておく (2時間) 【事後学習】近代批評の役割をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
現代社会の現象と文学化 松浦理英子「裏ヴァージョン」(A-4-3) 【事前学習】現代社会の差別の問題を考えておく (2時間) 【事後学習】文学が描く差別を考察する (3時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
挿絵を読む 尾崎紅葉「多情多恨」(A-5-3) 【事前学習】挿絵の効果を考えておく (2時間) 【事後学習】挿絵の効果をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
アダプテーションと文学 大岡昇平「武蔵野夫人」(A-5-3) 【事前学習】映像化の効果を考えておく (2時間) 【事後学習】映像作品との対比をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
メディアの中の文学 室生犀星の小説「性に眼覚める頃」 【事前学習】メディアと文学の関係を考えておく (2時間) 【事後学習】メディアの特性と文学についてまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
検閲という問題 江戸川乱歩「芋虫」 【事前学習】検閲について調べておく (2時間) 【事後学習】検閲がなされることの問題をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
ナラトロジーの視点 太宰治「饗応夫人」(A-6-3) 【事前学習】語りを分析する方法を考える (2時間) 【事後学習】語りの分析がもたらす作品への視点をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
書簡というコミュニケーション 芥川龍之介「開化の殺人」(A-6-3) 【事前学習】書簡体小説について調べておく (2時間) 【事後学習】書簡における空白について考える (3時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
ポスト・コロニアリズムの考え方 中野重治「雨の降る品川駅」 (A-7-2) 【事前学習】コロニアリズムについて調べておく (2時間) 【事後学習】ポスト・コロニアリズムの重要性を認識する (3時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
ジェンダーとクイア 田村俊子「女作者」(A-7-3) 【事前学習】ジェンダー、クイアの用語内容を調べておく (2時間) 【事後学習】ジェンダー、クイア分析の有効性を考える (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
カルチュラス・スタディーズの可能性 高橋源一郎「ダン吉の戦争」 全体のまとめ(A-8-3) 【事前学習】レポート提出の準備をする (2時間) 【事後学習】文学研究の今後の可能性を考える (3時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 石川巧・他 『文学研究の扉をひらく』 ひつじ書房 2023年 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:Bbに出す複数の小レポートと最終レポート(30%)、授業内テスト:授業内小テスト(理解度の確認)(30%)、授業参画度:リアクションペーパーでの課題の回答(40%) レポートは、Bbに出す小レポートと最終レポートを含む。 A-3,A-4,の達成度については課題で、A-5,A-6,A-7,A-8の達成度については授業内テストと最終レポートで評価する。 |
オフィスアワー | 月曜日昼休み、水曜日昼休み、7号館4階久米研究室、あるいはメール連絡 |
備考 | 欠席に関して、Bbに説明を出す予定なので参照すること。 |