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上代文学講義

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令和2年度以降入学者 上代文学講義
令和元年度以前入学者 上代文学講義2
教員名 鈴木雅裕
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Blackboard ID 20233648
授業概要 八世紀の日本では、新たな国家を立ち上げるに際して、『古事記』・『日本書紀』といった二つの史書が成立することになる。共通する点、異なる点を持つ二つの書物だが、それぞれの具体的な記述を辿りつつあるいは対比させながら、それぞれがどのように自国史を編み上げているかを考えてみるの、本授業の目的である。また、後代の資料を関わらせながら、史書の記述の広がりについても扱うことにしたい。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
上代文学についての基礎的な知識を身に付ける。併せて、書物の読解を通じて、文学研究に必要となる技術を身に付ける。

〈到達目標〉
・上代文学作品の具体的な内容を説明することができる。
・文献の読解にあたって必要となる知識・技術を身に付けることができる。
・上代文学以外の文学作品の読解に応用することができる。

〈日本大学教育憲章との関係〉
経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ,日本文学・日本語学研究の専門性を活用し,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3)

〈ディプロマシーとの関係〉
この科目は文理学部(学士(文学)のDP及びCP1に対応している。
なお、この科目は旧カリキュラム(令和元年度以前入学者が対象)においては、文理学部(学士(文学)のDP6及びCP9に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 原則として対面で授業を行う。対面参加が困難な場合は、教員の許可を受けた上でZoomにてオンライン参加ができる。
折に触れて、授業内で課題を設ける、あるいはリアクションペーパー等を通じてコメントを求める場合がある。
それらのフィードバック方法については、随時、授業内で取り上げることにする。
履修条件 国文学科専門科目「上代文学史」と重なるところがあるので、理解を深めるためにも履修しておくことが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス:授業の進め方・授業内容について
【事前学習】あらかじめシラバスを熟読し、授業内容に関する内容を把握しておく。 (2時間)
【事後学習】授業で示された内容に関して図書館等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 上代文学概説①:テキスト成立の背景と史的展開(A-1-3)
【事前学習】奈良時代の歴史的事項について、高校教科書程度の内容を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について各種文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 上代文学概説②:『日本書紀』の内容と文体を考える(A-1-3)
【事前学習】『日本書紀』全体の構成についての情報をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業で扱った内容について、実際の文献で確認する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 上代文学概説③:『古事記』の内容と文体を考える(A-1-3)
【事前学習】『古事記』全体の構成についての情報をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業で扱った内容について、実際の文献で確認する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 神話による自国史の構想①:天地・国土の起源(A-1-3)
【事前学習】「神話」の定義について辞書等を利用してまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 神話による自国史の構想②:自国土の範囲と対外意識(A-1-3)
【事前学習】国土誕生の神話についての具体的な記述を調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 神話による自国史の構想③:王権の起源と天照大神(A-1-3)
【事前学習】天照大神がどのような神であるかを調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 神話による自国史の構想④:出雲をめぐる二書間の差を考える(A-1-3)
【事前学習】出雲を舞台とした神話がどのようなものかをまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 神話による自国史の構想⑤:天孫降臨神話のヴァリアント(A-1-3)
【事前学習】天孫降臨神話の舞台と概要をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 神話による自国史の構想⑥:山海の分離と歌の贈答(A-1-3)
【事前学習】海幸山幸神話についての内容、および末尾の歌についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 天皇史の展開①:神武天皇の誕生(A-1-3)
【事前学習】神武天皇即位までの経緯をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 天皇史の展開②:反乱伝承の諸相~崇神・垂仁天皇の場合~(A-1-3)
【事前学習】崇神・垂仁天皇代の反乱伝承の登場人物について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 天皇史の展開③:反乱伝承の諸相~応神天皇の場合~(A-1-3)
【事前学習】応神天皇代の反乱伝承の登場人物について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 天皇史の展開④:到達点/画期としての雄略天皇(A-1-3)
【事前学習】雄略天皇の基礎的な情報を調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業内で取り上げられた事項について文献等を利用して調べる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 史書と歌の関り:歌を記すことの意味を考える(A-1-3)
【事前学習】「記紀歌謡」にどのようなものがあるか、その特徴を含め調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業内容を見返した上で、今後の学修に活かせるようにする。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 関連する資料は授業内で配布する。
参考書 『新編日本古典文学全集シリーズ』 小学館
『国史大辞典』
上記参考書は、ジャパンナレッジ及び文理学部図書館・国文学科学生室で読むことができる。適宜、活用されたい。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末に授業内容に関するレポートを課す。(60%)、授業内テスト:授業の中で、確認テストを行う。(30%)、授業参画度:リアクションペーパーなどの提出状況で判断する。(10%)
A-1の達成度は授業内の課題やリアクションペーパー、学期末レポートの内容によって判定する。なお、本授業の成績評価は対面・遠隔に差を設けない。
オフィスアワー 授業後、教室にて行う。併せて、メールで受け付ける。

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