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令和2年度以降入学者 | 基礎演習1 | ||||
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教員名 | 袴田光康 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Blackboard ID | 20230688 |
授業概要 | 『伊勢物語』をテキストとして、各段を担当範囲とする個人発表とその発表内容に関する質疑応答による演習形式で授業を行う。『伊勢物語』の主人公は在原業平とも言われているが、むしろ和歌を基盤として伝承された虚構の物語としての性格が強い作品でもある。物語の矛盾や破綻にこそ、二重三重の『伊勢物語』の構造が見えてくる。注釈書を用いながらテキストを丁寧に読むことで問題点を発見し、発表とディスカッションを通して『伊勢物語』への理解を深めていく。 |
授業のねらい・到達目標 | 問題点の見つけ方、先行する文献の調べ方、論理の組み立て方、発表の仕方など、古典文学を学修する上で必要な基本的な知識と技術を身に着けることができる。 この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。 なお、この科目は新カリキュラム(令和2年度以降入学者が対象)においては文理学部(学士)のディプロマポリシーDP3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,4,5,6,7,8に対応している。 ・日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) ・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2) ・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら,集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者のもとで他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-2) ・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら,自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2) |
授業の形式 | 演習 |
授業の方法 | ①第1回~第3回の授業は教員による対面の講義形式である。 ②第4回以降は発表担当にもとづく個人発表を中心とする演習形式である。 ③毎回の発表後に教員を含む参加者全員とのディスカッションを通して発表内容に対するフィードバックがなされる。 ④期末にレポートを課す(レポートへのフィードバックはブラックボードを通じてコメントする)。 第1回の授業時に発表担当の割り当てを決めるので、必ず出席をすること。また、個人発表のレジュメの作成方法や注釈に用いる参考文献等については第2回・第3回の授業において説明をする。 なお、対面での受講が難しい場合、理由によってはZOOMでの受講も考慮するので事前に相談をすること。 |
履修条件 | 人数調整を行うため、4月5日(水)12時00分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。受講許可は、4月8日(土)COMITS2・国文学科掲示板にて発表する。 なお、手続きについてはCOMITS2「お知らせ」で指示するので必ず確認すること。 |
授業計画 | |
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1 |
この授業の目的と発表の割当(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】シラバスをよく読んで自分の学修目標を考える。 (2時間) 【事後学習】テキストで各自の担当範囲を確認し、該当部分を精読する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
参考文献とレジュメの作成方法と解説(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】在原業平について調べて、ノートにまとめる。 (2時間) 【事後学習】紹介された3種類の参考文献を実際に確認し、自分の担当範囲の注釈等を調べる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
模擬発表と講評「初段」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)
【事前学習】「初段」を読んで、問題点を列挙してノートに整理する。 (2時間) 【事後学習】サンプルのレジュメを読み返して、その「考察」部分の作り方を確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
個人発表と講評「ひじき藻」・「月やあらぬ」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントをノートに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
個人発表と講評「築地の崩れ」・「芥川」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントをノートに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
全体ディスカッション「二条后関連章段」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】これまでのレジュメをもとに学修内容を振り返る (2時間) 【事後学習】討議の内容を自分の発表レジュメにフィードバックする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
個人発表と講評「いとどしく」・「浅間の嶽」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
個人発表と講評「東下り」・「たのむの雁」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
個人発表と講評「空行く月」・「武蔵野」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
個人発表と講評「武蔵鐙」・「姉歯の松」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
個人発表と講評「しのぶ山」・「紀有常」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
全体ディスカッション「東下り関連章段」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】第7回以降の質疑応答のポイントを復習する。 (2時間) 【事後学習】討議の内容を自分のレジュメにフィードバックする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
個人発表と講評「あだなりと」・「くれなゐに」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
個人発表と講評緒「天雲の」・「かへでの紅葉」(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】発表範囲を熟読して質問事項を準備する。 (2時間) 【事後学習】質疑応答のポイントを整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
レポートの添削と授業の総評(A-8-2)
【事前学習】これまでの授業での学びをまとめ。 (2時間) 【事後学習】課題を作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 石田穣二 『新版 伊勢物語 (角川ソフィア文庫)』 角川学芸出版 1979年 |
参考書 | 参考文献は多いので、第2回の授業の際に紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末のレポート(30%)、授業参画度:個人発表と質疑応答の内容および発言頻度(40%)、レジュメの再提出(30%) |
オフィスアワー | 金曜12:00~13:00(この時間外でも質問等に応じるので、事前にメール連絡すること。) |