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日本史研究実習1

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令和2年度以降入学者 日本史研究実習1
教員名 戸谷穂高
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Blackboard ID 20230645
授業概要 卒業論文の執筆を視野に入れ、研究テーマの設定、それと関わる先行研究の分析と整理、史料の収集・読解などの実践的技術を講義する。中世後期(15・16世紀)の東国社会や織田・豊臣政権期の事例を中心に活用する。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
受講生が自身で設定したテーマについて、情報を収集、整理する方法・手順を身につけることができる。
<到達目標>
論文要約や史料読解などの授業内容を自身の研究へ応用する能力を身につけることができる。
この科目は文理学部の学士(文学)のDP5,6,8及びCP5,6,8に対応している。
<日本大学教育憲章との関係>
・新しい問題に取り組むために、必要な情報を収集し、それを分析して用いることができる。(A-5-3)
・様々な人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる。(A-6-3)
・学修状況を自己分析し、その成果を評価することができる。(A-8-3)
授業の形式 講義、実習
授業の方法 ・各授業時に配布するプリントをもとに進める。
・各単元ごとに計3回のレポート提出(研究テーマ・文献リスト・研究史整理)を求め、受講生の進捗度を確認する。
・レポートは個別講評を添えて返却する。
授業計画
1 授業概要・授業のねらい・成績評価の説明。研究テーマの設定について。
【事前学習】自分の関心・研究テーマをイメージ、複数の候補を挙げておく。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容をふまえ、研究テーマの具体化を図る。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
2 参考文献を探す―先行研究を整理するにあたっての必須項目―
【事前学習】研究テーマの具体化を継続する。 (0.5時間)
【事後学習】授業でふれた手段を実践し、自身の文献リストの作成を進める。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
3 参考文献を読む①―論文の基本構成を読み取る―
【事前学習】文献リストの作成を継続する。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容をふまえ、文献リストに登録した論文の構成を読み取る。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
4 辞書類の利用法―専門的な学術用語や史料中の語句を調べる―
【事前学習】引き続き、文献リスト上の論文の構成を読み取る。 (0.5時間)
【事後学習】文献リスト上の論文で意味が不明な語句を辞書で調べる。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
5 史料を探す―史料の種別・価値とその活用法―
【事前学習】文献リスト上の論文が典拠として引用している史料名を書き出しておく。 (0.5時間)
【事後学習】典拠史料の所在を調べ、実際に入手する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
6 史料を読む①―史料読解の基本事項・基礎編(出題)―
【事前学習】入手した典拠史料の読解を自力で試みる。 (0.5時間)
【事後学習】授業で出題された史料の読解に取り組む。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
7 史料を読む②―基礎編(回答)・解説―
【事前学習】引き続き、前回授業で出題された史料の読解に取り組む。 (0.5時間)
【事後学習】自身が入手した典拠史料の読解を見直す。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
8 参考文献を読む②―先行研究の論旨・主張を読み取る―
【事前学習】文献リスト上の論文の趣旨・主張を書き出しておく。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容をふまえ、あらためて論文の趣旨・主張を整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
9 参考文献を読む③―先行研究相互間における議論の焦点(論点)を整理する―
【事前学習】文献リスト上の複数論文間にみえる主張の違いを整理する。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容をふまえ、あらためて論点の整理に取り組む。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
10 史料を読む③―文書・日記等、多様な史料とその読解。応用編(出題)―
【事前学習】引き続き、論点を整理する。 (0.5時間)
【事後学習】授業で出題された史料の読解に取り組む。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
11 史料を読む④―応用編(回答)・解説―
【事前学習】前回授業で出題された史料の読解に取り組む。 (0.5時間)
【事後学習】引き続き、論点を整理する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
12 史料を読む⑤―応用編、複数の素材をもとに経験値の蓄積を図る―
【事前学習】研究史整理を完成させる。 (0.5時間)
【事後学習】授業で出題された史料の読み・解釈について見直す。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
13 論文執筆の手順と作法(ルール)、推敲作業の進め方について学ぶ。
【事前学習】自身の研究テーマと趣旨にもとづき、本文の構成を組み立てる。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容をふまえ、本文の構成を練る。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
14 各単元の内容を振り返り、要点を復習する。
【事前学習】本文の構成を練ったうえで概要を文章化する。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容(1~14回)を復習、各単元での要点を理解する。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
15 試験(前半)、全体講評(後半)
【事前学習】授業内容(1~14回)を復習、各単元での要点を理解する。 (0.5時間)
【事後学習】全15回の授業内容をふまえ、論文の構想、執筆を前進させる。 (0.5時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 秋山哲雄・田中大喜・野口華世編 『増補改訂新版 日本中世史入門―論文を書こう―』 勉誠出版 2021年 第1版
久留島典子・五味文彦編 『史料を読み解く1 中世文書の流れ』 山川出版社 2006年 第1版
日本古文書学会編 『古文書への招待』 勉誠出版 2021年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:提出物(計3回)の進捗度・完成度をもとに評価します。(60%)、授業内テスト:第15回前半に実施。後半に解説をおこないます。(25%)、授業参画度:授業での実習姿勢、レポート授受をもって評価します。(15%)
授業内試験を受けられない場合、対面授業に参加できない要件を満たしていれば、別途指示する授業内容に関する課題の提出によって評価する。授業内試験を受けた場合の評価と差が出ることはない。
オフィスアワー メールで受け付けます。面談を希望する場合は、金曜4限に相当する時間帯をそれに充てます(応相談)。

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