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考古学特講2

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令和2年度以降入学者 考古学特講2
令和元年度以前入学者 考古学特講2
教員名 小池聡
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業です。(感染症の状況により学部からの指示でオンデマンド型授業を行う場合があります。その場合はBlackboardで授業配信・資料配布・課題回答を行いますので、受講生は登録期間中にBlackboardに必ず登録してください。)
 
また、対面授業への参加が困難な学生(学部が認めた者、体調不良者、担当教員が認めた者)を対象に、オンデマンド型授業(毎回授業実施時に視聴し出題課題を回答する)を配信します。
Blackboard ID 20233569
授業概要 完新世に入り地球規模の気候変動の中で、農耕を行わない新石器定住社会「縄文社会」が展開します。本講義では、様々な考古資料を観察するとともに、画像を用いて縄文時代・縄文文化・縄文遺跡・道具と技術・社会について論じます。特に縄文文化を学ぶことで現代社会と日本文化を考えます。日本文化の根源や私たちの系譜について学びます。
授業のねらい・到達目標 自然と共存していた縄文人の諸活動やその痕跡である遺跡・道具と技術などを学び、列島独自に発達した縄文文化を理解することができます。縄文文化の中に見出される日本文化の根源・独自性を学ぶことができます。縄文人のライフスタイルと私たちを比較し、現代社会と未来を考えることができます。

この科目は文理学部(学士(文学)のディプロマポリシーDP2,3及びカリキュラムポリシーCP2,3に対応しています。

・世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる。
 (A-2-3)

・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3)
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:【講義】
対面授業:パワーポインを用いた講義形式です。実際の考古資料を用いて授業内で観察・研究・解説します。各回リアクション課題(コメント・アンケートなど取り組み易いもの)を授業内で実施します。実施したリアクション課題の評価・フィードバックを次回授業内に実施します。第14回は授業達成度確認(課題試験)を行い、解説・総評を行います。学習資料を毎回配布し、受講参考、受講後学習資料とします。

オンデマンド型動画配信(対面受講困難者用):パワーポイント動画を配信(YouTube)します。各回リアクション課題(コメント・アンケートなど取り組み易いもの)を実施します。授業理解度確認・授業の質問受付を行い、すべてフィードバックを実施して授業理解を更に深めるようにします。

受講時参考資料(プリント)を配信し、学習資料とします。授業実施後、復習用にスライドPDFをBlackBoardに掲載します。

第14回は授業達成度確認(課題試験)を実施します。併せて、第15回は講義のまとめとともに、達成度確認課題の総評、解説を行います。

受講者への連絡はBlackboardの連絡事項欄に掲示し、メールでも通知します。受講生は必ず登録期間中にBlackboardに登録してください。連絡事項・メールは随時確認してください。

対面授業に参加困難な場合は、メールで相談してください。
授業計画
1 ガイダンス 縄文時代とはどのような時代か。
【事前学習】新石器時代の定義を調べておく。 (1時間)
【事後学習】参考文献を図書館などで確認する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 縄文時代研究史 縄文時代の認知。
【事前学習】 身近な縄文遺跡を調べておく。なぜ「縄文」か考えておく。 (1時間)
【事後学習】これまでの研究で縄文時代の何が研究されてきたかをまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 縄文時代の範囲 地理・年代・環境、周辺地域の様相。
【事前学習】縄文時代の気候を調べておく。 (2時間)
【事後学習】年代・範囲・周辺地域の様相をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 縄文土器と編年研究 うつわの変化と時空間展開。
【事前学習】食器の歴史を調べておく。 (1時間)
【事後学習】土器が研究対象となることや「土器型式」と時間についてまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 縄文時代の道具と技術① 縄文土器の機能と用途。
【事前学習】土器の「機能と用途」を考えてみる。 (2時間)
【事後学習】縄文人の土器に対する意識をまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
6 縄文時代の道具と技術② 縄文石器の特徴。
【事前学習】前期講義の旧石器製作技術を復習しておく。 (1時間)
【事後学習】縄文石器技術と旧石器技術を比較しまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 縄文時代の道具と技術③ 木製品・漆器の特徴。
【事前学習】身の回りにある「木」素材の道具や漆器を調べておく。 (1時間)
【事後学習】縄文時代漆器と現代漆工芸との関係をまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 縄文時代の道具と技術④ 骨角器、様々な道具の成り立ち。
【事前学習】身の回りの道具の材質を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】素材選択と道具の関係をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 縄文時代の社会 縄文ムラとイエの諸様相。
【事前学習】自分の家と部屋の特徴、家のある場所の特徴を考えておく。 (1時間)
【事後学習】定住社会の居住構造とシステムをまとめる。 (3時間)
10 縄文時代の生業① 狩猟・漁撈活動と貝塚の形成。
【事前学習】害獣被害と日本の水産業について調べておく。 (2時間)
【事後学習】縄文の狩猟と漁撈の特徴、貝塚のシステムをまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 縄文時代の生業② 採集・栽培活動 縄文人は何を食べたか?
【事前学習】フードマイレージ、ロス、自給率など日本の食糧事情について調べておく。 (3時間)
【事後学習】縄文フードについてまとめる。 (1時間)
【授業形態】対面授業
12 縄文時代の生業③ 縄文ネットワーク 生産・流通・交易。
【事前学習】モノが動く背景には何が必要か考えてみる。 (2時間)
【事後学習】縄文ネットワークと物流システムについてまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 縄文の精神文化 祈りの構造とシステム。
【事前学習】「縁起」、占い、ゲン担ぎなど考えておく。 (2時間)
【事後学習】縄文的発想や祈りをまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 縄文時代社会を考える 授業理解と達成度確認試験(課題)とその解説。
【事前学習】第1~13回までの講義の復習をしておく。縄文革命・新石器革命、定住社会の特徴など縄文時代・社会の特徴をまとめておく。縄文社会と私たちにつてい比較し考察しておく。 (3時間)
【事後学習】エコサイクルと環境バランスについてまとめる。 (1時間)
【授業形態】対面授業
15 縄文人と私たち これからの私たちの未来と選択。
【事前学習】私たちの道具や生活と縄文生活を比較しておく。 (1時間)
【事後学習】縄文遺跡を実際に見学し、博物館・資料館で資料展示を見学する。縄文資料を講義で学んだ視点から観察してみる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 なし
参考書 第1回ガイダンスで授業資料として提示します。また、各回授業で必要に応じて参考文献を示します。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、授業参画度:アンケート・コメントなど毎回出題したリアクション課題を参照します。(50%)
各回リアクション課題と第14回実施達成度確認(課題試験)で評価します。対面授業に参加できない場合の授業参画度は各回リアクション課題の提出とその内容で評価します。また第14回実施の達成度確認(課題試験)に参加できない場合は、別途出題する課題提出で評価します。その際、対面授業と評価の差が出ることはありません。
オフィスアワー 実施します。授業時に申し出てください。またはBlackboard、メールで事前に連絡ください。

オンデマンド型授業の場合は、リアクション課題に記載してBlackboardで連絡ください。すべてフィードバックします。また、メールでも対応します。
備考 対面授業受講困難な学生は事前に申し出てください。

Blackboardが利用できない学生は事前に申し出てください。

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