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西洋史特講3

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令和2年度以降入学者 西洋史特講3
令和元年度以前入学者 西洋史特講3
教員名 伊藤雅之
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(必要な場合にはZoomを併用する)
Blackboard ID 20230630
授業概要 古代ギリシア人たちおよびその隣人たちの関係に光を当てつつ、受講者に、当時の人々が問題とし、そしてまた現代においても議論する価値のあるテーマを紹介する。
授業のねらい・到達目標 ・古代ギリシア人たちおよびその隣人たちの経験や彼らが取り組んだことへの理解を深め、そしてそれを自身の言葉で説明できるよう修練を積んでいくことを通し、歴史や現代世界をどう捉え、自分としてどう向き合っていくべきなのかを考える術を身につける。

・この科目は文理学部(学士(文学))のDPおよびCPの2、3に対応している。

・世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができるようになる。(A-2-3)
・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができるようになる。(A-3-3)
授業の形式 講義
授業の方法 ・Blackboardを通して事前に配布する授業資料(A4で10ページくらいのレジュメ)を使っての講義。
・履修者は毎回、この資料に目を通した上で授業に臨むこと(授業内でも紙に印刷したものを配布する)。
・履修を希望する者は、初回授業前日までにBlackboardのコース登録を済ませ、「連絡事項」を確認しておくこと。
・コロナウィルスに感染したなどの理由により対面授業に参加できない学生には、対面授業が基本である状況下であってもZoomを用いながらの参加を認めるので、こうした対応を希望する者は早めに担当教員まで連絡を入れること。
・なお、この講義では毎回その日の授業で取り上げた内容に関連した課題を2点出す(「課題第1回その1」および「課題第1回その2」という具合に呼ぶ)が、これに関しては次の4つのポイントに注意すること。
1) この授業ごとに出す課題2点のうちの1点(「課題第〇回その1」)は、その日の授業内で取り組んでもらってその場で回収し(Zoomで参加している者にはBlackboard経由で配布・回収する)、もう1点(「課題第〇回その2」)は、その日の授業終了後にBlackboardを通して配布して、そこから5日のうちに同様にして回収する。
2) 授業を無断で欠席したなどの理由から「課題第〇回その1」を授業内で提出しなかった者が提出した「課題第〇回その2」は、受理・採点しない。
3) ただし、事情があって授業を欠席し、それについてメールを通して担当教員に説明して了解を得た場合は(この連絡は当該授業の前でも後でもよい)、この限りではない。
4) この授業ごとの課題の解答および解答例は、次の回の授業の最初のところで示す(第15回目の授業のそれについては、翌週にBlackboard経由で伝える)。
・加えて、学期末には「期末課題(読書レポート)」を課し、この2種類の提出物(授業ごとの課題と読書レポート)により成績評価を行なう。
授業計画
1 導入(授業の方向性や、授業内で取り上げられる予定の地域などについて説明しつつ、古代ギリシア最初期の重要人物ホメロスの作品に触れながら当時のギリシア周辺について論じる)
【事前学習】事前に配布される第1回授業のための講義レジュメに目を通し、かつまた、大学および自分が住んでいる地域の図書館に、どのような古代ギリシア関連の書籍があるかをチェックしておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、前述の「課題第1回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 古代ギリシアの始まりと王政
【事前学習】事前に配布される第2回授業の講義レジュメや、また第1回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、古代ギリシアにおけるいわゆる暗黒時代について可能な限り調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第2回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 古代ギリシアと小アジアの関係(なお、第1回から第9回くらいまでにおいては、特にA-2-3を念頭に授業を進める)
【事前学習】事前に配布される第3回授業の講義レジュメや、また第2回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、古代リュディア王国について調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第3回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 古代ギリシアとエジプトの関係
【事前学習】事前に配布される第4回授業の講義レジュメや、また第3回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、紀元前7世紀から同6世紀にかけてのエジプトの状況について調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第4回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 古代ギリシア人たちの分立と地中海東岸部の統合の動き
【事前学習】事前に配布される第5回授業の講義レジュメや、また第4回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、紀元前6世紀頃の地中海東部の全体を視野に入れながら、当時のギリシア人たちとその隣人たちがどのような政治・社会環境を生きていたのかを調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第5回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 古代ギリシアと黒海沿岸地域の関係
【事前学習】事前に配布される第6回授業の講義レジュメや、また第5回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、古代の北海北岸からユーラシア中央部にかけての地域で活動したとされるスキタイについて調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第6回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 古代ギリシアとシチリアおよび南イタリアの関係
【事前学習】事前に配布される第7回授業の講義レジュメや、また第6回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、前7世紀から同6世紀にかけて、ギリシア人たちが当該地域にどの程度まで植民を広げていたかについて調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第7回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 古代ギリシアとフェニキア人およびエトルリア人
【事前学習】事前に配布される第8回授業の講義レジュメや、また第7回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、古代地中海沿岸におけるフェニキア人の活動について調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第8回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 紀元前5世紀から同4世紀にかけてのギリシアとペルシア
【事前学習】事前に配布される第9回授業の講義レジュメや、また第8回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、ハカーマニシュ朝ペルシアという王朝国家について調べておくこと。 (1.5時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第9回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 古代ギリシアにおけるギリシア人としての一体感(なお、このあたりから最終回までにおいては、特にA-3-3を念頭に授業を進める)
【事前学習】事前に配布される第10回授業の講義レジュメや、また第9回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、古代ギリシアのオリュンピア競技会がどのようなものだったかについて調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第10回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 古代マケドニアおよびセレウコス朝と同時期の中東の人々
【事前学習】事前に配布される第11回授業の講義レジュメや、また第10回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、いわゆるアレクサンドロス大王がどのような地域に遠征したかについて調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第11回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 プトレマイオス朝と同時期のエジプトの人々の関係
【事前学習】事前に配布される第12回授業の講義レジュメや、また第11回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、プトレマイオス朝がどのような地域を領有する勢力だったのかという点について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第12回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 古代ギリシア人とパレスティナの人々の関係
【事前学習】事前に配布される第13回授業の講義レジュメや、また第12回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、古代イスラエル王国について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第13回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 ヘレニズム期ギリシア人とローマの出会い
【事前学習】事前に配布される第14回授業の講義レジュメや、また第13回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、紀元前3世紀の共和政体制下ローマについて調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第14回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 さらなる史料の紹介
【事前学習】事前に配布される第15回授業の講義レジュメや、また第14回の講義レジュメの末尾で紹介されている文献などに目を通しつつ、ここまでに配布した資料や自身が作成したノートを見直し、不明点があれば質問できるようにしておく。 (1時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第15回その2」に取り組み、さらにまた期末課題(読書レポート)を仕上げる。 (8時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 ・特定の教科書を使用するということはしないが、上記のように、毎回の講義に先立って講義レジュメをBlackboard経由で配布するので、必ず授業の前にこれを入手しておくこと。
参考書 ・特定の書籍をここで挙げることはしないが、毎回の講義レジュメの末尾のところで、次回の授業内容に関連する書籍やインターネット上で公開されている論文などをその都度紹介していく予定。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末課題(読書レポート)への取り組み(25%)、授業内テスト:毎回の授業ごとに出される課題2点×15回への取り組み(75%)
・読書レポートの題材は、基本的には毎回の講義レジュメの末尾のところで紹介していく次回のトピックに関連した書籍ないし論文の中で、「読書レポートの題材としてもよい」という趣旨のコメントを添えているもの、および、授業内容とは直接には関係しないが題材として相応しいものとして紹介するもののうちのいずれかを、各履修者が選んでいくという形にする予定。
・なお、授業ごとに出す課題のうち「課題第〇回その1」は、翌週のレジュメで解答を提示するので、担当教員の了解を得て欠席した者からのものであっても、その授業があってから5日後の23時59分以降は受理・採点しないものとするが、「課題第〇回その2」の方は、通常通り出席した者からのものか、担当教員の了解を得て欠席した者からのものかを問わず、5日後の23時59分以降も、読書レポートの締め切りの時点までは、「遅延」による減点を行なうが受理・採点する。
・他方で、成績評価の面で期末課題のウェイトは25%であるが、この読書レポートを提出しなかった者には、原則として、毎回の授業ごとに出す課題の点数の総計に関係なく、単位は出さないものとする。
・また、これら2種類の提出物の採点に関し、事前に許可を得てZoomで授業に参加した者と、対面で参加した者とで、特に差をつけることはしない。
オフィスアワー 質問や相談は随時、Blackboardを通して受け付ける。

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