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令和2年度以降入学者 | 日本史特講2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 日本史特講2 | ||||
教員名 | 舟橋正真 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 毎回講義資料を配布し、授業を進める。講義資料はpdfをBlackboardに公開するので、各自ダウンロード(及び印刷)して授業に臨むこと。 |
Blackboard ID | 20233563 |
授業概要 | この授業は、「日本近現代史のなかの天皇とは何であったのか」を昭和戦前・戦中期の政治外交史を通して考えるものである。そこでは、昭和の始まりから政党政治の崩壊、軍部の台頭、そしてアジア太平洋戦争へと日本が突き進み、敗戦へと至る過程を天皇や宮中勢力、内閣、陸海軍など各政治勢力の動向に目を配りながら検討していく。加えて国際関係にも注目する。なお、初代宮内庁長官・田島道治と昭和天皇の対話を記録した新史料『昭和天皇拝謁記』を適宜用いる。 |
授業のねらい・到達目標 | この授業を通して、大日本帝国憲法下の天皇のあり方、ひいては明治憲法体制の特徴と問題点を理解できるようにする。その上で、日本近現代史研究の方法を身につけられるようにする。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP2,3及びCP2,3に対応している。 世界諸国の歴史,経済,文化,政治などの背景を理解し,国際社会が直面している問題を人文学の視点から説明することができる(A-2-3)。 物事を既存の知識にとらわれることなく,人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し,説明することができる(A-3-3)。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 先行研究や史料に基づきながら授業を進める。講義後にリアクションペーパーを提出してもらう。問いは講義内で提示する。 授業プリントの公開や課題(主に期末レポート)の提示・提出などは基本Blackboardで行う。初回の授業までに、Blackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの連絡事項欄に掲示するので随時確認すること。 対面授業に参加できない要件を満たした場合、Zoomで参加することができる。それ以外の事情で急遽対面で参加できない場合は、事前に連絡をすること。講義後、リアクションペーパー(Wordにまとめたもの)をメールで提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標および授業の方法について説明する) 大日本帝国憲法下の昭和天皇(統治権の総攬者・大元帥) 【事前学習】シラバスを事前に確認する。明治憲法第1章を調べて読んでおくこと。昭和期の通史を簡単に復習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】第1回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典などで調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
張作霖爆殺事件への対応(田中義一内閣への不信任を検討する)
【事前学習】第1回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。「昭和天皇」について辞典などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第2回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
ロンドン海軍軍縮条約問題への対応(浜口雄幸内閣への支持を検討する)
【事前学習】第2回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第3回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第3回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
満洲事変への対応(陸軍への不信を検討する)(A-2-3)
【事前学習】第3回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第4回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第4回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
2・26事件への対応(大元帥・昭和天皇の実像を検討する)
【事前学習】第4回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第5回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第5回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
日中戦争への対応(昭和天皇の日中戦争観を検討する)(A-2-3)
【事前学習】第5回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第6回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第6回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
三国同盟問題への対応(同盟締結の容認過程を検討する)(A-2-3)
【事前学習】第6回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第7回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第7回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【担当教員】舟橋正真 【授業形態】対面授業 |
8 |
対米英戦争への対応(開戦論への傾斜を検討する)(A-2-3)
【事前学習】第7回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第8回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第8回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
開戦の「聖断」(なぜ開戦を決断したのかを検討する)(A-2-3)
【事前学習】第8回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第9回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第9回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
【補論】なぜ日本のリーダーたちは開戦を決断したのか? 映像資料『NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争への向かったのか4開戦・リーダーたちの迷走』を視聴する。 【事前学習】第8・9回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。映像内で語られる元軍人たちの証言については「史料批判」的な視点を持ちながら視聴してほしい。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
昭和天皇の戦争指導(戦時下の大元帥・昭和天皇の実像を検討する)
【事前学習】第9回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第11回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第11回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
終戦の「聖断」(戦争に対する態度の変化、「国体護持」のための終戦を検討する)(A-2-3)
【事前学習】第11回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第12回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第12回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。期末レポート作成の準備を始める(A-3-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
【補論】『昭和史講義【戦後篇】(上)』第1講「天皇・マッカーサー会談から象徴天皇まで」を読む(A-3-3)
【事前学習】第12回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第13回の配布資料(論文)を一読して、わからない人名・用語を辞典等で調べておくこと。 (3時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第13回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
昭和天皇と「独白録」(天皇免責工作を検討する)(A-2-3)
【事前学習】第13回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第14回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第14回の配布資料やノートを読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
【まとめ】東西冷戦下の昭和天皇(「象徴」と「元首」の交錯を検討する)(A-2-3)
【事前学習】第14回の配布資料やノートをよく読み直しておくこと。第15回のテーマについて辞典などで簡単に調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】提示した課題へのリアクションペーパーを書く。第15回の配布資料を読み返し、わからない用語があれば辞典等で調べておくこと。各自興味のあるテーマについてさらに調査を進める。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | とくに指定しない。 |
参考書 | 古川隆久 『昭和史』 ちくま新書 2016年 清水唯一朗・瀧井一博・村井良太 『日本政治史』 有斐閣 2020年 吉田裕 『アジア・太平洋戦争』 岩波新書 2007年 古川隆久 『昭和天皇』 中公新書 2011年 伊藤之雄 『昭和天皇伝』 文春文庫 2014年 加藤陽子 『昭和天皇と戦争の世紀』 講談社学術文庫 2018年 古川隆久ほか編 『「昭和天皇実録」講義』 吉川弘文館 2015年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度(30%) レポートの内容や作成方法については、初回の授業で指示する。授業参画度は、各回のコメントシートの内容で評価する。 |
オフィスアワー | メールで対応する(E-mail:seishin.funabashi☆gmail.com)(☆を@に置き換えてください) |
備考 | 初回のオリエンテーションでは、授業のテーマや到達目標および授業の方法、成績評価について説明するため、必ず出席すること。 |