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西洋史講究

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令和2年度以降入学者 西洋史講究
令和元年度以前入学者 西洋史概説2
教員名 伊藤雅之
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(必要な場合にはZoomを併用する)
Blackboard ID 20233559
授業概要 過去(限りなく現時点に近いそれを含む)へのアプローチの仕方を考えるという観点から西洋史を講義する。
授業のねらい・到達目標 ・過去に生じたことをどのように探り、そしてまたそれをどのように発信するのかという問いや、過去に生じたこうした点に関連する面を持つ論争に目を向けながら西洋史を学び、歴史や現代世界をどう捉え、自分としてどう向き合っていくべきなのかを考える術を身につけていく。

・この科目は文理学部(学士(文学))のDPおよびCPの1と2に対応している。

・学修から得られた豊かな知識と教養および自己の倫理観に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明することができるようになる。(A-1-2)
・現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、またそれを踏まえながら、国際社会が直面している問題を説明することができるようになる。(A-2-2)
授業の形式 講義
授業の方法 ・Blackboardを通して事前に配布する授業資料(A4で10ページくらいのレジュメ)を使っての講義。
・履修者は毎回、この資料に目を通した上で授業に臨むこと(授業内でも紙に印刷したものを配布する)。
・履修を希望する者は、初回授業前日までにBlackboardのコース登録を済ませ、「連絡事項」を確認しておくこと。
・コロナウィルスに感染したなどの理由により対面授業に参加できない学生には、対面授業が基本である状況下であってもZoomを用いながらの参加を認めるので、こうした対応を希望する者は早めに担当教員まで連絡を入れること。
・なお、この講義では毎回その日の授業で取り上げた内容に関連した課題を2点出す(「課題第1回その1」および「課題第1回その2」という具合に呼ぶ)が、これに関しては次の4点に注意すること。
1) この授業ごとに出す課題2点のうちの1点(「課題第〇回その1」)は、その日の授業内で取り組んでもらってその場で回収し(Zoomで参加している者にはBlackboard経由で配布・回収する)、もう1点(「課題第〇回その2」)は、その日の授業終了後にBlackboardを通して配布して、そこから5日のうちに同様にして回収する。
2) 授業を無断で欠席したなどの理由から「課題第〇回その1」を授業内で提出しなかった者が提出した「課題第〇回その2」は、受理・採点しない。
3) ただし、事情があって授業を欠席し、それについてメールを通して担当教員に説明して了解を得た場合は(この連絡は当該授業の前でも後でもよい)、この限りではない。
4) この授業ごとの課題の解答および解答例は、次の回の授業の最初のところで示す(第15回目の授業のそれについては、翌週にBlackboard経由で伝える)。
・加えて、学期末には「期末課題(読書レポート)」を課し、この2種類の提出物(授業ごとの課題と読書レポート)により成績評価を行なう。
授業計画
1 導入(西洋史を理解する上で、限りなく現時点に近いそれを含めた過去を理解し、またそれについての情報発信するための方策を模索した人々の営みと、それに関連して生じた論争を知ることの重要性を論じる)
【事前学習】事前に配布される第1回授業のための講義レジュメに目を通し、かつまた、大学および自分が住んでいる地域の図書館に、どのような西洋史関連の書籍があるかをチェックしておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第1回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
2 ヘロドトスの『歴史』とペルシア戦争
【事前学習】事前に配布される第2回授業のための講義レジュメや、また第1回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ギリシアの歴史家ヘロドトスについて可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第2回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
3 トゥキュディデスの『戦史』とペロポネソス戦争(なお、第1回から第9回くらいまでにおいては、特にA-1-2を念頭に授業を進める)
【事前学習】事前に配布される第3回授業のための講義レジュメや、また第2回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ギリシアの歴史家トゥキュディデスについて可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第3回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
4 ポリュビオスの『歴史』と共和政期のローマ
【事前学習】事前に配布される第4回授業のための講義レジュメや、また第3回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ギリシアの歴史家ポリュビオスについて可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第4回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
5 リウィウスの『ローマ建国以来の歴史』とアウグストゥス統治期のローマ
【事前学習】事前に配布される第5回授業のための講義レジュメや、また第4回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、古代ローマの歴史家リウィウスについて可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第5回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
6 アウグスティヌスの『神の国』と西洋古代末期
【事前学習】事前に配布される第6回授業のための講義レジュメや、また第5回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、ラテン教父アウグスティヌスについて可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第6回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
7 クレモナ司教リウトプランド『コンスタンティノープル使節記』と中世の地中海
【事前学習】事前に配布される第7回授業のための講義レジュメや、また第6回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、いわゆる東ローマ帝国について可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第7回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
8 「バイユーのタペストリー」とノルマン征服
【事前学習】事前に配布される第8回授業のための講義レジュメや、また第7回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、いわゆるノルマン征服orノルマン・コンクエストについて可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第8回その2」に取り組む。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
9 宣伝という観点から見た宗教改革 (なお、このあたりから最終回までにおいては、特にA-2-2を念頭に授業を進める)
【事前学習】事前に配布される第9回授業のための講義レジュメや、また第8回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、ヨーロッパにおける活版印刷について可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第9回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 いわゆる大航海時代とスペインの「黒い伝説」
【事前学習】事前に配布される第10回授業のための講義レジュメや、また第9回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、ラス・カサスというスペイン人の司祭について可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第10回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 エドマンド・バークの『フランス革命についての省察』とフランス革命
【事前学習】事前に配布される第11回授業のための講義レジュメや、また第10回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、エドマンド・バークというイギリスの著述家について可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第11回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 カール・マルクスの『資本論』と19世紀のヨーロッパ
【事前学習】事前に配布される第12回授業のための講義レジュメや、また第11回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、カール・マルクスという人物について可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第12回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 エドワード・ハレット・カーの『危機の二十年』と2度の世界大戦
【事前学習】事前に配布される第13回授業のための講義レジュメや、また第12回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、エドワード・ハレット・カーという人物について可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第13回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 エドワード・ハレット・カーの『歴史とは何か』と第二次世界大戦後の西洋史
【事前学習】事前に配布される第14回授業のための講義レジュメや、また第13回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、カーの『歴史とは何か』という作品について可能な限り調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第14回その2」に取り組む。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 さらなる史料の紹介
【事前学習】事前に配布される第15回授業のための講義レジュメや、また第14回講義レジュメの末尾で紹介した文献などに目を通しつつ、ここまでに配布した資料や、自身が作成したノートを見直し、不明点があれば質問できるようにしておく。 (1時間)
【事後学習】講義レジュメを見直しながら、「課題第15回その2」に取り組み、さらにまた期末課題(読書レポート)を仕上げる。 (8時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 ・特定の教科書を使用するということはしないが、上記のように、毎回の講義に先立って講義レジュメをBlackboard経由で配布するので、必ず授業の前にこれを入手しておくこと。
参考書 ・特定の書籍をここであげることはしないが、毎回の講義レジュメの末尾のところで、次回の授業内容に関連する書籍やインターネット上で公開されている論文などをその都度紹介していく予定。
成績評価の方法及び基準 レポート:(読書レポート)への取り組み(25%)、授業内テスト:毎回の授業ごとに出される課題2点×15回への取り組み(75%)
・読書レポートの題材は、基本的には毎回の講義レジュメの末尾のところで紹介していく次回のトピックに関連した書籍ないし論文の中で、「読書レポートの題材としてもよい」という趣旨のコメントを添えているもの、および、授業内容とは直接には関係しないが題材として相応しいものとして紹介するもののうちのいずれかを、各履修者が選んでいくという形にする予定。
・なお、授業ごとに出す課題のうち「課題第〇回その1」は、翌週のレジュメで解答を提示するので、担当教員の了解を得て欠席した者からのものであっても、その授業があってから5日後の23時59分以降は受理・採点しないものとするが、「課題第〇回その2」の方は、通常通り出席した者からのものか、担当教員の了解を得て欠席した者からのものかを問わず、5日後の23時59分以降も、読書レポートの締め切りの時点までは、「遅延」による減点を行なうが受理・採点する。
・他方で、成績評価の面で期末課題のウェイトは25%であるが、この読書レポートを提出しなかった者には、原則として、毎回の授業ごとに出す課題の点数の総計に関係なく、単位は出さないものとする。
・また、これら2種類の提出物の採点に関し、事前に許可を得てZoomで授業に参加した者と、対面で参加した者とで、特に差をつけることはしない。
オフィスアワー 質問や相談は随時、Blackboardを通して受け付ける。

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