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美学特殊講義1

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令和2年度以降入学者 美学特殊講義1
令和元年度以前入学者 美学特殊講義1
教員名 高橋陽一郎
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Blackboard ID 20230600
授業概要 ロマン主義絵画をその哲学的思想の側面から照射・解説することによって、藝術作品の理解に資するための講義を行う。
授業のねらい・到達目標 藝術作品には、藝術家本人の思想とともに時代の精神が識不識のうちに流れ込んでいる。時代の精神と呼ばれるもののなかには、その時代や地域を支配した生活感覚をはじめ、習慣、法律、科学、思想などが含まれる。今年度の特殊講義では、ロマン主義と表現主義の絵画藝術をとくに哲学思想との関係から考察してみたい。聴講者はこうした観点をもつ本講義を受講することで、藝術作品を単に感覚的に享受するだけでなく、深く知的に理解する習慣を身に着けることができると期待される。なお、前学期はドイツとフランスのロマン主義絵画をテーマとする。

・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる。(A-4-3)

この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1, 4に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:【講義】
毎回、資料(文字資料および画像)を配布し、それにもとづいて解説を加える。
対面授業にどうしても出席できない履修者は、授業初回までに対面授業に出席できない理由書をメール等で担当者にご提出ください。その上で担当者が作成し郵送する資料と、理由書提出後に担当者が指示する文献の指定箇所を毎回800字程度でまとめ期限までにBlackboard等を通じご提出ください。担当者が指定する箇所は毎回異なるのでその都度指示に従ってください(文献も回によって変わる可能性があります)。提出されたものに対し担当者は、(理解が十分であるとか、○○が不足しているといった)短いコメントを付して返却するので、受講者は復習に役立てていただきたい。
履修条件 なし
授業計画
1 ロマン主義、表現主義、象徴主義の相互関係(A-1-3)
【事前学習】シラバスを確認し、ロマン主義に関係する情報を自分なりに得ておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業とその場で配布されたプリントにもとづいて、ロマン主義全般に関するノートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 ロマン主義とは何か(1):18世紀古典主義との関係において(A-1-3)
【事前学習】第1回講義内容を復習し、18世紀古典主義の文学と造形藝術に関する知識を得ておく。 (2時間)
【事後学習】第2回授業にもとづき、18世紀古典主義とロマン主義の違いに関するメモを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 ロマン主義とは何か(2):源泉としての中世(A-1-3)
【事前学習】第2回講義内容を復習したあと、ヨーロッパ中世関する世界史的概観を得ておくこと。 (2時間)
【事後学習】第3回授業にもとづき、中世とロマン主義に関するメモを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 ロマン主義とは何か(3):脱カントとしてのフィヒテとシェリング(A-4-3)
【事前学習】第3回講義内容を復習したあと、ドイツ観念論に関する概観的知識を得ておくこと。 (2時間)
【事後学習】第4回授業にもとづき、フィヒテ・シェリング哲学の特徴に関するメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 フリードリヒの絵画論:フィヒテ、シェリング、G. H. シューベルトを手掛かりに(A-1-3)
【事前学習】第4回講義内容を復習したあと、フリードリヒに関する概観的知識を得ておくこと。 (2時間)
【事後学習】第5回授業にもとづき、フリードリヒの絵画論に関するメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業
6 フリードリヒの絵画(1):いくつかの代表作を観る(A-1-3)
【事前学習】第5回講義内容を復習したあと、フリードリヒ絵画について調べておく。 (2時間)
【事後学習】第6回授業にもとづき、フリードリヒの作品と同時代の哲学との関係についてメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 フリードリヒの絵画(2):セザンヌとの比較において(A-4-3)
【事前学習】第6回講義内容を復習したあと、フリードリヒ以外のロマン主義絵画について調べてみる。 (2時間)
【事後学習】第7回授業にもとづき、フリードリヒ絵画の特徴についてメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 ロマン主義者たちの絵画観:F. シュレーゲル、ヴァッケンローダーなど(A-1-3)
【事前学習】第7回講義内容を復習したあと、ルネサンス絵画の特徴についてノートしておく。 (2時間)
【事後学習】第8回授業にもとづき、ドイツ国内に齎されたイタリア絵画とロマン主義との関係についてメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 ルンゲとカールスの絵画(1)(A-1-3)
【事前学習】第8回講義内容を復習したあと、ルンゲについて美術事典などで調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】第9回授業にもとづき、ルンゲとフリードリヒの作品を互いに比較検討する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 ルンゲとカールスの絵画(2)(A-4-3)
【事前学習】第9回講義内容を復習したあと、カールスについて美術事典などで調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】第10回授業にもとづき、カールスの絵画観について簡単なメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 ナザレ派の絵画と思想(A-4-3)
【事前学習】第10回講義内容を復習したあと、美術事典などでナザレ派について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】第11回授業にもとづき、ナザレ派の絵画と思想の特徴をノートにまとめる(A-4)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 フランス・ロマン主義:シャトーブリアンの立場(A-4-3)
【事前学習】第11回講義内容を復習したあと、フランス・ロマン主義について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】第12回授業にもとづき、シャトーブリアンのキリスト教思想に関するノートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 フランス・ロマン主義の絵画(1):ドラクロワ(A-1-3)
【事前学習】第12回講義内容を復習したあと、ドラクロア絵画の独自性について自分の考えるところをメモする。 (2時間)
【事後学習】第13回授業にもとづき、フランス・ロマン主義絵画の特徴についてメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 フランス・ロマン主義の絵画(2):ドレの版画作品を観る(A-4-3)
【事前学習】第13回講義内容を復習したあと、ダンテの『神曲』について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】第14回授業にもとづき、ドレの版画の特徴についてメモを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 象徴主義と表現主義への移行(A-4-3)
【事前学習】美術事典などで象徴主義について調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】ロマン主義絵画に関するレポートを作成し始めること。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用せず、毎回プリント(資料)を配布する。
参考書 参考書は授業内に適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末レポート(70%)、授業参画度:毎回のリアクションペーパー(30%)
学期末レポートは求めるテーマと内容、提出状況を見て評価します。
授業参画度は毎回のリアクションペーパーで評価します。
対面授業に出席できない人は、「授業の方法」に記したとおり、800字程度の小レポートを毎回執筆いただき、その提出によって成績を評価します。その場合、担当者が指定する文献は元々出版部数がそれほど多くない学術文献であることが多いため、新刊での購入が難しいことがあります。その際には、(廉価での購入が可能な場合には)古書での購入、もしくは近隣のまたは大学の図書館で借りる等してお読みくださると幸いです。
オフィスアワー 授業後に随時受け付けます。

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