文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 哲学科 > 倫理学特殊講義4
日本大学ロゴ

倫理学特殊講義4

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 倫理学特殊講義4
令和元年度以前入学者 倫理学特殊講義4
教員名 金子佳司
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業に参加できない場合は、教科書の該当箇所を読み、課題に答えて提出する。該当箇所、課題、提出期限はその都度指示する。
Blackboard ID 20233534
授業概要 人間は自分のことを自分で決める主体性を持つべきだが、それと同時に自分が属する国や社会という共同体のことを考える公共性も持たなければならない。これらのことを踏まえて、主体性とは何か、公共性とは何かを考察する。そして、主体性の実現と公共性の実現がどのように関係するかも考察する。
授業のねらい・到達目標 この授業は、主体性と公共性に関するさまざまな学説を学び、それらの学説の理解を踏まえた上で、自分自身の人生をより深く考えるようになることを目指しています。
この科目は文理学部の学士(文学)のDP及びCPの1,2,4に対応しています。
・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
・思想・芸術・宗教の観点から,世界の現状をその歴史的背景とともに理解し,説明することができる。(A-2-3)
・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3)
授業の形式 講義
授業の方法 教科書に従ってさまざまな学説を説明し、それらの理解を踏まえて、それらの学説を検討する。授業中に4回小テストを実施して授業への取り組みを確認し、最終回の授業の中で授業全体の理解を確認するために期末試験を実施する。小テストや期末試験についてはBlackboardでできる限り全体的な講評をする。
授業計画
1 人間が主体性と公共性をともに持つことを踏まえた上で、まず、デカルトの近代的人間観を学び、その人間観を検討する。
【事前学習】教科書 p.62-p.66を読み、デカルトの人間観についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】デカルトの人間観についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 カントの自律論とサルトルの実存主義を学んで、自分の人生を主体的に選択することの大切さを考える。
【事前学習】教科書 p.51とp.66-p.70を読み、カントの自律論とサルトルの実存主義についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】カントの自律論とサルトルの実存主義についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 社会契約論(1) ホッブズの社会契約説を学んで、人間にはなぜ国家が必要なのかを考える。
【事前学習】教科書 p.71-p.78を読み、ホッブズ の社会契約説の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ホッブズ の人間観と国家観についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 社会契約論(2) ロックの社会契約説を学んで、個人の権利とは何かを考える。
【事前学習】教科書 p.78-p.83を読み、ロックの社会契約説の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ロックの人間観と国家観についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 社会契約論(3) ルソーの社会契約説を学んで、人間にはどんな国家がよいのかを考える。
【事前学習】教科書 p.83-p.87を読み、ルソーの社会契約説の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ルソーの人間観と国家観についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 ヘーゲルの市民社会と国家についての考え方を学んで、人間らしく生きるとはどういうことかを考える。
【事前学習】教科書 p.87-p.91を読み、ヘーゲルの社会観と国家観についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ヘーゲルの社会観と国家観についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 マルクスの社会主義を学んで、平等な社会がよい社会かどうかを考える。
【事前学習】教科書 p.91-p.96を読み、マルクスの社会主義についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】マルクスの社会主義についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 アレントの公共性についての考えを学んで、人間らしく生きるとはどういうことかを考える。
【事前学習】教科書 p.96-p.101を読み、アレントの公共論についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】アレントの公共論についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 プラトンとアリストテレスの正義論を学ぶ。
【事前学習】教科書 p.102-p.109を読み、プラトンとアリストテレスの正義論についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】プラトンとアリストテレスの正義論についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 功利主義の正義論を学んで、多数の人たちの幸福(最大多数の最大幸福)の追求が正義かどうかを考える。
【事前学習】教科書 p.109-p.112を読み、功利主義の正義論についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】功利主義の正義論についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 ロールズの正義論を学んで、この理論を検討する。
【事前学習】教科書 p.113-p.119を読み、ロールズの正義論についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ロールズの正義論についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 ノージックの自由至上主義(リバタリアニズム)のロールズ批判を学び、個人の自由の尊重について考える。
【事前学習】教科書 p.119-p.124を読み、ノージックの自由至上主義についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ノージックの自由至上主義についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 サンデルの共同体主義(コミュニタリアニズム)のロールズ批判を学び、人間と共同体の関係について考える。
【事前学習】教科書 p.124-p.135を読み、サンデルの共同体主義についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】サンデルの共同体主義についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 授業の総まとめ
【事前学習】授業全体の内容をノートを読み直して確認しておく。 (3時間)
【事後学習】授業の総まとめを振り返って、自分の理解が確かであったかどうか確認する。 (1時間)
【授業形態】対面授業
15 授業の理解の確認(試験)
【事前学習】授業の理解が確かであったかどうか再度確認する。 (3時間)
【事後学習】試験の講評・解説を読んで理解する。 (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 金子佳司 『自分の人生を考える倫理学』 北樹出版 2022年 第1版
参考書 金子佳司 『哲学の起源と変貌 古代哲学と近代哲学』 北樹出版 2022年 第1版
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業内テスト:小テスト(4回実施予定)(30%)
評価は、最終回の授業の中で行なう期末試験(70%)と授業中に行なう4回の小テストの結果で行ないます。
小テストはノートのみ参照可で行ないますが、このテストの目的は、授業をちゃんと聞いていたかどうかの確認です。
期末試験は一切持ち込み不可で行ない(試験のポイントは事前に説明します)、授業の内容が理解できたかどうかを確認し評価します。
オフィスアワー 授業の前後の時間、またはメール(アドレスは下記)。
kanko.keiji21☆nihon-u.ac.jp(☆を@に置き換えてください。)

このページのトップ