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倫理学特殊講義3

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令和2年度以降入学者 倫理学特殊講義3
令和元年度以前入学者 倫理学特殊講義3
教員名 金子佳司
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業に参加できない場合は、教科書の該当箇所を読み、課題に答えて提出する。該当箇所、課題、提出期限はその都度指示する。
Blackboard ID 20230599
授業概要 人間はそれぞれの「価値」の実現を目指して生きているが、それと同時に何らかの「規範」に従って生きてもいる。この事実を踏まえて、価値とは何か、規範とは何かを考察する。そして、私たちが規範に従うのは価値を実現するためなのか、それとも、規範に従うことそのものに価値があるのかという問題を考察する。
授業のねらい・到達目標 この授業は、価値と規範に関するさまざまな学説を学び、それらの学説の理解を踏まえた上で、自分自身の人生をより深く考えるようになることを目指しています。
この科目は文理学部の学士(文学)のDP及びCPの1,2,4に対応しています。
・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
・思想・芸術・宗教の観点から,世界の現状をその歴史的背景とともに理解し,説明することができる。(A-2-3)
・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3)
授業の形式 講義
授業の方法 教科書に従ってさまざまな学説を説明し、それらの理解を踏まえて、それらの学説を検討する。授業中に4回小テストを実施して授業への取り組みを確認し、最終回の授業の中で授業全体の理解を確認するために期末試験を実施する。小テストや期末試験についてはBlackboardでできる限り全体的な講評をする。
授業計画
1 よい人生とは何かについて考える。
【事前学習】教科書p.6-p.11を読み、よい人生とは何かという問題の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】よい人生とは何かという問題についての理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 戦後の日本社会の分析を通じて、生きる意味を構築する力の弱体化について知る。
近代実証主義の分析を通じて、世界観の変化と生きる意味の喪失について知る。
【事前学習】教科書p.14-p.18を読み、自分が人生を生きる意味(価値)は何かを考える。 (1時間)
【事後学習】生きる意味について考え、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 サルトルの実存主義を参考にしながら、生きる意味についてさらに考える。
【事前学習】教科書 p.18-p.21を読み、サルトルの実存主義の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】サルトルの実存主義についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 アリストテレス倫理学を学び、人生における究極の目的(根本的には何のために生きているのか)について考える。
【事前学習】教科書p.22-p.27を読み、アリストテレス倫理学の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】アリストテレス倫理学についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 快楽主義(1) キュレネ派とエピクロスの快楽説を学ぶ。
【事前学習】教科書p.28-p.33を読み、快楽主義の概要を理解 (1時間)
【事後学習】キュレネ派とエピクロスの快楽説についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 快楽主義(2) ベンサムの快楽説を学ぶ。
【事前学習】教科書 p.34-p.38を読み、ベンサムの快楽説の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ベンサムの快楽説についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 快楽主義(3) ミルの快楽説を学ぶ。
【事前学習】教科書 p.38-p.41を読み、ミルの快楽説の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】ミルの快楽説についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 アリストテレスの幸福論を学ぶ。
【事前学習】教科書 p.41-p.44を読み、アリストテレスの幸福論の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】アリストテレスの幸福論についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 アリストテレスの徳論を学ぶ。
【事前学習】教科書 p.44-p.49を読み、アリストテレスの徳論についての概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】アリストテレスの徳論についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 カントの義務論を学び、義務の実行の大切さを考える。
【事前学習】教科書 p.50-p.54を読み、カントの義務論の概要を理解する。 (1時間)
【事後学習】カントの義務論についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 カントの義務論に関して論争になった、正直であることは普遍的な義務かという問題を検討する。
【事前学習】教科書 p.55を読み、カントの義務論に関する論争の論点を理解する。 (1時間)
【事後学習】カントの義務論に関する論争の論点についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 幸福の実現を目指して生きるのがよいか、人間としての義務に基づいて生きるのがよいかという問題を検討する。
【事前学習】教科書 p.56-p.57を読み、人生の根本的な目的は幸福か義務かという問題の重要性を理解する。 (1時間)
【事後学習】幸福と義務に関する問題についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 プラトンは「正しい人こそが幸福である」と主張するが、その主張の意味を理解し検討する。
【事前学習】教科書 p.57-p.60を読み、プラトンの幸福論を理解する。 (1時間)
【事後学習】幸福と義務に関する問題についての自分の理解を確認し、後で自分にわかるようにノートを整理しておく。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 授業の総まとめ
【事前学習】授業全体の内容をノートを読み直して確認しておく。 (3時間)
【事後学習】授業の総まとめを振り返って、自分の理解が確かであったかどうか確認する。 (1時間)
【授業形態】対面授業
15 授業の理解の確認(試験)
【事前学習】授業の理解が確かであったかどうか再度確認する。 (3時間)
【事後学習】試験の講評・解説を読んで理解する。 (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 金子佳司 『自分の人生を考える倫理学』 北樹出版 2022年 第1版
参考書 金子佳司 『哲学の起源と変貌 古代哲学と近代哲学』 北樹出版 2022年 第1版
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、授業内テスト:小テスト(4回実施予定)(30%)
評価は、最終回の授業の中で行なう期末試験(70%)と授業中に行なう4回の小テストの結果で行ないます。
小テストはノートのみ参照可で行ないますが、このテストの目的は、授業をちゃんと聞いていたかどうかの確認です。
期末試験は一切持ち込み不可で行ない(試験のポイントは事前に説明します)、授業の内容が理解できたかどうかを確認し評価します。
オフィスアワー 授業の前後の時間、またはメール(アドレスは下記)。
kanko.keiji21☆nihon-u.ac.jp(☆を@に置き換えてください。)

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