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令和2年度以降入学者 | 哲学特殊講義2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 哲学特殊講義2 | ||||
教員名 | 三平正明 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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Blackboard ID | 20233532 |
授業概要 | 意味と文脈:言葉には、二種類の意味があると考えられています。一つは意味論的意味で、これは、文脈とは無関係に言語表現それ自体が有する意味、すなわち、字義通りの意味のことです。もう一つは語用論的意味です。こちらは、話し手が実際に文脈の中で言葉を使って伝達しようとする意味に関わります。この講義では、意味の語用論的側面を取り上げます。どちらの意味の研究に対しても、哲学者が大きな貢献を果たしてきたことが知られていますが、語用論的意味の探究では、オースティンやグライスといった哲学者が重要な業績をあげています。彼らの仕事を振り返りながら、語用論における言語哲学上の問題群を考察していきます。 |
授業のねらい・到達目標 | (1) 言葉には意味論的意味と語用論的意味の二つの側面があることを理解して、それを説明することができる。 (2) 言語行為論やグライスの理論といった、語用論における主要な理論の基本を身につけ、自分が興味を持った言語哲学の問題を分析することができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,4及びカリキュラムポリシーCP1,4に対応しています。 〇 真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて、自己の倫理観をもって、人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) 〇 文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見し、解決策を考えることができる。(A-4-3) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | (1) 言語哲学に関するいくつかの文献資料や授業メモを配布します。授業の進展に応じて、配布した資料を事前に読んでおいてください。 (2) 重要事項については、小テストを適宜実施します。実施後、ポイントの解説を行います。 (3) 対面授業への参加が困難な場合には、Blackboard配信の教材で学習し、そこに記載されている期日までに課題を提出してください。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマ、到達目標、授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを事前に確認しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、言葉の意味が問題となる場面をいくつか考えてみる。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
二つの意味:意味論と語用論
【事前学習】プリントの「意味論と語用論」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、意味の諸相を整理しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
オースティン:言語行為論
【事前学習】プリントの「オースティン:言語行為論」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、オースティンの考え方をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
グライス:会話と含み
【事前学習】プリントの「グライス:会話と含み」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、グライスの考え方をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
文脈と内容
【事前学習】プリントの「文脈と内容」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、文脈が果たす役割を自分でも考えてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
指標詞の取り扱い
【事前学習】プリントの「指標詞の取り扱い」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、指標詞のタイプと働きをまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
前提(presupposition)
【事前学習】プリントの「前提(presupposition)」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、前提が果たす役割をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
共通基盤
【事前学習】プリントの「共通基盤」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、共通基盤の事例を自分でも考えてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
調節と更新
【事前学習】プリントの「調節と更新」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、共通地盤の更新のされ方を自分でも考えてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
含みの理論
【事前学習】プリントの「含みの理論」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、含みの理論的扱いをまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
比喩
【事前学習】プリントの「比喩」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、比喩の扱い方をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
主張とその他の言語行為
【事前学習】プリントの「主張とその他の言語行為」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、言語行為のいろいろな側面を整理しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
意味と使用
【事前学習】プリントの「意味と使用」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、意味の使用説について重要事項をまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
外在主義と内在主義
【事前学習】プリントの「外在主義と内在主義」の部分を読み、疑問点をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】プリントと講義に基づき、外在主義と内在主義の対立についてまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
試験と解説(A-1-3, A-4-3)
【事前学習】第2回~第14回の内容を復習しておく。 (4時間) 【事後学習】学んだ事項を整理しておく。 (2時間) 【授業形態】オンデマンド型授業 |
その他 | |
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教科書 | なし。プリントや資料を配布します。 |
参考書 | J. L.オースティン (著), 飯野 勝己 (翻訳) 『言語と行為』 講談社学術文庫 2019年 P. グライス (著), 清塚 邦彦 (翻訳) 『論理と会話』 勁草書房 1998年 Zoltán Gendler Szabó and Richmond H. Thomason, Philosophy of Language, Cambridge University Press, 2019 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%) 【授業参画度】は小課題等によって評価します。 【授業内テスト】は、最終回に実施します。 *授業達成目標の A-1-3 と A-4-3 は、授業における学修の積み重ねの結果、授業の最後に達成されます。そして、その評価は、授業参画度と授業内テストをあわせて行われます。 *対面授業への参加が困難な場合には、課題の提出と試験によって評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了時またはメールで受け付けます。 |