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令和2年度以降入学者 | 美学講究 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学概論2 | ||||
教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Blackboard ID | 20233502 |
授業概要 | 後学期は、「現代美学」を「藝術の学」として扱いながら、問題圏としては「藝術」、「規範性とその喪失」、「作者と作品」、「藝術と倫理」等について講じる。 |
授業のねらい・到達目標 | 「美学」という言葉が与える先入観を排し、この学問についての正確な理解を獲得してもらうことが本講義の主要な目的である。そのためこの授業では、美学がどこまでも哲学の一分科であることを明らかにしながら、人類が大切にしてきた美や藝術について考察することへと向けられる(とはいえ、後学期はやや藝術学寄りの方法も加わる)。後学期が上記のテーマを扱うことによって、受講者は藝術概念とその変容を歴史的に理解し、かつ現代文化の表現としての現代アートを理解するための方途を手に入れると期待される。 ・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づいて,人間と社会の倫理的な課題を理解することができる(A-1-1)。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて,哲学の代表的な問題を理解し,説明することができる(A-4-1)。 この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1, 4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づいて,人間と社会の倫理的な課題を理解することができる。(A-1-1) ・文献や資料の読解・解釈を通じて,哲学の代表的な問題を理解し,説明することができる。(A-4-1) |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 毎回担当者はプリント資料を配布し、それを読解しながら授業を進める。毎回とくに望まれるのは事後学習である。簡潔に授業内容をまとめておき、後学期終了時のレポートに備えておくことが望ましい(資料もレポート執筆時に使用するはずなので、無くさずにストックしておくこと)。後学期終了時には1500字前後の後学期総括レポートを提出していただく。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:近代美学と現代美学―藝術、規範、作者、倫理を鍵概念として―:前学期の内容を復習しながら、美学の基本性格や哲学における位置を再説し、現代美学の問題に入る。(A-1-1)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れについて把握する。 (2時間) 【事後学習】ガイダンスで示された参考文献を読み、要点を書き出しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
規範の喪失(1)―藝術におけるニーチェ哲学の意義(A-1-1)
【事前学習】ヨーロッパの世紀末文化やニーチェの哲学について事典などで学んでおく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
規範の喪失(2)―ニーチェ、印象派、表現主義―(A-4-1)
【事前学習】20世紀初頭のヨーロッパの藝術について、その概略を調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
現代の美学(1):作者から作品へ(1)―ハイデガーとハルトマン―(A-1-1)
【事前学習】現象学に関する概要を調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
現代の美学(2):作者から作品へ(2)―U. エーコほか―(A-1-1)
【事前学習】『判断力批判』の天才論を再学習しておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
現代の美学(3):作者から作品へ(3)―作品の完成と未完成をめぐる哲学―(A-1-1)
【事前学習】未完成作品の魅力について各自考え、メモを用意しておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
現代の美学(4):藝術の哲学(1)―美術史の哲学、オルテガ―(A-4-1)
【事前学習】イコノグラフィー(図像学)について、その概略を調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
現代の美学(5):藝術の哲学(2)―分析美学―(A-1-1)
【事前学習】哲学事典等で分析哲学の特徴について調べておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
現代の美学(6):藝術の哲学(3)―崇高論と現代アート―(A-1-1)
【事前学習】『判断力批判』の崇高論を再学習しておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、疑問点を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
現代の美学(7):藝術と倫理(1)―V. ジャンケレヴィッチ―(A-1-1)
【事前学習】藝術における倫理問題にどのようなものがあるか、500字程度でまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、近代藝術の特徴を言えるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
現代の美学(8):藝術と倫理(2)―J. マリタン、ボードリヤール―(A-4-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を読み直し、藝術の表現可能性についてメモを作成する。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、藝術と倫理との関係について自分なりに論じられるようにしておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
現代の美学(9):藝術と倫理(3)―ベンヤミン、アドルノ―(A-4-1)
【事前学習】産業が藝術に与える役割について、メモを作成しておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、ベンヤミンとアドルノの藝術観を簡潔にまとめておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
現代の美学(10):藝術と倫理(4)―現代の悲劇と藝術―(A-4-1)
【事前学習】現代の悲劇と藝術というテーマで自分が思いついたり考えたりしたところをノートしておく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントをもとに授業内容を復習し、「現代の悲劇と藝術」というテーマで600字程度の短文をまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
現代の美学(11):ふたたび「美の哲学」か?(A-4-1)
【事前学習】『判断力批判』の美論を再学習する。 (2時間) 【事後学習】授業で配布されたプリントを再読し、「現代における美の哲学の可能性」というテーマで600字程度の短文をまとめてみる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
まとめ:藝術と人生―『判断力批判』再読―(A-4-1)
【事前学習】これまで授業で配布されたプリント類を熟読し、現代における美学の意義について短文をまとめてくる。 (2時間) 【事後学習】後学期の授業内容を1500字程度のレポートをまとめ始める(テーマについては12月頃に発表)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | なし(使用せず。毎回資料配布する)。 |
参考書 | 参考書は授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:レポートは求めるテーマと内容、提出状況をみて評価します。(70%)、授業参画度:授業参画度は、毎回のリアクションペーパーや質問の提出で評価します。(30%) レポートのなかに西洋美学の「藝術」の思想がいかに学ばれ、かつ自分の言葉で表現されているかを見てA-1の達成度を評価する。 レポートのなかに授業配布資料がいかに適切に引用されているかを見てA-4の達成度を評価する。 |
オフィスアワー | 授業後に随時設けます。 |