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美術史

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令和2年度以降入学者 美術史
令和元年度以前入学者 美術史
教員名 久保木秀夫
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 ・基本的には教室における講義となるが、「課題研究」として2回ほど、レクチャーするよりも前に、履修生が絵画資料(データで配布)を熟覧し、自身どのようにその描写内容を「解釈」したか、小レポートで提出してもらう機会を設ける。その次の回で、フィードバックを兼ねた各絵画資料のレクチャーを行う。
・履修者は初回授業開始時までに必ず、Blackboardへの登録を済ませておくこと。
Blackboard ID 20233033
授業概要 平安時代以降の絵巻物や絵本を中心に、日本の古い絵入り本を取り上げ、その内容や表現を、絵詞(えことば。絵と一具となるテキストのこと)や絵そのもの、また関連諸資料に基づきながら鑑賞し、読み解いていく。絵入り本の絵については、何がどのように描かれているかなど、これまでに多くの解説がなされているが、それらは自明なことでは決してなく、あくまで研究者が考察・検討した結果の「解釈」である。
本授業では、さまざまな時代の、さまざまな絵入り本の、さまざまな絵について、単に先行研究に基づき鑑賞するだけでなく、それらが表現しているものを、自身で観察し直し、自身で考察し直し、自身で解釈し直していく、そうした眼力と思考とを身に付けてもらうことを目指したい。
また絵入り本では絢爛豪華な装飾料紙が使われることも多いため、代表的な装飾本なども紹介したい。
また絵入本のテキストは、当然ながら古文であるため、本授業では自ずと古文を読むことにもなる。またそれらの古文は、絵入り本の原本では「くずし字」で書かれているため、くずし字の読み方なども学んでいくことにもなる。履修者が臆さないよう、古文についてもくずし字についても、なるべく分かりやすく説明したいと考えている。
またくずし字を学ぶついでに、文字を絵画化した「葦手絵」についても取り上げていく。
授業のねらい・到達目標 ・日本の絵入り本の歴史を学ぶ。
・さまざまな絵入り本についての知識を深める。
・絵詞や関連諸資料を活用しながら、自身で絵の「解釈」ができるようになる。
・古文やくずし字に慣れる(スラスラ読めるまでになる必要はない)。

・この科目は、文理学部のディプロマポリシーDP1,3,8及びカリキュラムポリシーCP1,3,8に対応している。・
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1)
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
・自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1)

・なおこの科目は、旧カリキュラム(令和元年度以前入学者が対象)においては、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP6対応している。
授業の形式 講義、実習
授業の方法 ・各回、取り上げる絵入り本の画像を、スクリーンやモニターで示しつつ、その作品の概要などを説明する。
・配付する絵詞や関連諸資料と、それに対応する絵とを見較べ、読み較べながら、その絵で何が表現されているかを一緒に考えていく。
・LINEで授業専用のオープンチャットを開設し(学籍番号のみで参加可)、質問や問題提起に回答してもらうなど、双方向性を確保した授業としていく。
・フィードバック方法等については、授業内で指示する。

・対面参加が困難な学生については、Blackboardのメール機能を用いて、事前に教員に申し出ること。個別事情を勘案し、妥当と判断されれば、zoomによるオンライン受講を認める。許可を得ないままオンライン参加した場合は、原則として【遅刻扱い】とされる。
授業計画
1 ガイダンス 日本の絵入り本の概要について・授業の進め方について・評価について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】シラバスをしっかりと読み、自身の関心の所在を考えておく。 (2時間)
【事後学習】概要で触れた作品や専門用語について、自身で調べ直してみる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 絵画資料の「解釈」について・古代~奈良時代の絵画資料について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】事前配付されるプリントをよく読んでおく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 仏教絵画と装飾経について・『絵因果経』について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】事前配付されるプリントをよく読んでおく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
4 平安時代の絵画資料について・『聖徳太子絵伝』について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 『伊勢物語絵巻』「芥河」の段などについて
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 『伊勢物語絵巻』「東下り」の諸段について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 『伊勢物語絵巻』「関守」の段に対する履修者自身の解釈を小レポートとしてまとめる
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】提出した小レポートを読み直し、さらに考察しておく。 (2時間)
【授業形態】課題研究
8 『伊勢物語絵巻』「関守」の段の解釈に関するフィードバック
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】課題研究
9 『長谷男草紙』について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 『伴大納言絵巻』について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 『鳥獣戯画』に対する履修者自身の解釈を小レポートとしてまとめる
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】提出した小レポートを読み直し、さらに考察しておく。 (2時間)
【授業形態】課題研究
12 『伊勢物語絵巻』「関守」の段の解釈に関するフィードバック
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 『源氏物語絵巻』(国宝)について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 『源氏物語絵巻』(天理本・盛安本その他)について
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 さまざまな絵画資料について・全体の総括
(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】取り上げる作品について予習しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習し、自身でも知識を補填していく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 ・各回プリントを配布する。
・配付プリントは各回の授業前にOneDriveの共有フォルダにアップし、Blackboardで連絡するので、各自ダウンロード(また環境的に可能であればプリントアウト)して持参すること。
参考書 授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:「課題研究」の2回+1~2回ほど、小レポートを提出してもらう。その内容の充実度から判断する。(40%)、授業参画度:受講姿勢・集中度、またオープンチャットにおける回答状況などから判断。(20%)、各回終了時にGoogleフォームへのコメント送信をしてもらう。その内容的充実度をも考慮に入れる。(40%)
対面・zoomでのオンライン参加といった履修形態の違いによって、成績評価に差を設けることはしない。
オフィスアワー Blackboardのメール送信機能で随時受け付ける。対応までに時間を要することもある。

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