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異文化間コミュニケーション論

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令和2年度以降入学者 異文化間コミュニケーション論
令和元年度以前入学者 言語と文化2
教員名 大川謙作
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分
授業形態 対面授業
授業の形態 対面で実施し、毎回コメントペーパーの提出やフィードバックを行うため遠隔での参加は認めない。
また抽選授業のため、初回の段階では履修者が確定していないが、この段階で学生がBlackboardの登録を行なってしまうと抽選から落ちた場合に学生が自分でBbへの登録を削除することができない。そのため、Bbへの登録は履修確定後に行うこと。
Blackboard ID 20230079
(抽選科目のため抽選終了までは登録できない。抽選を通過した時点で自己登録を行うこと)
授業概要 本講義では、異文化間コミュニケーションの問題について講ずる。授業の進め方としては、異文化コミュニケーションの問題について深く研究してきた文化人類学という学問の初歩的な学説史の概要をまず示し、その後に「言語」「交換」「ナショナリズム」など、異文化コミュニケーションに際して問題となってくるさまざまなテーマについて、主として人類学の知見をもとに講じていく。
授業のねらい・到達目標 異文化コミュニケーションについての基礎的な考え方が理解できるようになる。
初学者が文化人類学という学問の基本的な発想を身につけることができる。授業でとりあげるいくつかのトピックの理解を通じて、現代社会について自ら考えることができるようになる。
経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。
仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
この科目は文理学部のDP及びCPの1,3に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 講義形式。毎回コメントペーパーを提出してもらう。また練習問題を解いてもらう回もあるので、遠隔参加は認めない。

初回は抽選結果が出る前なのでBbへの登録を行わないこと!!! 抽選通過時に登録が可能になる。
二回目の授業は抽選結果が出ている可能性が高いがぎりぎりのため配布資料をこちらで用意するか、あるいは配布資料を用いない形式で授業を行う。
三回目以降の授業については、授業開始前にBlackboardに学習資料をアップするので、各自プリントアウトをして持参すること。こちらからプリントを配ることはしない。
履修条件 ・抽選科目であるため、抽選に申請して当選した者。
・期末試験は授業期間終了後の試験期間であるため、授業時とは曜日・時限が異なる(曜限は未定)。そのため、試験期間を予め確認し、期間中の全日・全時限の予定を予め開けることが可能である者のみの履修を認める。申請前に学事暦で日程を確認し、その後に申請を行うこと。
授業計画
1 イントロダクション:文化人類学とは何であり、文化人類学を学ぶことの意義とは何であるかを説明する。
【事前学習】シラバスを事前に確認し、今後の学習計画を立てておくこと。 (2時間)
【事後学習】文化人類学がどのような学問であるかを口頭で説明できるようにする。 (2時間)
2 フィールドワークと民族誌1:人類学前史として19世紀までの異文化理解の諸相を講じる。異文化に対する好奇心や探究心が学問として発展していく様を事例をもとに学ぶ(A-1-1)(A-3-1)。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】文化人類学と異文化コミュニケーションの関係を口頭で説明できるようにする。 (2時間)
3 フィールドワークと民族誌2:マリノフスキー革命と近代文化人類学の誕生。人類学の父と言われるマリノフスキーと彼が執筆した『西太平洋の遠洋航海者たち』について説明しながら、近代人類学とはいかなるものであるか、その意義はどこにあったかを論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】マリノフスキー革命が人類学にもたらした意義について口頭で説明できるようにする。 (2時間)
4 フィールドワークと民族誌3:機能主義。マリノフスキーたちによって提唱された機能主義という理論がいかなるものであるかを、世界の諸文化の事例をもとに説明する。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】機能主義とは何かが口頭で説明できるようにする。 (2時間)
5 ことばと社会1:言語人類学と社会言語学。言語人類学や社会言語学という学問分野について紹介し、様々な事例をもとに言語を社会の中に埋め込まれたものとしてとらえるという発想について学ぶ(A-1-1)(A-3-1)。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】言語人類学とは何であるかを口頭で説明できるようにする。 (2時間)
6 ことばと社会2:コード・スイッチング。複数の言語を切り替えながら会話を進展させていくコード・スイッチングという現象について説明し、それがコミュニケーションについて考えるにあたって持つ重要性について論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】コード・スイッチングとは何か、またそれがコミュニケーションについて考える際に持つ意義について口頭で説明できるようになっておく。 (2時間)
7 ことばと社会3:ピジンとクレオール。ピジンとクレオールという現象についての紹介しながら、それが言語やコミュニケーションについて持つ重要性について論じていく。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】ピジンとクレオールとは何であるが、またその現象について注目する意義は何であるかについて口頭で説明できるようになっておく。 (2時間)
8 交換とコミュニケーション1:社会において「交換」という行為が持つ行為の重要性を事例をもとに論じ、交換とコミュニケーションがの関係について、社会関係という視点から論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】交換という問題がなぜコミュニケーションにとって重要かを口頭で説明できるようになっておく。 (2時間)
9 交換とコミュニケーション2:人類学的親族論。人類学においては親族関係について議論する親族論という分野がある。そのような人類学的な親族論について説明しながら、交換とコミュニケーションの問題において親族論が持つ重要性について論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】親族関係について考えることがなぜコミュニケーションの問題と関係するのかについて口頭で説明できるようになっておく。 (2時間)
10 文化という概念について、その歴史および用法について講じる。文化という言葉がいかなる目的で使用されてきたかを事例とともに論じ、文化という概念が持つ功罪について学ぶ(A-1-1)(A-3-1)。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】文化概念の歴史と用法について口頭で説明できるようにする。 (2時間)
11 文化相対主義という概念について、その歴史および用法について講じる。文化相対主義という発想がいかなる目的で使用されてきたかを事例をともに論じ、文化相対主義という発想の功罪について論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】文化相対主義とは何か、その功罪は何であるかについて口頭で説明できるようにする。 (2時間)
12 エスニシティの問題について論じる。近年世界の各地で民族問題が多発しているが、そうした現象の背景にあるエスニティの問題について事例とともに論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】エスニシティとは何かについて口頭で説明できるようにする。 (2時間)
13 ナショナリズムの問題について論じる。近年世界の各地で民族問題が多発しているが、そうした現象の背景にあるナショナリズムの問題について事例とともに論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】ナショナリズムとは何かについて口頭で説明できるようにする。 (2時間)
14 現代における異文化コミュケーションの重要性について論じ、言語や交換など本講義で扱ってきた事例がいかにコミュニケーションというものを理解するにあたって重要であるかを論じる。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】異文化コミュニケーションについて自分なりの説明が口頭でできるようにする。 (2時間)
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める。
【事前学習】前回の講義内容について400字程度でまとめておく。 (2時間)
【事後学習】今学期の学習内容を振り返り、まとめのノートを作成する。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 なし
成績評価の方法及び基準 試験(60%)、授業参画度:授業参画度は毎回の課題の提出状況およびその出来によって判断する。(40%)
・15回授業終了後の試験期間(第16週)に期末試験を実施する。
(試験が実施される曜限は授業実施の曜日・時限とは異なるので注意し、試験期間は全日・全時限の予定を予め空けておくこと)

オフィスアワー 授業終了後。
備考 ・機械的抽選を行うため、総合教育科目の卒業単位が足りず抽選に落ちた時点で留年が決定する4年生の受講は勧めない。
・期末試験は試験期間に実施するため授業時とは曜日・時限が異なる。学事暦で試験期間を確認し、その日程は全日・全時限の予定を空けることが可能な学生のみ申請すること。

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