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令和2年度以降入学者 | 政治学 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 政治学1 | ||||
教員名 | 石川晃司 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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Blackboard ID | 20230064 |
授業概要 | 本講義では、近代政治学の理論的側面を中心に講述し、近代における政治の全体的な構図を理解してもらうことを目標とします。近代の国民国家の成立・展開を辿りながら、その中で政治学の基礎概念、政治制度、政治体制、政治思想を学んでいってもらいたいと考えております。周知のように、現在、国内的にも国際的にも政治的な大変動が起こっております。現代の政治についての理論や分析手法を理解したうえで、国民国家の将来についても、できる限り深く踏み込んでみるつもりです。 |
授業のねらい・到達目標 | この科目を履修することで、憲法・法律・経済・文化・国際関係の広いコンテキストで政治を理解することが可能になります。 この科目は、文理学部教育課程表のA-2(DP2・CP2)[世界の現状を理解し、説明する力]の1、A-3(DP3・CP3)[論理的・批判的思考力]の1、A-4(DP4・CP4)[問題発見・解決力]の1に対応しています。 A-2-1:世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。 A-3-1:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。 A-4-1:事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 基本テキストとして論説「国民国家・憲法体制・戦争」(所収・石川晃司著『改訂第2版 国民国家と憲法』三和書籍 2022)を使用します。これは Black board で配布します。この論説に詳しい説明を加えていくという授業のやり方を基本とします。多角的な理解を深めてもらうために、授業では、基本テキストの他に、 Black board を利用して必要に応じて様々な補助資料が配布されます。インターネットに配信されている資料を極力利用できるように配慮するつもりです。 また、Black board の掲示板機能を使って、質問や議論の機会を提供したいと考えております。質問がある場合は、授業中およびその前後、オフィスアワーなどを通してお答えいたします。 受講生は、その都度の授業で学習したことを「本当かな?」という批判的視点で検証してみる姿勢が大切です。 ※遠隔授業は行いませんが、やむを得ない事情のある学生は教員に相談してください。 |
履修条件 | 本授業は、CHIPSによる抽選を行います。 |
授業計画 | |
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1 |
政治と政治的思考 A-3-1
【事前学習】政治と道徳の関係について自分なりに調べてみること (1時間) 【事後学習】マキャヴェリの政治思想をもとに政治の本質について纏めること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
近代西欧における政治の歴史(概要)――近代とは何か A-2-1
【事前学習】近代西欧について高校までの知識を復習しておくこと (1時間) 【事後学習】近代西欧が世界史のうえでもつ意義について纏めること。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
近代政治社会の構成原理1――個人主義・合理主義 A-3-1
【事前学習】個人主義と合理主義の起源について調べておくこと (1時間) 【事後学習】個人主義と合理主義が近代の政治にどのような特質をもたらしたかを纏めること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
近代政治社会の構成原理2――社会契約説・民主主義 A-3-1
【事前学習】ホッブズ、ロック、ルソーの社会契約説について調べておくこと (2時間) 【事後学習】社会契約説と民主主義(民主政治)の関連について纏めること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
近代政治社会の構成原理3――自由主義・資本主義 A-3-1
【事前学習】ロック、A.スミス、ベンサムの自由主義について調べておくこと (2時間) 【事後学習】自由主義と資本主義が密接な関連のものとに発展したことを理解すること、また初期においては資本主義がプロテスタンティズムと密接な関連を持っていたとするM.ウェーバーの議論を理解すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
近代政治社会の構成原理4――人権思想・法の支配・権力分立 A-3-1
【事前学習】人権という考え方がどのようにして出てきたのか調べること (2時間) 【事後学習】人権尊重、法の支配(立憲主義)、権力分立の関連を理解すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
ナショナリズムと国民国家の生成 A-2-1
【事前学習】国民(ネイション)や国民国家に対する自分のイメージを反省的に捉え返してみること (1時間) 【事後学習】国民(ネイション)の擬制的側面、国民国家と経済体制の関連を理解すること (3時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
政治社会の変容と民主主義の変容 A-2-1 A-4-1
【事前学習】大衆民主主義について調べること (2時間) 【事後学習】市民社会の民主主義と大衆民主主義相違、および大衆民主主義の危険性について纏めるこ (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
社会主義の実践と意義 A-3-1 A-4-1
【事前学習】社会主義が出てきた必然性について調べること (2時間) 【事後学習】西欧の社会民主主義の意義について考えること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
共産主義の実践・失敗・教訓
【事前学習】ロシア革命の問題点について考えること (2時間) 【事後学習】トータリターリアニズムの危険性について考えること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
国民国家と戦争 A-4-1
【事前学習】戦前の日本軍国主義(国家主義)について調べること (2時間) 【事後学習】国民国家と戦争機械の密接な関係について纏めること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
相対化される国民国家の諸相 A-2-1 A-4-1
【事前学習】EU、グローバル経済、デジタル産業革命について調べること (2時間) 【事後学習】国民国家の将来について、自分なりの展望を纏めてみること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
政治権力の理論 A-4-1
【事前学習】政治権力の様々な在り方について調べること (2時間) 【事後学習】政治権力の中でも国家権力がどのような意味を持つかを纏めること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
M.フーコーの新しい権力理論 A-4-1
【事前学習】M.フーコーの思想について自分なりに調べておくこと (2時間) 【事後学習】M.フーコーの権力理論の「新しさ」について理解し纏めること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
授業のまとめ A-3-1
【事前学習】これまでの授業の論点を整理し疑問点を明確にすること (2時間) 【事後学習】理解が間違っていたところを修正すること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用しません。 授業補助プリントを配布・使用します。 |
参考書 | 石川晃司 『改訂第2版 国民国家と憲法』 三和書籍 2022年 秋山和宏・照屋寛之 『新編 現代政治過程』 三和書籍 2022年 『改訂版 国民国家と憲法』は、石川担当の憲法で教科書として使用しているものですが、政治学の授業内容に関連する部分を多く含んでおります。特に第Ⅰ部の論説「国民国家・憲法・戦争」は、本講義の教材(補助プリント)としても使用します。 『新編 現代政治過程』は、 政治学の基本的な教科書で、本授業でも一部を使用します。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(100%) 基本的には期末試験100%で成績評価をおこないます。授業中に小レポートなどを書いてもらった場合には extra credit として評価することを考えています。 試験は、定期試験期間中におこなう予定です。日頃から積極的に授業に参加し理解する姿勢があれば心配ありません。 |
オフィスアワー | 授業期間中、毎週木曜日4時限目に、石川研究室(2504室)にて、オフィスアワーを設けます。時間の都合がつかない方は、メールで連絡を取ってもらえば調整いたします。 オフィスアワー以外でも、授業についての質問等は授業の前後を利用してお答えいたします。また、個人的な要件についてはBb上のメールで問い合わせてください。 |