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憲法

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令和2年度以降入学者 憲法
令和元年度以前入学者 憲法
教員名 石川晃司
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Blackboard ID 20233010
授業概要 本講義では日本国憲法を中心に憲法の考察をおこないますが、憲法の一般原理との関係、諸外国の憲法との比較なども意識しながら議論を進めます。いわば日本国憲法を相対化するような視点も踏まえて議論を進めます。こうした議論を通して、憲法についての基本的な考え方や知識を習得し、平和で民主的な国家・社会の形成者に必要な公民的資質の基礎を身につけてもらえればと考えております。
授業のねらい・到達目標 この科目を履修することで、政治・経済・文化の広いコンテキストで憲法を理解することができます。
 この科目は、文理学部教育課程表のA-2(DP2・CP2)[世界の現状を理解し、説明する力]の1、A-3(DP3・CP3)[論理的・批判的思考力]の1、A-4(DP4・CP4)[問題発見・解決力]の1に対応しています。
 A-2-1:世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。
 A-3-1:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。
 A-4-1事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:【講義】

 基本テキストとして石川晃司著『改訂第2版 国民国家と憲法』(三和書籍 2022)を使用します。多角的な理解を深めてもらうために、授業では、基本テキストの他に、 Blackboard(BB) を利用して必要に応じて様々な補助資料が配布されます。インターネットに配信されている資料なども極力利用できるように配慮するつもりです。
 受講生は、その都度の授業で学習したことを「本当かな?」という批判的視点で検証してみる姿勢が大切です。
質問については、授業中、また授業の前後、オフィスアワーなどを通してお答えいたします。
※遠隔授業は行いませんが、やむを得ない事情のある学生は教員に相談してください。
履修条件 本授業は、CHIPSによる抽選を行います。
授業計画
1 憲法とはなにか  A-2-1
【事前学習】憲法 constitution とは何か、自分なりのイメージを形成しておくこと (2時間)
【事後学習】(他の諸法と比較して)憲法の根本的な特質について理解すること (2時間)
【授業形態】対面授業
2 国民国家と憲法1――近代憲法の特質  A-2-1
【事前学習】配布資料を熟読し、近代憲法の特質を理解すること (2時間)
【事後学習】授業および教科書第Ⅰ部を参照し、理解を深めること (2時間)
【授業形態】対面授業
3 国民国家と憲法2――近代憲法の展開  A-2-1
【事前学習】配布資料を熟読し、近代憲法の特質を理解すること (2時間)
【事後学習】授業および教科書第Ⅰ部を参照し、理解を深めること (2時間)
【授業形態】対面授業
4 大日本帝国憲法(明治憲法)と天皇  A-2-1
【事前学習】教科書第1章を通読し、大日本帝国憲法の性格を理解すること (2時間)
【事後学習】日本の近代化と憲法の関係について纏めておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
5 日本国憲法の誕生と国民主権  A-4-1
【事前学習】教科書第2章および第3章を通読しておくこと (2時間)
【事後学習】日本国憲法制定の経緯と問題点について明確にすること (2時間)
【授業形態】対面授業
6 平和主義と「戦争論」――憲法9条の世界史的意義  A-3-1
【事前学習】教科書第4章を通読しておくこと (2時間)
【事後学習】憲法9条をどう考えるか、自分なりの見解を纏めてみること (2時間)
【授業形態】対面授業
7 基本的人権の保障1――人権尊重の原理・人権の体系  A-4-1
【事前学習】教科書第5章(1)基本的人権の保障を通読し概略を捉えること (2時間)
【事後学習】人権という考え方の重要性について理解すること (2時間)
【授業形態】対面授業
8 基本的人権の保障2――精神的自由権・経済的自由権  A-3-1
【事前学習】教科書第5章(2)精神的自由権、(3)経済的自由権を通読しておくこと (2時間)
【事後学習】精神的自由権と経済的自由権を比較して、その意味を考えてみること (2時間)
【授業形態】対面授業
9 基本的人権の保障3――身体的自由権  A-3-1
【事前学習】教科書第5章(4)身体的自由権を通読し、罪刑法定主義や推定無罪の原則について明らかにしておくこと (2時間)
【事後学習】刑事司法制度との関連で人権の重要性について纏めてみること (2時間)
【授業形態】対面授業
10 基本的人権の保障4――社会権と新しい人権  A-3-1
【事前学習】教科書第5章(5)社会権、(6)国務請求権、(7)新しい人権を通読し概略を捉えておくこと (2時間)
【事後学習】生存権や新しい人権の意義について理解を深め纏めること (2時間)
【授業形態】対面授業
11 権力の分立1――三権分立と地方自治 A-4-1
【事前学習】三権分立および地方自治(第9章)について調べておくこと (2時間)
【事後学習】近代憲法の核心に、なぜ人権と権力分立がおかれるのかを理解し纏めること (2時間)
【授業形態】対面授業
12 権力の分立2――立法府  A-4-1
【事前学習】教科書第6章を通読し疑問点を明確にしておくこと (2時間)
【事後学習】日本における議院内閣制の問題点について纏めること (2時間)
【授業形態】対面授業
13 権力の分立3――行政府  A-4-1
【事前学習】教科書第7章を通読し疑問点を明確にしておくこと (2時間)
【事後学習】日本における議院内閣制の問題点について纏めること (2時間)
【授業形態】対面授業
14 権力の分立4――司法府  A-4-1
【事前学習】教科書第8章を通読し疑問点を明確にしておくこと (2時間)
【事後学習】日本の司法制度は正しく機能しているか、問題意識をもって纏めてみること (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業の総まとめ A-4-1
【事前学習】これまでの授業の論点を整理し疑問点を明確にすること (2時間)
【事後学習】理解が間違っていたところがあれば修正すること (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 石川晃司 『改訂第2版 国民国家と憲法』 三和書籍 2022年
 『改訂第2版 国民国家と憲法』は文理学部の学生のために書き下ろしたものです。第Ⅰ部と第Ⅱ部から成り、第Ⅰ部は「国民国家と憲法」の関係を理論的・歴史的に考察した論説です。こちらは少し難しいかもしれませんが、授業内外の質疑・応答などを通じて理解を補いたいと考えております。第2部は日本国憲法についての概説ですが、かなり多くの問題提起を含んでおります。
参考書 浦部法穂 『世界史の中の憲法』 共栄書房 2008年
大浜啓吉 『『「法の支配」とは何かー行政法入門』 (岩波新書1589)』 岩波書店 2016年
 『世界史の中の憲法』は憲法の基礎概念の歴史的生成を簡明に解説したものであり「憲法という考え方」を理解するうえでたいへん役に立ちます。
 『「法の支配」とは何か』は行政法入門とサブタイトルがついておりますが、法の支配の原理やその具体的なあり方を考えるうえで、大変役に立ちます。
 いずれも、必ず購入しなければならないわけではありませんが、購入する場合は、最新版にしてください。
成績評価の方法及び基準 試験(100%)
 基本的には期末試験100%で成績評価をおこないます。授業中に小レポートなどを書いてもらった場合には extra credit として評価することを考えています。
 試験は、定期試験期間中におこなう予定です。日頃から積極的に授業に参加し理解する姿勢があれば心配ありません。

オフィスアワー 授業期間中、毎週木曜日4時限目に、石川研究室(2504室)にて、オフィスアワーを設けます。時間の都合がつかない方は、メールで連絡を取ってもらえば調整いたします。
 オフィスアワー以外でも、授業についての質問等は授業の前後を利用してお答えいたします。また、個人的な要件についてはBb上のメールで問い合わせてください。

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