文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 I 群 > 美学
日本大学ロゴ

美学

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 美学
令和元年度以前入学者 美学1
教員名 櫻井一成
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 ・対面授業への参加が困難な場合、Blackboardに毎回課題を提出してもらい、コメントを返すという対応をとります。また場合によって、Blackboardに動画を配信します。
Blackboard ID 20230051
授業概要 本授業は、「芸術とは何か」「作品の正しい鑑賞法は存在するか」「芸術は何の役に立つのか」「創造とはどのような行為か」といった根本的な問いを——具体的な作品を紹介しながら——参加者に投げかけ、参加者と共に、また先達たちと共に、これらの問題を考えていきます。それゆえ本授業は、たとえば絵画や音楽の鑑賞法を知識として伝授するものではなく、美や芸術に関するみずからの理解を反省的かつ批判的にとらえ返すことをつうじて、参加者を哲学的思索の快楽へといざなうことを目指しています。
授業のねらい・到達目標 この授業では以下のことを目標としています。
・美学とはいかなる学問で、どのような問題を扱っているのかを理解する。
・美や芸術に関する自分たちの理解が、歴史的な制約を受けた特殊なものであることを自覚する。
・芸術を語ることばや美的経験には、謎やパラドクスが含まれていることに気づく。
・哲学的問題をみずからの頭で考えることや、意見の異なる他人と議論することの楽しさを知り、そのための技術を獲得する。


この科目は文理学部のDP及びCPの 1, 3, 4, 8 に対応しています。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる (A-4-1)。
・自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。 (A-8-1)。
授業の形式 講義
授業の方法 毎回リアクション・ペーパーを設定します(Blackboard)が、提出は義務ではありません。疑問・確認・主張・リクエスト等があるときに記入してください。内容に応じて加点します。有意義とみなしたペーパーについては、次回の授業時に紹介します。
基本的には、授業前半にプリントを用いて授業を行い、後半に視聴覚資料を用いて授業を行うという形式になります。
受講者の興味関心に応じて授業計画を修正する場合があります。
履修条件 CHIPSによる抽選を行う。
授業計画
1 授業オリエンテーション(授業の進め方、文献紹介、単位認定の方針など)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 美の哲学と「美学」——古代と近代
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 科学と芸術——芸術の地位向上をめぐる論理
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 天才と創造——なぜ芸術家は特別か
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 芸術と想像力——共通感覚、無意識、狂気
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 観照と消費——キッチュ、美術館女子、SNS
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 美的判断——「無関心性の美学」
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 美と進化——自然美とその鑑賞
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 芸術作品の記述と評価——美的経験と知識
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 フィクションの経験 ①——悲劇の快・ホラーの快
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 フィクションの経験②——推理批評、ごっこ遊び
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 社会の中の芸術①——芸術とジェンダー
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 社会の中の芸術②——検閲と表現の自由
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 芸術と道徳——美の危険性
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる (A-4-1)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し(A-1-1)、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく (A-8-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 総括(学習内容の整理、論述問題の取り組み方など)
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】これまでに配布されたプリントを通読する(A-1-1)。テストの論述問題について考える(A-3-1)。 (6時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しません。毎回プリントを配布します。
参考書 佐々木健一 『 美学への招待』 中公新書 2019年
小田部胤久 『西洋美学史』 東京大学出版会 2009年
西村清和 『現代アートの哲学』 産業図書 1995年
参考書を購入する必要はありません。
授業内でそのつど新たに参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 試験(90%)、授業参画度:リアクション・ペーパーの内容など(10%)
期末テストで、授業内容を理解することができているかを確認します。
〈問題を共有し、共に考える〉という観点からリアクション・ペーパーを評価します。
成績評価の仕方については、初回の授業でより詳しく説明する予定です。
オフィスアワー メールでアポイントメントをとってください。
備考 授業では視聴覚資料を活用します。場合によっては、紹介された作品に対して強い不快感をおぼえる受講者が出てくるかもしれません。そのような可能性が高いと判断した場合には事前に予告し、その作品を鑑賞しなかったことが単位認定上の不利益にならないよう配慮します(なおこれは授業内でどぎついものを見続けることになるという予告ではありません)。

このページのトップ