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人文地理学特別講義

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令和2年度以降入学者 人文地理学特別講義
教員名 関根智子,任海
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 地理学専攻
学期 集中 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業(一部、Zoomによる遠隔授業あり)
Blackboardを通じて学習資料や課題等を配信する。

Blackboard コースID:20221942
授業概要 人文地理学の考え方と内容、GISなどの地理情報技術を使用した空間分析の手法、フィールドワークを中心とした調査の手順を、歴史・農業・商業・都市地理学などの人文地理学の分野ごとに事例研究を取り上げて実習を交えながら講義する。さらに、受講生の発表を含めながら議論する。
授業のねらい・到達目標 人文地理学研究の方法と内容を理解し、自らが人文地理学的研究を遂行することができる能力と姿勢を身につける。さらにフィールドワークに基づいてどのように研究課題を発見し、その課題に対してどのような地理情報技術や方法を用いて研究・調査を進め、研究課題の解決に至るかという具体的な技術と能力を身につけ、実際に行うことができるようにする。この講義が受講者自身の研究の遂行に、どのように活用できるかを考える能力を養う。
授業の方法 授業の形式:【講義,演習,実習】
人文地理学を研究するために重要と思われる研究事例を用いて、講義形式で授業を進める。また、受講者の授業テーマに関する事例研究発表とそれに対する議論、受講生との意見交換を行い、人文地理学研究の方法への理解を深めさせる。さらに、必要に応じてGISによる実習を行う。
本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安としている。
提出されたレポートは、添削して返却する。
対面授業に参加ができない受講生の要件:日本に入国できない留学生、担当教員の許可を得た学生
代替方法については、各回、授業終了後にBlackboardのメールを通じて指示するので、指定された期日までに課題を提出する。
前期集中開講:8月3日(水)~5日(金)1~5限を予定している。詳細は、後日、履修登録をした学生に連絡する。
授業計画
1 ガイダンス:授業の到達目標と方法、進め方、授業で使用する論文について説明する。【対面授業】
歴史地理学(1):歴史地理学における都市と村落、交通の地理空間分析(関根担当)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解すること。 (1時間)
【事後学習】第2回以降の授業に備え、授業で取り上げる研究事例に関する論文・参考書を用意すること。 (3時間)
2 歴史地理学(2):歴史地理学でのGISの利用(関根担当)【対面授業】
【事前学習】GISを使用した歴史地理学の論文を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】GISにより歴史地理学の研究方法がどのように変わったかについてまとめておくこと。 (2時間)
3 農業地理学(1):就業構造からみた日本の農村空間(関根担当)【対面授業】
【事前学習】日本の農村の就業構造とその変化について説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【事後学習】就業構造からみた日本の農村空間の問題点についてまとめておくこと。 (2時間)
4 農業地理学(2):農村の持続的発展について(関根担当)【対面授業】
【事前学習】持続的発展とコミュニティについて調べ、説明できるようにしておくこと。 (2時間)
【事後学習】持続的発展に果たすコミュニティの役割について授業を振り返り、今後の研究の遂行について考え、まとめておくこと。また、都市と農村のコミュニティの違いや研究方法についてもまとめておくこと。 (2時間)
5 工業地理学:工業立地論とグローバル化(関根担当)【対面授業】
【事前学習】工業立地の理論をまとめておくこと。グローバル化についての論文を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】工業立地の理論、グローバル化に対する問題点をまとめておくこと。 (2時間)
6 商業地理学(1):マーケティングにおけるGISの利活用(関根担当)【対面授業】
【事前学習】GISを使用したマーケティングの論文を読んでまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】GISにより商業地理学やマーケティングの研究がどのように変わったかをまとめておくこと。 (2時間)
7 商業地理学(2):ジオビジネス(関根担当)【対面授業】
【事前学習】ジオビジネスの本を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】ジオビジネスの方法などを理解して、今後の自分の研究にどのように活用できるかをまとめておくこと。 (2時間)
8 商業地理学(3):ビッグデータを使用した地理空間分析(関根担当)【対面授業】
【事前学習】ビッグデータにはどのようなデータがあるかを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】自分の研究でビッグデータがどのように活用できるかについてまとめておくこと。 (2時間)
9 人口地理学(1):国勢調査データとGISによる地理空間分析(関根担当)【対面授業】
【事前学習】国勢調査データの空間スケールについてまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】自分の研究にはどの空間スケールのデータが適しているか、また、国勢調査データを使用してどのような地理空間分析するかをまとめておくこと。 (2時間)
10 人口地理学(2):都市と地方の人口構造と将来予測(関根担当)【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】将来人口を推計する方法を調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】自分の研究地域の将来人口を推計すること。 (2時間)
11 文化地理学:方言の分布と伝播(関根担当)【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】方言に関する論文を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】野外調査の方法、GISを使用した方言分布の可視化についてまとめておくこと。 (2時間)
12 観光地理学:国立公園の利活用と保全(任担当)【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】国立公園制度の成立の概要を学習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、地理学研究の視点からいかに国立公園を理解するのかを考えること。 (2時間)
13 都市地理学(1):都市における時空間地理学の研究手法(任担当)【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】時空間地理学の概要を学習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、日常生活における時空間地理学の事例を考えること。 (2時間)
14 都市地理学(2):中国の都市システムと都市内部空間の構造(任担当)【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】事前配布資料を学習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】学修した内容を整理し、中国の都市と日本の都市の違いを考えること。 (2時間)
15 都市地理学(3):ジオデモグラフィックスによる東京23区の都市構造
これまでの授業内容を整理し、学生の理解度や到達度を確認する。(関根担当)【Zoomによる遠隔授業】
【事前学習】第2回から第14回の内容を復習してレポートにまとめ、授業で提出できるようにしておくこと。 (3時間)
【事後学習】学修した内容を整理する。 (1時間)
その他
教科書 なし
参考書 授業で使用する論文、参考書などの資料については、第1回の授業や授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート:第15回に提出するレポート、毎回の授業の最後に提出するレポート(50%)、授業参画度(20%)、事例研究等についての発表(30%)
レポート、授業参画度、事例研究等についての発表で総合的に評価する。
レポートは、第15回に提出するレポート(30%)、毎回の授業の最後に提出するレポート(20%)で評価する。
授業参画度は、オンライン授業の視聴状況と課題の回答・提出状況と授業内でのディスカッションなどを評価する。
対面授業に参加できない要件を満たしている場合には、各回の代替方法による課題などの提出によって評価する。
オフィスアワー 質問等は授業終了後、またはメールを通じて受け付ける。
詳細は、授業で説明する。

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