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令和2年度以降入学者 | 東洋史特殊講義4 | ||||
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教員名 | 須江隆 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(全15回を対面型で行う) BlackboardコースID:20224733 |
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授業概要 | 南宋・洪邁『夷堅志』史料解析研究というテーマで授業をおこなう。中国宋代の時代性をより深く追究するために、当時の社会における日常性を把握する上で極めて有効な史料である筆記史料『夷堅志』に着目し、幾つかの『夷堅志』所収の逸話を選読することを通じて、宋代社会の日常生活の特質の解明を目指す。 |
授業のねらい・到達目標 | 筆記史料読解と訳注稿の作成を通じて、中国宋代社会への理解力と漢文史料解析能力の向上を目的とする。 ① 『夷堅志』の史料性と史的研究への可能性について具体的に説明できる。 ② 中国宋代の時代性と日常性について概説できる。 ③ 漢語史料解析を中心とした中国前近代史の研究手法を実践できる。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】及び【史料読解演習】 『夷堅志』所収の逸話の読解に要する知識や語句等について解説し、訳注稿および最終レポート課題を期日までに作成して所定の方法で提出してもらう。訳注稿については、翌週に全体の講評を行うほか、最終レポート課題とともにBlackboard上で評点・コメントを付けて返却する。なお授業では、Blackboardを併用して質疑に応じるほか、訳注稿や最終レポート課題もBlackboardで提出してもらう。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 *対面授業に参加できない要件を満たした場合、Blackboardで配信する動画を視聴し、指定日時までに課題を提出する。 |
履修条件 | 漢文史料の読解に関する知識をある程度有していること。また東洋史特殊講義3(2022年度前期)を受講していることが望ましい。 |
授業計画 | |
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1 |
授業ガイダンス【対面授業】 授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する。 【事前学習】シラバスに一通り目を通してくること。 (1時間) 【事後学習】配付した資料を参照し、授業のねらいと到達目標への理解を深めておくこと。 (2時間) |
2 |
『夷堅志』史料読解・訳注稿作成に向けて【対面授業】 『夷堅志』所収の逸話を解読するのに必要な辞書、工具書などを解説する。また訳注稿作成のポイントについても解説をする。 【事前学習】「東洋史特殊講義3(2022年度前期)」第1回で配付した資料に一通り目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】各受講者が『夷堅志』史料読解に関する準備を進めること。 (2時間) |
3 |
『夷堅志』選読Ⅰ【対面授業】 「張文寶」前半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配付した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
4 |
『夷堅志』選読Ⅱ【対面授業】 「張文寶」後半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配付した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿1を完成させ提出すること。 (2時間) |
5 |
『夷堅志』選読Ⅲ【対面授業】 「張文寶」(夷堅支甲巻第三)解析・解説 【事前学習】各受講者が作成した訳注稿1に目を通して解析すること。 (2時間) 【事後学習】配付した資料を参照し、訳注稿1の修正をおこなうこと。 (2時間) |
6 |
『夷堅志』選読Ⅳ【対面授業】 「方禹寃」前半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配信した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
7 |
『夷堅志』選読Ⅴ【対面授業】 「方禹寃」後半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配付した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿2を完成させ提出すること。 (2時間) |
8 |
『夷堅志』選読Ⅵ【対面授業】 「方禹寃」(夷堅支甲巻第三)解析・解説 【事前学習】各受講者が作成した訳注稿2に目を通して解析すること。 (2時間) 【事後学習】配付した資料を参照し、訳注稿2の修正をおこなうこと。 (2時間) |
9 |
『夷堅志』選読Ⅶ【対面授業】 「汪乙黿」前半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配付した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
10 |
『夷堅志』選読Ⅷ【対面授業】 「汪乙黿」後半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配付した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿3を完成させ提出すること。 (2時間) |
11 |
『夷堅志』選読Ⅸ【対面授業】 「汪乙黿」(夷堅支甲巻第三)解析・解説 【事前学習】各受講者が作成した訳注稿3に目を通して解析すること。 (2時間) 【事後学習】配付した資料を参照し、訳注稿3の修正をおこなうこと。 (2時間) |
12 |
『夷堅志』選読Ⅹ【対面授業】 「段祥酒樓」前半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配付した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿提出に向けた作業を、受講者各自が段階的に進めていくこと。 (2時間) |
13 |
『夷堅志』選読Ⅺ【対面授業】 「段祥酒樓」後半(夷堅支甲巻第三)読解 【事前学習】配付した筆記史料読解用のテキストを予習しておくこと。 (2時間) 【事後学習】訳注稿4を完成させ提出すること。 (2時間) |
14 |
『夷堅志』選読Ⅻ【対面授業】 「段祥酒樓」(夷堅支甲巻第三)解析・解説 【事前学習】各受講者が作成した訳注稿4に目を通して解析すること。 (2時間) 【事後学習】配付した資料を参照し、訳注稿4の修正をおこなうこと。 (2時間) |
15 |
授業の総括と振り返り【対面授業】 授業全体の総括と振り返りを行うとともに、最終レポート課題に関して説明をする。 【事前学習】シラバスを参照し、授業の到達目標を確認しておくこと。 (1時間) 【事後学習】授業の到達目標の達成度を自己点検し、最終レポート課題を完成させて提出すること。 (4時間) |
その他 | |
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教科書 | 授業で使用する諸資料や筆記史料読解用テキストを配付する。 |
参考書 | 参考書、辞書・工具書類等については、授業時に随時紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:最終レポート課題(40%)、授業参画度:訳注稿1、訳注稿2、訳注稿3、訳注稿4(60%) 授業参画度は、訳注稿1、訳注稿2、訳注稿3、訳注稿4の内容(各15%)で評価する。 対面授業に参加できない要件を満たしていれば、別途指示する授業内容に関する課題や最終レポート課題の提出によって評価する。対面授業に参加した者の評価と差が出ることはない。 |
オフィスアワー | メールやBlackboardを用いて質疑応答を行います。 |