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国語科教育法Ⅱ

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平成30年度以前入学者 国語科教育法Ⅱ
教員名 野中潤
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 必修
授業の形態 対面授業(一部遠隔授業あり)
初等中等教育の現場で広く使われているGoogle Workspace for Education とロイロノートスクールを使用する。
また、遠隔授業を行う際は、ZoomまたはGoogle Meetを併用する。
なお、初回の授業についての連絡に際しては、Blackboardを使うことになるので、履修者は必ず登録しておくこと。
BlackboardのコースID: 月曜2限→ 20224635
授業概要 国語科教育の理念と実践に関して、先進的な実践を踏まえた事例を紹介しながら、国語科教育に対して反省的に向き合う態度を醸成する。
また、中高一貫校での28年間にわたる教職の実務経験をもとに、国語科教育を実践していく上で必要な知識や技能を、講義や体験授業を通して習得させる。
授業のねらい・到達目標 ・国語科教育を実践するための基礎・基本を説明することができる。
・国語科教育を実践するために必要な技能や条件を工夫することができる。
・国語科教育に何ができるのか、また何をなすべきかについての対話/議論に参加することができる。
〈ディプロマポリシーとの関係〉
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシー DP1,3,5,7及びカリキュラムポリシー CP1,3,5,7に対応している。
授業の方法 授業の形式【講義・演習】
(1)プレゼンテーションの方法:ICT機器を使って資料を提示する。
(2)授業形態:短い講義とグループワークや協働作業を組み合わせる。また、ラーニングマネージメントシステムを使って教材の配信や課題提出を行う。フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業の形式については、上記のような方法を活用する。その上で、次のような学習を展開する。
・体験授業を通して、国語科教育を実践するための具体的な手だてを学んでもらう。
・体験授業や講義を通して、国語科教育の現状を把握し、問題点や可能性を考えてもらう。
・体験授業や講義の内容に応じた授業内課題に取り組み、必要に応じて授業外課題にも取り組んでもらう。

※以下の要件を満たす学生は、ZoomまたはGoogle Meetでの参加を認める。(どちらも教育現場で広く使われているツールなので、授業回によって使い分ける予定。)
(1)ZoomまたはGoogle Meetでの参加を認める要件:日本に入国できない留学生、遠方に居住している学生
(2)対面に参加できない場合:Google Classroomでこの授業に登録し、指示された方法(ZoomまたはGoogle Meet)で参加する。課題については、Google Classroom等の学習管理システムから配信されるものに取り組む。
履修条件 国文学科の学生とそれ以外の学科の学生に分け、授業時間の指定を行う。詳細は時間割で確認の上、受講すること。原則的として指定以外の時間は、受講不可とする。
国文学科以外の学科の学生はこの授業を履修できないので、もう一方の国語科教育法Ⅱを履修すること。
授業計画
1 ◆ハンズオンセッション1【対面授業】
現代社会と国語科教育―学習指導要領は何を目指しているのか?
【事前学習】新しい学習指導要領について、改訂のポイントを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】配信されたGoogleドキュメントに授業の内容をまとめる。 (3時間)
2 体験授業1【対面授業】
小説教材における聞くことと読むこと(現代の国語・文学国語)
【事前学習】国語科学習指導要領の改訂について文部科学省のYouTube動画などを活用して調べておく。 (2時間)
【事後学習】クラウド共有された他学生による授業時のふりかえりを読み、コメントをつけて意見交換をする。 (3時間)
3 体験授業2【対面授業】
評論教材における聴くことと読むこと(言語文化・論理国語)
【事前学習】国語科学習指導要領の改訂について学習指導要領を読んで、概略を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業ノートに、学習指導要領の改訂に関する自分の考えをまとめる。 (3時間)
4 体験授業3【対面授業】
協働学習による国語科の授業①(国語表現)―グループ活動を通したプレゼンテーション
【事前学習】配信された資料を使って国語科における表現力の今日的な課題を整理しておく。 (2時間)
【事後学習】発表をあたためて学習支援アプリのナレーションカードに録音し、クラウド上のファイルに提出する。 (3時間)
5 体験授業4【対面授業】
協働学習による国語科の授業②(古典探究)
【事前学習】配信された資料について、疑問点や不明な点をリストアップし、可能な限り調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業を通して明らかになったことを、授業ノートにまとめる。 (3時間)
6 体験授業5【対面授業】
教育ICTを活用した国語科の授業①(知識・技能)
【事前学習】情報機器の活用に関する近年の動向を、文部科学省のHPなどで確認しておく。 (2時間)
【事後学習】情報機器を活用する際に留意すべき事柄を、授業ノートにまとめる。 (3時間)
7 体験授業6【対面授業】
教育ICTを活用した国語科の授業②(思考力・判断力・表現力等)
【事前学習】教育ICTの活用事例について、指定されたYouTube動画を視聴しておく。 (2時間)
【事後学習】情報機器を活用した新しい国語科授業の可能性について、自分の考えを授業ノートにまとめる。 (3時間)
8 体験授業7【対面授業】
教育ICTを活用した国語科の授業③(学びに向かう力・人間性等)
【事前学習】「学びに向かう力・人間性等」について、インターネットなどを使ってどのような課題が指摘されているかを調べておく。 (2時間)
【事後学習】「学びに向かう力・人間性等」を育む国語科の授業の可能性について、自分の考えを授業ノートにまとめる。 (3時間)
9 体験授業8【対面授業】
教育ICTを活用した国語科の授業④(質問づくり)
【事前学習】課題解決型学習について、インターネットなどを使って調べておく。 (2時間)
【事後学習】自分が選んだ課題について、自分の考えを授業ノートにまとめる。 (3時間)
10 ◆ハンズオンセッション2【対面授業】
これからの国語科教育のかたち―〈教える/学ぶ〉の再編成
【事前学習】アダプティブラーニングや反転授業などについて、どのような事例があるかを調べておく。 (2時間)
【事後学習】これまでの授業をふりかえり、国語科の授業の可能性について授業ノートにまとめる。 (3時間)
11 授業づくり1【対面授業】
いろいろな指導案
【事前学習】教育実習をする地域の指導案を入手して、その特徴を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】指導案をつくる目的について、自分の考えを授業ノートにまとめる。 (3時間)
12 授業づくり2【対面授業】
シナリオ型指導案による授業シミュレーション
【事前学習】ウェブ上に公開されているシナリオ型指導案を閲覧し、その特徴を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】作成した他の受講生のシナリオ型指導案を閲覧し、気がついた事柄をコメントで伝える。 (3時間)
13 授業づくり3【対面授業】
シナリオ型指導案の共有ドキュメントによる学び合い
【事前学習】他の受講生のコメントを読み、シナリオ型指導案に加筆修正をしておく。 (2時間)
【事後学習】シナリオ型指導案に基づき、通常型の指導案を作成する。 (3時間)
14 理解度の確認【対面授業】
(授業をまとめたドキュメントを介して学び合う)
【事前学習】クラウド共有された他の受講生の授業ノートを閲覧し、気がついたことをコメントしておく。 (2時間)
【事後学習】閲覧した他の受講生のノートを参考にしながら、自分の授業ノートに書き込まれた他の受講生のコメントを読んで加筆修正する。 (3時間)
15 ◆ハンズオンセッション3―国語科教育の課題と展望【対面授業】
リフレクションと講義レポートの提出
【事前学習】指定された条件に合わせて、まとめレポートの草稿を書いておく。 (2時間)
【事後学習】まとめレポートの完成稿を提出する。 (3時間)
その他
教科書 野中潤 『学びの質を高める!ICTで変える国語授業―基礎スキル&活用ガイドブック』 明治図書出版 2019年
続巻の『学びの質を高める!ICTで変える国語授業2―応用スキル&実践事例集』(明治図書出版・2021)も必要に応じて参照のこと。
参考書 文部科学省 『中学校学習指導要領』 2017年
文部科学省 『高等学校学習指導要領』 2018年
文部科学省のサイトにPDFファイルが公開されている。
「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説」や「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説」などの関連資料も随時参照のこと。
成績評価の方法及び基準 レポート:詳細は授業内に指示する(25%)、授業参画度:共有されたリフレクションなどの共有ドキュメントに対する授業時間内および授業時間外のコメントなど(25%)、授業内課題(50%)
毎回の授業でGoogle Classroom 等の学習管理システムによるリフレクションを実施し、結果を受講生全体で共有。
また、共有されたリフレクションなどの共有ドキュメントに対する授業時間内および授業時間外のコメントなどによって、授業参画度を評価する。

※対面授業に参加できない要件を満たし、Zoom等で参加した場合、Google Classroom等での課題提出によって評価する。
オフィスアワー 必要に応じてビデオ会議システムで行う。
授業で使用する学習管理システム上によるテキストベースの質問にも随時応じる。

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