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プロセス地形学特論Ⅰ

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令和2年度以降入学者 プロセス地形学特論Ⅰ
教員名 藁谷哲也
単位数    2 課程     開講区分 文理学部
科目群 地理学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業(一部遠隔授業あり)
遠隔授業の時,授業計画に【オンデマンド型】と記載。
Blackboard コースID:20221932
授業概要 地球規模で温暖・寒冷が繰り返され,氷河の拡大と縮小,海水準変動が生じた第四紀の環境とその変化に伴う地形変化を中心として講義する。とくに氷河や周氷河のプロセスとそれによる地形について取り上げる。
授業のねらい・到達目標 第四紀の環境変化や近年の地球温暖化の仕組みを理解することができる。また,おもに氷河・周氷河プロセスとそれによって形成される地形について説明することができる。
授業の方法 授業の形式:講義
スライドや配布教材をもとに説明し,レポート作成も適宜実施する。授業に対する質疑応答,およびレポート等の課題に対するフィードバックは,いずれも教室あるいはBlackboardを通じて行う。対面参加が困難な学生については,教員の許可を受けてオンライン参加を認める場合がある。
履修条件 地形学・地形学実験など、地形学および地球科学関連の科目履修者、もしくはこれらと同等の知識をもつ者。
授業計画
1 ガイダンス:地形プロセスや風化プロセスなどについて,地形学における当該講義の位置づけを理解する。
【事前学習】学部生時代の地形学や地形学実験の講義内容を自身で総括する。 (2時間)
【事後学習】身近な地形プロセスについて調べ,ノートにまとめる。 (2時間)
2 第四紀の環境:温暖と寒冷な期間が繰り返され,氷河の消長が生じた第四紀の環境変化について説明する。
【事前学習】BlackBoardの資料をダウンロード,印刷して不明箇所をノートにまとめる。 (2時間)
【事後学習】地形発達と気候変化の関係をノートにまとめる。 (2時間)
3 第四紀の地形と地質:第四紀におけるおもな地形の発達の仕組みを理解する。
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
4 課題研究(1):地形発達と気候変化との関係に関する研究をレビューし,地形プロセスからその妥当性を探る。
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
5 気候変動の仕組み:ミランコビッチサイクルと氷期サイクルとの関連性について解説する。
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
6 第四紀の海水準変動と地形変化:酸素同位体比分析から推論される海水準変動と地形変化との関連性を解説する。【オンデマンド型】
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
7 アントロポセンの気候変化:地球温暖化の仕組みやそれに伴う地形変化について解説する。
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
8 課題研究(2):第四紀の気候変動と近年の気候変化との共通点と相違点を探る。
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
9 氷河の作用と氷河地形:氷河の形成,分布および氷河地形について解説する。
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
10 大陸氷床・山岳氷河:南極やカラコラム山脈における氷河の特徴を説明する。【オンデマンド型】
【事前学習】文献をまとめ,発表資料を作成する。 (2時間)
【事後学習】質問や意見の内容をまとめる。 (2時間)
11 周氷河プロセスと周氷河地形:凍結破砕作用,フロストクリープおよび温暖化による永久凍土の融解などについて説明する。
【事前学習】文献をまとめ,発表資料を作成する。 (2時間)
【事後学習】質問や意見の内容をまとめる。 (2時間)
12 課題研究(3):高緯度地域から低緯度地域にかけて,近年の氷河に見られる変化について探る。
【事前学習】文献をまとめ,発表資料を作成する。 (2時間)
【事後学習】質問や意見の内容をまとめる。 (2時間)
13 氷河湖の形成とGLOF:最近の氷河変動に伴う氷河湖決壊洪水の危険性について説明する。
【事前学習】指定文献を読んで要約する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
14 巨大崩壊による堰止湖の形成:パキスタン北部で発生した巨大崩壊の原因やその影響について説明する。
【事前学習】これまでの講義内容を復習する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強する。 (2時間)
15 総括:講義内容に関する総括を行う。【オンデマンド型】
【事前学習】これまでの講義内容を復習する。 (2時間)
【事後学習】理解不十分な個所を補い,学習内容を補強するとともに,整理する。 (2時間)
その他
教科書 遠藤邦彦・山川修治・藁谷哲也 『極圏・雪氷圏と地球環境』 朝倉書店 2010年
参考書 1) Goudie, A. ed., Geomolphological Techniques, George Allen & Unwin, 1981
2) 松倉公憲 『地形学』 朝倉書店 2021年
3) Gerrard, A.J., Rocks and Landforms,  Unwin Hyman, 1988
4)松倉公憲 『地形変化の科学-風化と侵食-』 朝倉書店 2008年 第1版
その他,授業中に指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート:課題に対する内容の充実度,提出状況等を見て評価します。(60%)、授業参画度:授業時間中の質問に対する回答などから評価します。(40%)
オフィスアワー 火曜日,6時限目,研究室にて実施します。
備考 授業計画を参考にして,参考書やインターネットなどから事前に基礎知識を準備するとともに,それらを事後学修の補強に役立てること。

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