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令和2年度以降入学者 | 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践 | ||||
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教員名 | 宇田川一夫 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 心理学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(一部遠隔授業あり) BlackboardコースID:20221909 |
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授業概要 | 【公認心理師必修科目】 家族のさまざまな心理的問題を通して家族関係、集団(組織)、地域社会における心理支援の理論と方法について学び理解する。またこの科目の共通テーマである集団力学についての基礎知識やさまざまな集団心理的支援の概要についても学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 家族関係、集団(組織)そして地域社会においてその要因を分析でき、家族関係、集団、地域社会へどのような心理的支援が有効なのか、その理論と方法を包括的に理解し、対応することができる。 |
授業の方法 | 【講義】 家族関係、集団(学校・組織等)、地域社会でのストレスフルな集団力学の要因を分析する。一方、支援的集団力学に関する基礎的な方法と理論について授業を行う。テーマに関連した幅広い領域の論文・資料を読み、その内容にいて発表し、討論を行い理解を深める。また、シナリオロールプレイを通じて集団力動を体験的に学ぶ。 論文・資料等は、事前に渡す。 授業の進行順序は、変更することがあるので指示を確認すること。 対面授業に参加できない場合、Zoomでの参加を認める。 |
履修条件 | 心理臨床現場に強い関心を持ち、課題意識をもって学習に取り組むこと。 詳細は、第1回目に説明する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標および授業方法について説明する)【対面授業】
【事前学習】今まで学習してきた家族関係・家族療法・集団心理・地域援助の知識についてまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業の到達目標や方法について理解する。 (1時間) |
2 |
精神力動の基本的理解 【対面授業】
【事前学習】集団力動について基本的現象を考える。 (2時間) 【事後学習】日常生活も含めて集団力動の現象をまとめる。 (2時間) |
3 |
エンカウンター・グループでのグループダイナミックスの基礎的理解 【対面授業】
【事前学習】エンカウンター・グループで重視するグループダイナミックスの特徴を調べ、疑問点等をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】エンカウンター・グループの創始者であるロジャースの考え方をまとめておく。 (2時間) |
4 |
シナリオロールプレイによる集団力学の基本的理解 【対面授業】
【事前学習】シナリオロールプレイで起こった集団力学を振り返り、集団力学についてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】シナリオロールプレイで生じた集団力学を振り返り、集団力学とは何かをまとめておく。 (2時間) |
5 |
シナリオロールプレイによる集団力学の支援的理解 【対面授業】
【事前学習】シナリオロールプレイで生じた集団力学を把握し、支援的集団力学を内省しまとめておく。 (2時間) 【事後学習】シナリオロールプレイから得られた知見を家族の支援的集団力動に応用出来るようにまとめておく。 (2時間) |
6 |
不登校児がいる家族の家族関係と集団・地域支援 【対面授業】
【事前学習】不登校児がいる家族はどのような家族関係なのか、学校等との連携も調べる。 (2時間) 【事後学習】不登校児の家族関係の特徴および学校との連携についてまとめる。 (2時間) |
7 |
「いじめ」問題の家族の家族関係・学校・地域支援 【対面授業】
【事前学習】いじめの定義およびいじめっ子・いじめられっ子の家族関係、学校等へのコンサルテーションを調べる。 (2時間) 【事後学習】いじめ問題のある家族関係へ介入・支援および学校等へのコンサルテーションの進め方についてまとめる。 (2時間) |
8 |
児童虐待(DV)の家族と家族関係・集団・地域支援 【対面授業】
【事前学習】児童虐待(DV)の家族の家族関係の特徴および学校・児童相談所等の連携と支援についてまとめる。 (2時間) 【事後学習】児童虐待(DV)の家族関係の特徴と支援並びに学校・児童相談所等の連携の留意点をまとめる。 (2時間) |
9 |
発達障害・引きこもりの家族の家族関係・集団・地域支援 【対面授業】
【事前学習】発達障害・引きこもりの家族が困っている家族関係を調べ、学校・ハーローワーク等の地域支援をまとめる。 (2時間) 【事後学習】長期的な課題を抱える家族関係の支援と地域社会の活用をまとめる。 (2時間) |
10 |
依存症の家族と家族関係・集団・地域支援 【対面授業】
【事前学習】依存症(アルコール・薬物・ギャンブル等)の家族が直面する家族関係の特徴と地域支援の活用を調べる。 (2時間) 【事後学習】依存症の家族関係の支援の困難さと法的・制度的な地域支援を考え、まとめる。 (2時間) |
11 |
認知症の家族と家族関係・組織・地域支援 【対面授業】
【事前学習】家族の認知症の理解と支援および地域社会の支援のマネジメントのあり方をまとめる。 (2時間) 【事後学習】家族の認知症の理解および支援を得るための支援のあり方、地域社会の有効なマネジメントをイメージして、まとめる。 (2時間) |
12 |
公認心理師が関わる家族支援の活動と連携のあり方 【対面授業】
【事前学習】家族支援を行うため組織・地域社会にどのような活用ができるかをまとめておく。 (2時間) 【事後学習】家族支援のための社会資源についてまとめる。 (2時間) |
13 |
公認心理師が関わる集団活動と支援的集団力動の活用 【対面授業】
【事前学習】集団・組織・地域と関わる公認心理師がどうすれば支援的集団力動が活用できるかをまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業で理解した支援的集団力学についてその有効性と限界性について整理しておく。 (2時間) |
14 |
公認心理師が地域社会を活用する連携と協同による援助【対面授業】
【事前学習】公認心理師の職域によりどのような組織・地域支援が可能なのか調べてまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業で理解を深めた組織・地域支援の運用に関して方法や留意点等をまとめておく。 (2時間) |
15 |
まとめ(これまで学んできたことをまとめる)【対面授業】
【事前学習】今まで学んできたことを復習し整理する。 (2時間) 【事後学習】学習した内容を総合的に整理しておくこと。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 中釜洋子 『『家族支援の一歩』 ( )』 遠見書房 2021年 浅井伸彦編著 『『はじめての家族療法』』 北大路書房 2021年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:テーマに対する問題提議や考察に関して論理的展開を評価する。(50%)、授業参画度:授業テーマに関するプレゼンテーション力(まとめ方・問題提議・考察)およびディスカッション等によって評価する。(50%) 対面授業に参加できない場合の要件を満たし、Zoomで参加した場合、課題の提出によって評価する。 |
オフィスアワー | メールにて質問を受け付ける。 |