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令和2年度以降入学者 | スポーツ心理学特論 | ||||
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教員名 | 水落文夫 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 教育学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(一部遠隔授業あり) BlackboardのコースID: 木曜4限→20221890 |
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授業概要 | 運動・スポーツ心理の実験および調査研究の原則的な手続きについて講義する。また,スポーツ心理学領域の代表的な研究課題と研究成果をとりあげて,その研究成果を得るまでのプロセスと評価方法を理解するように学修する。 |
授業のねらい・到達目標 | 健康や競技のために行われる運動やスポーツに関わる心理学研究の課題と方法について議論できるようになる。そのため,スポーツ心理学の研究手法を理解して基本的な研究スキルを身につける。また,これまでに心理学で扱った研究課題の中から主要なものを選択し,その心理学的理論・モデルの構築に至るプロセスを理解できるようになる。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 対面授業を研究室を利用して行うことを基本とする。 また,提示された学習課題について学修し,その成果を指定された授業で発表する。これはグループワークで行うこともある。 対面授業に参加できない場合,以下の要件を満たす学生はZoomでの参加を認める。 (1)Zoomでの参加を認める要件:日本に入国できない留学生,遠方に居住している学生,研究活動により遠方にいる学生。 (2)対面授業に参加できない場合:Zoomで参加し,Blackboardに配信する課題を提出する。 なお,この対応を受ける場合は,所属学科への事前の申請および科目担当者に事前に相談をすること(不測の事態の場合には可能な限り早期に連絡すること)。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標および授業の方法,スポーツ心理学の学問領域(対面授業)
【事前学習】シラバスを事前に確認する。 (2時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え,配信した資料を通読してスポーツ心理学の学問領域および他領域との関係を確認しておく。 (2時間) |
2 |
心理学の代表的な理論とモデル(1) 著名な心理学研究を概観する(対面授業)
【事前学習】著書「世界の心理学50の名著」から興味関心に基づき理論・モデルを選択しておく。 (2時間) 【事後学習】「世界の心理学50の名著」の中から選択した研究の概要を記述しておく。 (2時間) |
3 |
心理学の代表的な理論とモデル(2) 特定した心理学研究の意義と課題を記述する(対面授業)
【事前学習】「世界の心理学50の名著」から選択した著書を通読して,研究の意義と課題を整理し,そのエッセンスを運藤・スポーツ領域に置き換えて解釈してみる。 (2時間) 【事後学習】特定した心理学の研究に関連する研究動向(論文)を精査しておく。 (2時間) |
4 |
心理学の代表的な理論とモデル(3) 特定した心理学研究の知見を運動・スポーツ領域に援用する(対面授業)
【事前学習】精査した研究領域の研究動向を説明できるようにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】1回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。著名な心理学研究の知見を運動・スポーツ領域に置き換えて解釈してみる。 (2時間) |
5 |
スポーツ心理学の研究法(1) リサーチクエスチョンと仮説の設定,文献収集とレビュー(対面授業)
【事前学習】リサーチクエスチョンと各種仮説の関係を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,特定した心理学研究を参考に,運動・スポーツ領域における研究課題を設定してリサーチクエスチョンを作成すること。 (2時間) |
6 |
スポーツ心理学の研究法(2) 実験的方法と非実験的方法,量的研究法と質的研究法(対面授業)
【事前学習】実験による研究と非実験による研究の違い,および量的研究と質的研究の違いを認識しておく。 (2時間) 【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,設定されたリサーチクエスチョンに基づきデータの収集法を選択しておく。 (2時間) |
7 |
スポーツ心理学の研究法(3) 研究デザイン,3つの変数(独立変数,従属変数,剰余変数)(対面授業)
【事前学習】設定された仮説に対応した変数を特定しておく。 (2時間) 【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,対立仮説を設定しておく。 (2時間) |
8 |
スポーツ心理学の研究法(4) サンプリング,信頼性と妥当性(対面授業)
【事前学習】研究目的を達成するためのサンプリングとその問題点をあげておく。 (2時間) 【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,サンプリングを設計しておく。 (2時間) |
9 |
スポーツ心理学の研究法(5) バイアスと統制(対面授業)
【事前学習】研究に際して考慮すべきバイアスと統制法の関係を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】2回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。配信された資料の記述と講義内容を振り返り,想定されるバイアスを整理しておく。 (2時間) |
10 |
スポーツ心理学の分析法(1) 記述統計と尺度(間隔尺度,順序尺度,名義尺度)(対面授業)
【事前学習】データ処理に関わる尺度の違いを確認しておく。 (2時間) 【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,評価指標の候補を挙げておく。 (2時間) |
11 |
スポーツ心理学の分析法(2) 推測統計の概要(対面授業)
【事前学習】記述統計と推測統計の違いを確認しておく。統計処理を行うためのデータを入力しておく。 (2時間) 【事後学習】配信された資料の記述と講義内容を振り返り,代表的な統計用語を使って議論できるようにしておく。 (2時間) |
12 |
スポーツ心理学の分析法(3) 様々な検定法(分散分析と相関分析,パラメトリックとノンパラメトリック)(対面授業)
【事前学習】データの性質に対応する各種検定法を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】3回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。配信された資料の記述と講義内容を振り返り,仮説検証のための正しい検定法と過誤について理解しておく。 (2時間) |
13 |
スポーツ心理学を支える主要な理論とモデル(運動学習の理論)(対面授業) グループワークにより運動学習を支える最新モデルを分担して調査してプレゼンする 【事前学習】運動学習に関する心理学的モデルや理論を調査してまとめておく。 (2時間) 【事後学習】モデルや理論を批判的にとらえる。 (2時間) |
14 |
スポーツ心理学を支える主要な理論とモデル(動機づけの理論)(対面授業) グループワークにより動機づけを支える最新モデルを分担して調査してプレゼンする 【事前学習】動機づけに関する心理学的モデルや理論を調査してまとめておく。 (2時間) 【事後学習】モデルや理論を批判的にとらえる。 (2時間) |
15 |
スポーツ心理学を支える主要な理論とモデル(メンタルトレーニングを支える理論)(対面授業) グループワークによりメンタルトレーニングを支える最新モデルを分担して調査してプレゼンする 【事前学習】メンタルトレーニングを支える心理学的モデルや理論を調査してまとめておく。 (2時間) 【事後学習】運動・スポーツに関する心理学的研究の特徴と課題を理解する。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | アン・サール 『心理学研究法入門』 新曜社 2010年 第初版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:数回行う小レポート,および調査に基づく成果物で評価する(60%)、授業参画度:教材の視聴状況,グループワークでの参画状況,成果物完成までの課題関与などで評価する(40%) 対面授業に参加できない場合の要件を満たし,Zoomで参加した場合,課題等の提出によって評価する。 なお,この対応を受ける場合は,所属学科への事前の申請および科目担当者に事前に相談をすること(不測の事態の場合には可能な限り早期に連絡すること)。 |
オフィスアワー | Blackboardやオンラインを通しての質問は直接回答するか,授業日までの資料に解説を載せる。 |